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外の世界が室内に逆さに映りこむ~幻想写真カメラ・オブスキュラの世界

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外の世界が室内に逆さに映りこむ~幻想写真カメラ・オブスキュラの世界

フィンランドのMänttä(マンッタ)にあるSerlachius Museumで2017年9月30日よりフィンランド人写真家マルヤ・ピリラ(Marja Pirilä)さんの展覧会が始まりました。29日のオープニングでは見たこともないほど大勢の人が集まって大盛況。写真作品だけでなく、カメラ・オブスキュラという技法が体験できるコーナーもあり、非常に興味深い展示でした!

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カメラ・オブスキュラとは

カメラ・オブスキュラとはラテン語で「暗い部屋」の意味。ピンホールカメラと同じ仕組みで、部屋全体をカメラの「中」みたいにしちゃうもの。真っ暗な部屋の窓や壁に光が通る小さい穴を開けるだけ。外からの光が室内に点対称に投影され、部屋の中に外の風景が逆さに映って見えるんですね。って説明を聞いても不思議に感じちゃうんですが笑。

マルヤさん以外にも、キューバ出身のアーティストABELARDO MORELLさんもこの技法を使った写真作品をつくっています。

参考リンク  MARJA PIRILÄ – photographer ABELARDO MORELL

写真家マルヤ・ピリラさん

実は私がマルヤさんに会ったのは1年前の2016年10月。東京で日本人アーティストと一緒に展覧会を開催していた際に、お話しを聞きに行ったことがありました。私のレジデンスはその時には決まっていたので、私がちょうどSerlachius Museumにレジデンス滞在している時に展覧会がある、というのを聞いて驚いたのでした。

写真を始めた理由についてマルヤさんは子どもの頃の経験を語ってくれたことがあります。フィンランド北部の町出身だった彼女は、真っ暗な冬が終わりを告げ、ようやく春が来た、という時に小さい光が地平線の向こうに見えたことに心動かされたそうです。「光」が彼女にとってとても重要だったと。写真という方法に出会ってから、もともとぺインターだった彼女は本格的にフォトグラファーに転向。現在は主にカメラオブスキュラの技術を使った作品を展開しています。

人に映る映像がとても美しく、そこに生きるドラマがあふれ出したかのよう。

参考リンク  谷中でフィンランドの「記憶」映す写真と陶芸の展覧会 「違いの中にある光」表現

フランスの風景が映り込んだ紙

本展はマルヤさんがフランスのGrez-sur-Loingにアーティスト・イン・レジデンスで滞在していた際の作品展。室内に入り込んでいる町並みはフランスの町です。
スウェーデンの劇作家であり小説家でもあったヨハン・アウグスト・ストリンドベリが1880年代に同じアパートに滞在していました。ストリンドベリは初期のフォトグラフィーのパイオニアでもあり、マルヤの作品にも影響を与えています。


しわくちゃの紙に映った映像は、まるでペインティングのような質感。左上に流れるような展示方法もリズムカルですね。

複眼のインスタレーション

展示中央には、たくさんのレンズが配置されたインスタレーション。周りを歩く人の姿が、タンスの中にいくつも映っています。


ある「一瞬」が複数に散乱して、扉の中に閉じ込められているよう。

カメラ・オブスキュラを体験しよう!

これまでにも雪のカメラ・オブスキュラやスパイラルのカメラ・オブスキュラなどさまざまなインスタレーションも提案しているマルヤさん。館内の休憩スペースには「tubes」という吊るされたカメラ・オブスキュラの展示も。

覗くと室内の映像が逆さまになっていくつも映っています。
※こんなに頭を突っ込むと逆に見えません(笑)

参考リンク  IN STRINDBERG’S ROOMS(Marja Pirilä)

マルヤさんと出会うまで、私はカメラ・オブスキュラという方法を知りませんでした。部屋というプライベート空間と屋外というパブリックな空間が混ざり合い、一つの画面に収まる。思い出の場所をこんな風に残せたら素敵ですね!^^
マルヤ・ピルラ「IN STRINDBERG’S ROOMS」は2018年1月21日まで。Serlachius Museumの庭園も非常に美しいので、ぜひ遊びにいらしてください!

合わせて読みたい  現代アートについて考える~初心者の第一歩から海外展開まで役立ち記事まとめ


みじんこは、MARJAさんの作品が大好きです!ヽ(=´▽`=)ノ

みじんくん と みじこちゃん

「撮られてみたいよー。」
「すごいよっ」

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