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○○したいけどやり方が分からない、は分からないのではなくて「考えていない」のと「誰かからの棚ぼたを待っている」だけという話

  • 11月 21 / 2018
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みじんこアート, みじん講義

○○したいけどやり方が分からない、は分からないのではなくて「考えていない」のと「誰かからの棚ぼたを待っている」だけという話

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海外でのアーティスト・イン・レジデンス生活が日常になってきました。一度レジデンスの楽しさを知ってしまうと、単純な旅行よりもぜんぜん充実するのでやめられません。今後はもっとハイレベルのところに受かってスキルアップしたい。活躍の場も広げたい。
と同時に、私もやりたいんですーという声を聞くことも増えてきました。私はブログでレジデンス攻略や実際に滞在したレジデンス先の詳細なども載せているので、ぜひチャレンジする人が増えてくれたらいいなと思います^^ 今日はやりたいことがやれるようにする方法を考えてみました。

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「やり方が分からない」を口にしない

たとえば「海外でアート活動したい」とする。
こういう自分のやりたいことに対して「やり方が分からない」と絶対に言わないこと。なぜかというと、分からないなんてことはありえないからですよ。ググればなんか出てくる時代ですから。
このね、「やり方が分からない」の発言の裏には「自分で考えていない」という状態と「誰かが助けてくれて手はず整えてくれないかなー」という願望が見えているわけです。この状態になっていると願望はまず叶わない。佇んじゃってる状態だからね。まずは自分で道をつくる準備をしないと。

やりたいことを具体化する

そもそも「海外でアート活動したい」ってどういう状態なのか。海外で個展をやりたいのか、海外のギャラリーの所属作家になりたいのか、海外でアート制作して発表したいのか。1回だけできればいいのか、死ぬまでやりたいのか。
こうして具体化するだけで何をすればいいかが明確になるわけです。そしたら「やり方が分からない」状態から抜け出られる。ちなみに海外で展覧会も海外のアーティスト・イン・レジデンス参加もお金を払えばすぐできます。1週間の展覧会なら渡航費・滞在費・制作費等で切り詰めて30万くらいでしょうか。レジデンスは場所によりますが、1か月滞在なら40万くらい、展覧会ができるケースが多いので、長く行けるなら1か月レジデンスの方がいいかもしれませんね(渡航費は季節によってかなり変動するのでとりあえず往復10万円で想定しました)
海外のアートフェアに出したいみたいなやつも、お金払って出せるところありますよ。だいたいの物事はお金で素早く解決します笑。

私がこれまで参加しているレジデンスは基本的には無料、せいぜいアパート代250ユーロ(アトリエ無料)や電気代40ユーロ/月なところを選んで参加しています。月の活動費や生活費、画材代補助、渡航費補助などが出るところもあるので、そういうところに応募すれば費用はもちろんかかりません。ただ、条件がよければ競争率も上がります。ただ、コンペと違ってレジデンスの応募は応募費用がかからないところも多い。つまりノーリスクで英語力がつくだけなので、とりあえず応募しまくることをおススメします笑。

お金がないのは本当か?

お金がないからすぐにできないのであれば、そちらも稼ぐ、借りる、もらう、かからない方法探すなど選択肢がありますよね。お金をかけたくないけど海外アートフェアに出したいなら、フェア(場所を特定すること)に出してるギャラリーさんの目に留まって出してもらうっていうのが分かりやすいですよね。少なくとも何もやれることが分からないということはないはずです。でもぶっちゃけ、本当にお金ないの?という気がする。人は1000円でも「お金ないから」と言うんですよね。お金がないのか、自分のお金を払いたくないのか。私はほとんどのお金がないは嘘で、自分のお金を払いたくない、あるいは、自分がやりたいことにお金を払いたくない、がホントなんじゃないかと思ってます。将来のためにお金を貯めておくことと、自分が今やりたいことをやるためにお金を払うのでは、どちらが自分にとって大事なんだろう。

海外でアート活動をしたい人に聞くこと

私と同じようにレジデンス行ってみたい、海外で発表したいという人もいらっしゃるのですが、そういう時に私が最初に聞くのは「英語は平気?」ということ。
2018年現在、海外アーティスト・イン・レジデンスに参加するためには、日常生活レベルの英語は必須です。全く分からないレベルの場合は、英語ができる人を常に同伴することになるので、そういうレジデンス限定で探すことになります。海外展開するということは先方に日本人スタッフがいるか日本語が話せる人がいない限り、すべてのやり取りが英語になります。私はそれほど英語がうまくないので、大事そうなとこでよく分からなかった場合はメールとか文章でフォローアップしています。
英語が全くできない場合は選択肢として、自分が勉強するか、日本語でOKなところを探すか、英語ができる人に来てもらうか、になりますよね。
また、日常会話とアートプレゼンの英語ってけっこう違うので、作品説明用の英語はちゃんと用意しておかないといけないです。

こうして自分のやりたいことと、現在自分ができることを整理すると、今やれることはちゃんとありますよね。私はさらに条件が良く競争率の高いレジデンスに参加したいし、海外アートフェアにも出したい、作品価格が上がってもちゃんと売れるように。ブランドとコラボもしたい。小説が映画化もされたい。そういういろんなWishがあり、それぞれやれることがあります。
やれることを自分で探し、やっていくこと。
やったことがちゃんと自分がやりたいことに繋がっているかを考えること。山奥でずーっと絵を描き続けて誰にも見せなかったとしたら、どんなにやりたかったとしても海外展覧会にはなかなかつながりません。でも自分で「どうしたらいいか分からない」とは言わないこと。助けてくれるかもしれない周りの人にとっては、分からないと言っている人の手伝い方が分からないんですよ。やれそうなことを全部やってそれでもうまくいかなかった場合、誰かに「まだやってない方法ある?」って聞いたら、きっとなんかの答えが返ってくるはず。
自分がチャンスを配るサンタ側だったら、少なくとも動いている人に配りたくなるでしょう? やり尽すほどやっていたら、その過程を見てる人は必ずいるので、誰かがちゃんとヘルプしてくれますよ

大作家だってなんかやってる。

写真家の杉本博司さんは無名の頃にMoMAに作品ポートフォリオを送って買われたというエピソードがあります。草間彌生さんも渡米前にニューヨークのアーティストさんに手紙を送ってましたね。今、大作家として活躍している人たちだって、ある日突然大作家になったわけではないです。
もしもミラクルな出会いがあったとしても、そのミラクルを起こし続けていくのは、本人がどこまで動いたかに寄ってくる。
やりたいことがあるなら、まずはやり方が分からないと言うのをやめよう。やれることはいくらでもあるのだから。

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