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【物語分析】湊かなえの「贖罪」がおもしろい理由を考えてみた

  • 1月 16 / 2019
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みじんこレビュー

【物語分析】湊かなえの「贖罪」がおもしろい理由を考えてみた

人気作家、湊かなえの「贖罪」
Amaonプライムで無料で見られるのですが、すごくよかったです。おもしろい物語制作の秘訣を探るために、おもしろいポイントを分解してみました。ネタバレを含むのでまだ見てない人はぜひ、見てからにしてくださいね!^^

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贖罪あらすじ

ある町で起こった少女暴行殺人事件。犯人を目撃したのは4人の少女。殺害された少女の母は、目撃者となった少女たちに償いを強要。そのメッセ―ジが目撃者の少女たちの心に沁みつき、彼女たちの人生も狂わされていく。

参考リンク  贖罪

すぐに謎に引き込む

最初の展開で引き込めないとそもそも読んでもらえないのが物語。冒頭で「人形がなくなる」事件が頻発していたこと、そんな矢先に殺人事件が起こり、「誰が犯人だ」という謎が生まれる。「贖罪」は、推理小説のような謎解きが出てくる物語ではないのですが、「気になる」ポイントをつくることで読者が物語に入り込めるようになる。

タブーを侵す

目撃者の少女たちはそろって「犯人の顔は覚えていない」と言う。その少女たちに向かって「あんたたちがバカだから犯人が捕まらない」と言い放つ母親。子どもに対して残酷なことをするというのは、フィクションでもためらわれるところ。

人形の犯人がすぐに発覚

物語は少女殺害から数年が経ったところから再スタート。目撃者の少女たちのその後の人生を追うようにして進んでいきます。最初の少女は生理がこず、身体が「少女」のままで止まってしまっている。ある時、彼女のことを昔から知っているという男に会い、結婚。男はかつて、少女のいた町で人形を盗んでいた犯人だった。
ということで、かなり早くに人形窃盗犯が発覚します。最初の段階では、この人が少女殺害事件と同一犯だと思ってしまうので、じゃあ真犯人は誰だ?というところが気になってくる。(読者の予想を裏切るどんでん返し)

4人の少女の人生が描かれる

最初の少女のストーリーから、少女たちが事件をきっかけに「ふつうの人生」を送れなくなってしまったことが描かれます。これによって、母が背負わせた「贖罪」の重さがどれほどなのかを伺い知ることができます。

真犯人との関係性

真犯人は母親のかつての恋人であったことが明らかになりますが、少女を狙った理由は母が真犯人の元恋人の死に関与していたこと。また少女は、真犯人と母の子どもだったことが判明し、真犯人は知らずに自分の娘を暴行して殺していたことになります。真犯人は自殺し、母はそれを自分が殺したと主張するが、目撃者の証言から警察は自殺と断定。母は罪に問われることなく、日常に戻される。

どんでん返しと伏線の分かりやすさ

1)人形の犯人が真犯人ではない 2)少女は真犯人の娘だった 3)贖罪とは目撃者の少女たちではなく、それを課した母への言葉でもある
と、何度も予想を裏切るような「どんでん返し」があること。目撃者の少女たちにさんざん「罪の意識」をかぶせておきながら、全部、自分がしたことがきっかけだったことを知る母。伏線が分かりやすく、読解力が低い私のような視聴者でも分かりやすく納得できる。

物語の「違和感」

気になったのは「なぜ、少女たちはそろって犯人を覚えていない」と言ったのか。不倫して姉の夫まで奪ってしまう最後の少女、由佳なら全て語りそうな気がするんですが。「全員黙っていた」理由がよく分からなかったところに違和感を覚えました。誰かが口止めしたのかな。原作を読んでいないので、原作では納得できる理由があるのかもしれないですね。
それにしても、細部まで磨きこまれた素晴らしい物語。ドラマは役者さんたちの演技も素晴らしいので、原作を読んだけどドラマを見てないというぜひどうぞ^^


みじんこは、罪深いよ!ヽ(=´▽`=)ノ

みじんくん と みじこちゃん

「業が深いよ!」
「業まみれだよー」

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