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RADWIMPS野田洋次郎主演の「トイレのピエタ」映画版と小説版を比較しながら名シーンをお届け

みじんこレビュー

RADWIMPS野田洋次郎主演の「トイレのピエタ」映画版と小説版を比較しながら名シーンをお届け

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トイレのピエタを見てから、松永大司監督が好きで、「オトトキ」も「ハナレイベイ」も映画館で見ました!あんまり日本にいない生活をしているはずなのに、帰国時にちょうど新作がやってるところがアツイね。トイレのピエタは松永監督の原作小説があるので、映画と小説それぞれの名シーンをお届けです!^^

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映画の名シーン

このシーンを見て松永映画が好きになったと言っても過言ではないのが、横田(リリーフランキー)が宏(野田洋次郎)の絵を描く姿を撮影しているシーン。今、自分が宏の後ろで制作風景を見ているような視点。適切につくり込まれているような映画に慣れていた自分にはとても新鮮でした。「ハナレイベイ」でも吉田羊さん(母)と佐野玲於さん(息子)のやり取りのシーンで使われていましたね。映画とそれを見ている自分との距離がぐっと近づく感じですごく好きです^^

映画と小説どちらを見ても泣けるシーン

映画と小説どちらでもインパクトがあるのが真衣(杉咲花)と宏が「死ね!」と言い合うシーンだと思うのですが、私がいいなーと思うのが、宏の父親が宏の絵を買おうとするシーン。

「これで買えるやつ何か売ってくれ」
「俺の絵なんてタダであげるって」
「いいから。買うって」
「いいよ」
「いいから」
「いらないって」

お金を押し付け合うやりとりが続いた後、「ずっと応援してたんだけどな。素直に言えなくてすまんな」ともらす父。絵の価値は買う人がいなければ作家の中にしかないもの。宏の中にもすでに価値なんてなくなってそうな作品が、本当は生きたかったような気がして、好きなシーンです。

小説の名表現

映画と違って小説は宏視点での心理描写が非常に多いです。私は逆にこれが「答え」のような気がしてしまってあまり好きではないのですが。そんな中でも惹かれた表現がこちら。

家に誘う理由が当たり前すぎない方がいいと思ったが、それが裏目に出たのかもしれない。

クラブであった女の子を家に誘おうとする時の宏の心理描写です。「絵を描きたいからうちに来ないか」と誘った女性に焦らされた挙句に振られしまいます。その時の描写から宏というキャラクターの個性が出てるのと、そういう「当たり前すぎない誘い方」を考えた時にやはり「絵」が出てきてしまうところに、押し込めた絵への気持ちが勝手に出ているようで好きな表現です。

原作小説では、宏が死んでから2年後の真衣の様子が短く描かれています。世の中全部にムカついてたみたいな真衣が、『もう少し歩いてみよう』と思えるようになった。彼女の最後の行動や宏への思いなどはぜひ、原作を読んでみてくださいね!


みじんこは、松永大司監督作品が好きです!ヽ(=´▽`=)ノ

みじんくん と みじこちゃん

「次のも見るよっ。」
「みんな見てよー」

mijinconbi

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