宮津大輔さんの「アート×テクノロジーの時代 社会を変革するクリエイティブ・ビジネス」を読んでいたら、Pefumeのライブについて紹介されていました。そんなわけで今日はPefumeのメディアアートとリレーショナルアートについてご紹介。
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ファンとPerfumeをつなぐ技術
画像はこちらから引用→https://perfume-global.com/installation/2013/12/perfume-4th-tour-in-dome-level3/
2013年のツアーではファンの3Dデータを取得。スクリーン上にデータが映し出されたほか、ライブ中にメンバーが観客をつまみ上げる演出も。また、カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバルでは衣装にプロジェクションマッピングしたパフォーマンスを披露。このコスチュームはファンから公募され、5000を超えるデザイン案が集まったよう。
✓ 参考リンク Cannes Lions International Festival of Creativity(Perfume Global Lab)
2013年のヨーロッパツアーでは、ファンのツイートが衣装に映し出される演出も。
✓ 参考リンク Perfume World Tour 2nd “Spending All My Time”(Perfume Global Lab)
フランス人キュレーターで批評家でもあるニコラ・ブリオーが「関係性の美学」という著作の中で「リレーショナル・アート」という言葉を生み出しています。リレーショナル・アートは人々の「参加」が本質であり、インタラクティブアートは「相互作用」を重視するという点で異なります。
✓ 参考リンク 『関係性の美学』N・ブリオー リレーショナル・アート
リレーショナル・アートの代表的な作家と言えば、ニューヨークのギャラリーでパッタイ(タイ風焼きそば)を振る舞ったリクリット・ティラヴァーニャ。持ち帰ってよいキャンディーを山積みにし、消費社会を反映した作品を発表したフェリックス・ゴンザレス=トレス。さらに2016年の「岡山芸術交流」のアートディレクションも担当したリアム・ギリック。
リアム・ギリックのパターゴルフ「Development」@岡山芸術交流
✓ 参考リンク リクリット・ティラバーニャ フェリックス・ゴンザレス=トレス 作品を読み解きながらアートと街を冒険しよう! 世界水準の芸術表現に出合う「岡山芸術交流」。
こうして考えると、Perfumeのライブパフォーマンスもリレーショナル・アートの系譜に入りそうな感じですね。いや、もっといえば、音楽のライブパフォーマンス自体が「参加」するものなので、もともと全てリレーショナル・アートなんですよね。リレーショナル・アートという言葉が生まれ始めたのが1990年代後半。音楽ではとうにやられていたことが、美術の世界では長らく行われていなかった。音楽・美術・技術がさらに融合していっているよう。無境界時代、そんな感じの世界になってきましたね^^
みじんこは、テクノロジーゼロだよ!ヽ(=´▽`=)ノ