アート制作というのは非常に淡々とした時間です。どうやったら静置したまま動くことのない作品から、音楽や言葉のような熱量を示すことができるのか。誰にも響かないかもしれない作品を創っているのは、世界にゴミを量産しているのと同じなわけで。手を動かすよりも脳が回りすぎる時に、好きなミュージシャンの新曲が出てたり、好きな漫画が出てたりするとまた頑張ろうと思えます。
ブルージャイアントはその中でも主人公の情熱がほどばしる作品。
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ポーランド人ピアニスト、ブルーノ・カミンスキの旧知のピアニスト、マレク・ヤニツキ。クラシックのピアニストで、かつてコンクールでブルーノが一度も勝てなかった相手。現在は世界に名を知られるピアニストになっているマレクに、連弾をオファーした時のシーン。
主人公たちのバンドの宣伝も兼ねて、自分と一緒に連弾してほしいとオファー。マレクはブルーノとの過去を思い出し、飛行機を遅らせてまでオファーを受ける。
ドイツ人の現代作曲家(アニメ好き)にこの漫画を勧めたのですが、「音楽の専門用語がいっぱい出てくるし、音は聞こえてこないし、どうして楽しめるのか」と聞かれたことがあります。村上春樹の小説もそうですが、専門用語が分からなくても、空気感が伝わるように描かれているので、ジャズが分からなくても十分楽しめるんですよね。でも、作者がジャズが好きなのはすごくよく分かる笑。(同じ石塚真一さんの「岳」も好きです)
漫画の主人公・大はすごいサックスプレイヤーになるだろうなっていうのが分かってる。でもほとんどのミュージシャンもアーティストも、将来自分がどうなるかなんて分からない。それでも、このお話を読むと力をもらいますよ!おすすめ!
みじんこは、ブルージャイアントが好きです!ヽ(=´▽`=)ノ