国連本部はニューヨークマンハッタンの中心分にあります(グランドセントラル駅から徒歩10~15分くらい)。毎日のようにツアーが行われていて、普通の人でも入ることができます。ニューヨークにありますが、国連の敷地内は「国際領域」ということでアメリカではないんですね。ちょっと不思議な気分です^^
国連のガイドツアーを予約しよう!
国連本部に入るには、事前にガイドツアーの予約が必要です。ツアーは英語だけでなく、イタリア語・日本語・フランス語・マンダリン語(中国語)・スペイン語・ドイツ語・韓国語・ポルトガル語などいろんな国の言葉に対応しており、子ども向けのツアーもあります。ツアーの所要時間は1時間。出口におみやげ屋さんなんかもあって、いろいろ楽しめます。私は日本語ツアーに参加しましたが、日本語の分からない方も数名参加されていました。ガイドさんは英語もしゃべれるので、その方には別に英語で説明してくれてましたね。すごく気さくで親切な女性ガイドさんでした^^
国連ガイドツアーの料金(2014.10)
- Adults $18.00
- Senior Citizens (60 and older) $11.00
- Students (with valid ID) $11.00
- Children (5-12 years old) $9.00
グループ割引みたいなものもあるようなので、詳しくはこちらをチェックしてみてください^^ 余裕を持って1ヶ月くらい前には予約を入れておきたいですね。
事前予約はこちらから。クレジットカードで事前に料金を払うことになります。
✓ 関連リンク 国連ガイドツアーのチケット情報 国連ガイドツアー予約フォーム
ガイドツアー参加の注意点
国連の入り口はいくつかありますが、ツアーの入り口は45Stと46Stの間。ツアー開始の30分前には現地集合の必要があり、15分以上遅れると予約は取り消しになります。事前に予約チケットをプリントアウトして入り口で見せるのですが、忘れてしまっても入り口で調べてくれます。(予約チケットがあったほうが入館はスムーズ)
また、入館の際に空港と同じ手荷物検査があるので、危険物などは持ち込まないように気をつけましょう。ガイドさんから事前に注意がありますが、館内では写真撮影はOKですが、動画撮影や音声の録音は禁止されています。お気をつけくださいませ^^
実は私はうっかりハサミを持って行ってしまったのですが、取り上げられることなく「外に出さないようにしてくれ、もしカバンから出したらキミを捕まえないといけないよ」って言われて持ち込めてしまいました、苦笑。
国連の基礎知識/公用語と常任理事国
国連の公用語は英語、フランス語、スペイン語、中国語、ロシア語、アラビア語です。
中学くらいの社会で習うと思うのですが、国連の常任理事国を覚えていますでしょうか?国連の「安全保障理事会」の常任理事国はアメリカ合衆国、イギリス、フランス、ロシア、中国の5ヶ国。他に10ヶ国の非常任理事国があり、2014年現在はアルゼンチン、オーストラリア、チャド、チリ、ヨルダン、リトアニア、ルクセンブルグ、ナイジェリア、韓国、ルワンダになります。こちらは任期は2年で入れ替わることになります。
常任理事国には拒否権が与えられているため、1ヶ国でも反対すれば決議されない権利があります。たとえばこの常任理事国に他の国が入りたい!となったとしても、この5ヶ国がすべて賛成しなければ入れないということになります。・・・まぁ、普通に考えて拒否権を発動できる国を増やしたくないだろうから、どこの国も賛成しないよね(笑)。歴史的に拒否権を行使したことは多くあり、特にロシア、アメリカが拒否権を行使しています。5ヶ国は絶対に自分の国の不利益になるような決定に賛成しないはずなので、そういう意味ではとっても不平等です。ただ、ここで決議がされないと国連総会に議題がまわされます。総会は全ての国が平等似権利がある場。今まで2回だけ総会での審議まで行ったことがあるそうです。安全保障は①話し合い>②経済制裁>③軍事制裁の順で行われます。
✓ 関連リンク Wikipedia拒否権
なんと会議場の中にも入れる!
会議内容にもよるのでしょうが、ツアー中には会議中の会議場にも入らせてもらいました。ただし、会議中の会議場では写真撮影は禁止。説明も会議場に入る前か後に受ける感じで、様子だけ見ながら歩き過ぎます。会議の行われない部屋ではゆっくり撮影もでき、ここで多くの国々の代表が集まった会議が行われるのかと思うとちょっと感動です^^
会議場には植民地となっている国の独立について話し合う会議場もあるそうですが、パラオが独立してから年に2回くらい短い会議が小さく行われてるくらいであまり使われていないようです。17の島だけ植民地として残ってるそうですが、さほど独立を望んでいないみたい。ガイドさんが「みんな元気ー?みたいな会議が行われている」って説明していて、ちょっと面白かったです。
地雷は1個いくらで作れる?
地雷は1個300円という安価に作れる兵器。その除去作業には3万~10万くらいかかるそうです。安価で相手の命を奪わず体を傷つけるため、看護する人が必要になり、敵の戦力を大きくそぐという兵器。NGOテラ・ルネッサンスの報告では、カンボジアが埋設密度世界一で、現在も被害が出続けているんだとか。
地雷については人道的な見地から「対人地雷の使用、貯蔵、生産及び移譲の禁止並びに廃棄に関する条約」(対人地雷全面禁止条約、オタワ条約などともいう)が1999年3月1日に発効されました。日本は1998年9月30日に締約国となり、2003年2月8日に保有していた対人地雷のうち、訓練用など一部を除いたすべての廃棄を完了。ですが、主要な地雷輸出国であるアメリカ、中国、ロシアなどが未批准のまま輸出し続けており、安全対策を施された地雷は高くて使われなかったり、製造国が製造中止してしまったりで、この問題はなかなか進まないようです。
✓ 関連リンク カンボジア地雷&不発弾問題 byNGOテラ・ルネッサンス Wikipedia地雷
平和維持軍の役割とは?
平和維持軍はインフラの再建築、地雷のぞく、国境警備、医療の提供が役割で、現在は20ヶ国で活動中です。117ヶ国から派遣されており、インド、パキスタン、カナダから最も多く派遣されています。ユニフォームは様々ですが、みんな青い帽子、ヘルメットかぶっています。
国際領域から日本に手紙を送ろう!
ツアーの終点がおみやげコーナー。国連ブルーのポロシャツや帽子を購入できます。他にもUnited Nationsの文字の入った切手も。ポストもあって国連から送ることもできるのですが、はがきは国際便で1.15ドル。アメリカ国内には49セントで送ることができますヽ(=´▽`=)ノ
ちなみに到着日数は現地時間7/30の13:00(日本時間8/1 2:00くらい)に送って8/9に到着したよーと連絡をもらったので、約8日ですね。アメリカ国内から送るより1~2日遅いかもしれない^^。
また、おみやげコーナーではパスポートに「国際領域」のはんこを押してもらえます。無料で押してくれますし、ガイドツアーに参加しないとおみやげコーナーにも来られないので、ツアー参加の際にはぜひ、パスポートをご持参くださいませ^^
パレスチナに自由を!
ツアーを終えて国連を出ると、入り口付近に「FREE PALESTINEのバナーを掲げる女性がいました。私が国連を訪れたのは現地時間の2014/07/30。ガザ侵攻のまっただ中の時期でした。車で通りかかった男性が車の窓を開け、女性に向けて親指を立てた支援の仕草をして過ぎていきました。世界のどこかで争っている場所があるということ。いつか、あまりに平和過ぎるからという理由で安全保障理事会が解散になるといいなって思います。
みじんこは、みんなのFun!をすくすく育てる体験を実行します!ヽ(=´▽`=)ノ