ニューヨークに行った際に、時事通信の方のセミナーを聞く機会がありました。世界の好感度ランキングから、日本の戦後処理における世界からの評価など、他の国から日本はどう思われているのか、日本以外の国で暮らすからこそ分かる視点には、気づかされることが多かったです^^
世界に良い影響を与えている国ランキングで日本は第5位(2014)
2012年の第1位から毎年ランクダウンしているとはいえ、5位以内常連で世界からの好感度の高さを誇る日本。これはすべての国と地域の影響を調査したものではありませんが(世界25カ国の調査)、「日本人って結構好かれてるんじゃないかなー」っていうのは、旅行で他の国に行くとなんとなく感じることができますね^^ 自分に直接関係あるわけではないですが、やはり世界から好かれている国に住んでいるというのはちょっと嬉しいです。
興味深いのは中国が9位
✓ 関連リンク 「世界に良い影響与えている国」ランキング(2013年)【英BBC 国別好感度調査】 Russian image has deteriorated – BBC World Service poll
日本人から嫌われている中国
世界の好感度ランキング(良い影響を与えている国ランキング)では9位だった中国。ですが、日本人が考える中国の好感度は、3%がポジティブな意見で、多くの人は「中国は世界から嫌われている」という認識があるんだそうです(注:セミナーの時に言われていたことで、出典元が見つかりませんでした)
統計というのは、取り方によって簡単に結果が変わってしまうので、数字的なものは愛嬌くらいにしか私は思っていないのですが、ここで気づかされたのは、自分が『無意識のうちに中国が世界に嫌われている』と思い込んでいないだろうか、という点です。
日本に来た中国人は数ヶ月の滞在の場合は日本を好きになり、長期滞在になると根底にある「日本人は中国人をキライ」を感じ取って、日本をキライになるケースもあるそう。他に、在日・在米韓国人を韓国在住の韓国人は差別する傾向があるとか。すべてがそうではないですし、実際のところ、どうなのかは分かりませんが、なんとなく環境の空気感みたいなものを感じ取って、自分もいつの間にかそういう考えに浸ってないか、ということ。
なんとなく、クラスにいじめられっ子がいて、クラス全体でシカトしてやろーぜーって言い出した子がいて、別に自分はキライなわけじゃなかったのに、なんとなくみんながキライになってるからキライなような気がしてきた、っていう感じのあの空気感。そういうのに巻き込まれちゃってないかどうかは自分で気づきたいなって思いました。
歴史的に侵略されることの多かった中国
時事通信の方によると、秦の始皇帝が国を統一してから辛亥革命に至るまでの期間の36%の間、異民族に国土の50%を侵略されたことがあるそうです。秦の始皇帝が中華統一したのは紀元前221年。辛亥革命が終わったのは1912年。2133年の間の36%というと、約768年になりますね。日本の戦後処理の在り方について、批判を受けているニュースも聞きますが、世界的な評価は決して悪くないんだそうです。
差別は知らないことによって生まれる
差別はいけない、というのは理性では分かりますが、国や人種など関係なくても、どこかに人に対する優越感や劣等感を感じてしまうのが人間ではないでしょうか。人間の脳みそは、それが本当は安物のワインではなくても、「すごく良いワインで高いやつだよ!」と言われると「快楽」を感じるようにできているようです。貼られたラベルでいいもの・悪いものだと判断して快楽を感じるような性質が脳には備わっているんですね。それはもうそういうもんだからしょうがない。ただ、その「ラベル」は誰かが貼ったものなので、自分でいかようにも貼り替えられるんですね。いつの間にか誰かの貼ったラベルを自分のラベルにして「中国製品は○○」って言ってないでしょうか。口コミのように人の意見を参考にはしても、最終的に自分の責任で取捨選択する意識がないと、『情報』に自分を奪われてしまいそうです。
✓ 参考文献 脳はこんなに悩ましい 中村うさぎ 池谷裕二
みじんこは、みんなのFun!をすくすく育てる体験を実行します!ヽ(=´▽`=)ノ