参加したアーティスト・イン・レジデンスの情報は全部書いたはずだーと思っていたら、ロシアのを紹介してなかったことに気づきました。2016年のロシア体験記です。
スポンサードリンク
滞在費無料のロシア
NCCAはロシアのアーティスト・イン・レジデンスなんですが、場所がけっこう変わっておりまして。サンクトペテルブルク市内の扱いではあるんですが、サンクトペテルブルク中心部からはバスで1時間半くらいかかるコトリン島にあります。クロンシュタットというのが町の名前ですね。
とはいえ、空港まで迎えに来てくれるので移動はとても楽です。大きい荷物も運べちゃう。他の条件としては滞在費が無料、年度ごとにカタログをつくるらしい(現物を見てないので分からない)、成果発表としての展示があります。ロシア人アーティストさんは現地の学校(小学校?)で講義をするとかもありました。条件等は変更がかかってる可能性もあるので、詳しくは現地にお問い合わせください。
スタッフさんは英語が堪能ですが、町はまったく英語が通じず、カフェで英語っぽく「カーフィ」って言っても分かってもらえませんでした。(日本語発音で「コーヒー」って言ったらなぜか通じた)
✓ 参考リンク NCCA(National Center for Contemporary Art)
アーティストは2人
滞在アーティストは2人。ロシア人アーティストは自力で滞在先まで来ないといけないみたいで、同時期に参加したアーティストさんは「blablacar」っていうカーシェアサービスを使ってきたと言ってましたよ。部屋は2つで私は割と広めの部屋を使わせてもらえました。ダブルベッドと机と棚があるみたいな感じ。専用アトリエはなく、リビングっぽい場所とかで自由に制作する感じです。
4月に3週間参加したんですが、寒かったですねー。輸送が大変なのか、市内のスーパーに新鮮野菜がほとんどなくて、野菜は主に冷凍を食べるかんじでした。芋とかキャベツとかはあるんですけどね。毎日ペリメニ食べてた感じです。物価は安くてモノによっては日本の半分くらい。全体的に安いなーと感じます。
島には小さい美術館とかもあるんですが、NCCAのカードをもらえると島の美術館はそれで無料で入れるようでした。(町の人は「よく分からないけど、見知らぬ外国人がなんか言ってる」みたいな感じで入れてくれました)
スタッフさんにはこのカードでエルミタージュも無料になるかも―試してみて、と言われましたが、ぜんぜんムリでしたww
町中、もともと軍港だったんですが、外国人向けに開放されたのが1997年なので、割と最近なんですよね。市内には廃墟として崩れた建物がいっぱいあります。
そして、建物の敷地がいちいち大きいので、1区画歩くだけでもけっこう距離があります。いろいろとーい!
展示はサンクトペテルブルクのギャラリービルの最上階で。実はインストールに1時間、展示は2時間っていうとても短い思い出づくりみたいな展示でした。とはいえ、たとえ2時間でも展示できればCVに「サンクトペテルブルクのギャラリーで展示!」って書けるので、ゼロよりありがたいわぁと思ってました(特にこの頃は展示実績がぜんぜんなかったからね)。
ほかに、アシスタントしてくれる人に英語でインストールの指示を出すのがとても難しく、四苦八苦した思い出がありました。文化も言語も違う土地で分かってもらいながら展示するって大変なんだなーと。
ネット接続がそんなによくなくて、パソコンは階段の踊り場とかでネットにつなぎながら作業してた思い出があります。インターネットつながらないのはツライ。とはいえ、春先のロシアを体験できたのはとてもよかったです。スタッフさんがハーブの野草でお茶つくってくれたり。寒い季節は小さなことを大事にしたくなるような気がするのでとても好きですよ!
✓ 合わせて読みたい 冒険と研究の町、要塞の島へ行こう!~サンクトペテルブルグからクロンシュタット、ロモノソフへの道 ロシアの世界遺産、海の大聖堂があるクロンシュタットで歴史めぐり
✓ みじんこの応援はこちらから 本が欲しいよ! 現代アーティストになりたい人のための~初心者の第一歩から海外展開まで役立ち記事まとめ ギャラリータグボートのOuma作品販売ページはこちら
みじんこは、寒いのが好きだよ!ヽ(=´▽`=)ノ