良著を濃縮還元してお届けするみじんこブックレビュー。今日は『僕は君の「熱」に投資しよう――ベンチャーキャピタリストが挑発する7日間の特別講義』。噂の熱投を読みました!
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成功者の定義を「挑戦し続けること」としているところがとても素敵な本だなと思って読み進めているのでぜひ!
挑戦については、キングコングの西野さんが「挑戦と言えないこと」を定義していました。
まずは「挑戦」を明確に定義すること。
・100%実現不可能な挑戦は、挑戦とは呼ばない。
・責任のとれない挑戦は、挑戦とは呼ばない。
✓ 合わせて読みたい 挑戦する人と応援する人に伝えたいコト by キンコン西野
「挑戦しよう!」「挑戦する人が応援される!」とかよく言いますが、挑戦ってなんだろうって思いませんか。この場合に考えたいのは「誰かが応援したくなる挑戦ってなにか」ってことです。 赤ちゃんが初めて立ち上がるのってけっこうな「挑戦」だと思うんですが、大人がベッドから起き上がってすぐにめちゃめちゃスクワットとかしても、誰も「挑戦」って思ってくれないですよね。 「挑戦」という旗を公に立てるのであれば、誰かに応援してもらいたーいっていう下心も絶対あると思うのです。そうでなければ黙ってやればいいことですから。(下心あっていいと思ってます)
これを踏まえて、自分なりに「挑戦」を定義するのであれば、
一生つづけられるけど、叶えられるかはまだ分からないこと
かなぁと思っています。
どうしたら応援されるかっていうのは分からないのですが、「とりあえずやめずにやってる」っていうのは、信頼を勝ち取る一つの方法です。キャラ経済時代には、キャラの一貫性があるほうが信頼されると、けんすうさんのセミナーでも聞いたことがありました。
✓ 合わせて読みたい 「けんすうさんの講演会~アフターコロナ時代の生存戦略~」で学んだこと
現代アートの場合だと「やめない」っていうのはとても分かりやすい基準で、アーティストが「もうアートはやめる」って言ってやらなくなった作品の価値ってゼロになっちゃうんですね。(絵描きと現代アーティストの大きな違いの一つがここらへんです。絵描きさんの絵はたぶん、本人がやめても価値は下がらないと思います)
現代アートってスタートアップのシード投資にすごく近いんですが、コレクターはまだ無名の作家の作品を100点くらい青田買いするんです。いい作家がいれば3点買いするという話もあります。1点は価格が上がったら売って次の作品を買う資金にする、一番お気に入りはとっておくみたいなやつです。20年後に1点爆上がりしてくれたら元が取れるみたいな感じですね。スタートアップの回収よりスパンはかなり長くなりますが。
海外だとアート購入は税制が優遇されるところもあって、税金に取られるよりはアートにしたほうがいいという考えもあるかもしれません。
挑戦の価値を高めるには?
なんか、これまでにやったことがないことを全部「挑戦」としてしまうと、「挑戦」の価値ってあんまり高まらない気がしたんですよね。
・初めてスノボをやります!
・初めて中東に行きます!
・初めてパクチー専門店に行きます!
てきとうに並べて書いてみると「うん、がんばって」って思うけど、応援したいとはあんまり思わないですよね。
自分の挑戦の価値を高めるとしたら、いろんな人の挑戦と絡んでいることかなと思いました。キングコング西野さんの創作物がとても近い感じですが、プペルという創作物をきっかけに、他の人の夢も次々叶っていく感じです。 ふつうのしょぼくれた個人があんな規模で「挑戦」を提供できるのは、ほとんどの人にとって西野さんのいう100%無理な「挑戦」になりそうです。あそこまででなくても、自分の「挑戦」がちょっとずつ誰かの「挑戦」を後押しする感じになって「挑戦」という単細胞が多細胞になるように連鎖するのかもしれないと考えています。あるいは、多細胞になっているところに集まりにいくとかですね。 分からないですけど、「挑戦」ってとても響きのいい言葉なので、その中身をちゃんと自分なりにでも決めておかないと、響きの良さの割に中身が伴わなくならないかな、そこを注意したいなと考えたのでした。
とてもいい本なのでもしよければ読んでみてください。起業したい人には最適です。現代アートをやるのは起業に近いので、アーティストとしても参考になることは多いなぁと思いましたよ!
今日も読んでいただきありがとうございました!
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みじんこはアツイよ!ヽ(=´▽`=)ノ