4/28というのは、東方教会でいうキリストの復活祭なんですよね。西方教会(ローマ・カトリック、プロテスタント、聖公会など)では2019年のイースターは4/21なんだそうです。そんな微妙な違いがあるのか、と思いつつ、復活祭を拝見してきました!
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ロシアと分断されたセト民族
今回訪れたエストニア南部の教会はロシアとの国境に非常に近いところにあります。
このエリアにはセト民族と呼ばれる人々が暮らしています。白っぽい民族衣装が特徴で、女性は胸のところに金属のお盆みたいなネックレスをするよう。セト民族はエストニアとロシアの国境付近で暮らす少数民族ですが、エストニアとロシア間の国境が引かれた時に、彼らの生活環境も二つに分断されたようです。フィンランド人さんに聞いたら、セト語はエストニアやフィンランド語ともちょっと違うみたいでした。
参考リンク エストニアのセト地方/美味しいごちそうスープと無形文化遺産「多声歌唱」(後編)
キリスト復活祭
復活祭は午前0時になってスタート。ろうそくをもって司祭と歌い手の人たちの後について教会の外に出ます。それから外でしばらく歌った後、教会内に入って歌を繰り返します。途中で司祭さんが鈴を振りに出てきます。歌は繰り返し同じものを歌っていて、意味は「キリストは死を踏みつけた」というような歌詞のよう。エストニア語で歌っているとのことでした。地元の人のニュアンス的には「キリストは死を殺した」という感じだそうですが、実際の歌詞は「踏みつけた」という表現なんだそうです。この歌の繰り返しは通常、2時間くらいつづくようです。我々は途中で退出。
参考リンク イースター(復活祭)のミニ知識と由来
エストニアの宗教観
お墓にはランタンみたいなのが置かれていて、これもこのエリアの特徴のようです。エストニアの人に宗教について聞いてみたら、日本と同じく「神道」的な宗教観をもっている人が多い、という話を聞きました。日本の神道って、葉っぱや花や、すべてのものに神が宿っているっていう感じですが、がっちり宗教な感じはしなくないですか?つまり、「この花一つ一つに神様が宿ってらっしゃるの。なんてありがたいことなんでしょう」っていうガチな感じではなく、「そこはかとなく神、いそー」って感じじゃないですか?笑。エストニアもそんな感じなんですって。それについてあるエストニア人は「エストニア人はがっちり縛られるのが好きじゃないから、そのくらいが合ってるのよ」と言っていました^^
日本との意外な共通点が見つかって興味深かった。エストニアに来た時はぜひ、タリンだけで終わらずにバルト三国最高峰の山ムナメキやセト民族に会いに来てみるのもいいかも!
みじんこは、復活するよ!ヽ(=´▽`=)ノ