基本的に海外で「日本人です」っていうと、日本のここが好き!ここがいいよね!っていうことを言われることが多いのですが、今回はあえて「微妙ー」って言われることをまとめてみました。批判されがちって書いてるけど、実際はぜんぜん多くないです。自分が海外に行ったときのことを考えるとやっぱり、相手のことを「微妙ー」って言うより褒めることのほうが多いはず。それとおんなじですね。あえて「日本のここはどうなの?」って言ってくれるのは、やっぱりそれなりに仲良くなった友達です。そういうのを言ってくれるのはありがたい^^
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1.ビニール袋使いすぎ
これはもう、、、確かに・・・。ビニールの上にビニール重ねたり、紙袋に紙袋重ねたり。「Bag in Bag」が多いっていうのはよく言われます。日本だけじゃなく、アジアは割とビニール使いが多いんですよね。欧米ではスーパーのビニール袋は有料がふつう(そして分厚くて破れにくい)。日本でも有料なところもありますが、コンビニとかは無料でくれますよね。日本でも2020年4月頃に有料化の予定のようです。レジ袋だけでなく、お菓子のクッキーとかがパッケージを開けるとさらに個包装になってることに「なんでこんなに包まれてるんだろう!」って言われることはあります。
実は私は海外のレジデンス参加の時はだいたい「タッパ」を持って行っていて、食べ物の残りとかもそちらに入れるようにしています。サランラップを使わないようにですね(あるいはお皿を重ねる)。韓国の市場では量り売りが基本で、まとめて野菜を買えるのですが、それもビニールに入れてくれる感じです(この袋を私は再利用してもっていく)。
✓ 参考リンク レジ袋有料化 コンビニは試行錯誤
2.ペットショップ
ドイツって生け簀とか桶に魚がいっぱいいるようなのが法律で禁止されてるみたいなんですね。そんなこともあって、動物がケージの中に入れられて見世物になっている状態ってあんまり好まれないよう。そういえば、ペットショップってアジアでしか見ないかもしれません。日本・韓国・台湾・上海では見たことがありますね。
3.死刑
2018年に元オウム真理教の幹部らが死刑執行されたことを受け、ドイツからはこんなコメントがありました。
ドイツと日本は、長きにわたり強い友情で結ばれてきた。その深い結びつきは、法の支配、民主主義、人権の尊重等の共通の価値に支えられている。だからこそ、意見の違いを率直に指摘するこもきわめて重要だと私は考える。東アジアにおいて価値を共有する最も重要なパートナーである日本と、死刑制度廃止の是非について一層活発な対話を進められるよう願っている。
2019年7月には、アメリカでも16年ぶりの死刑宣告が出ました。常識を「世界」に合わせないといけないってことは必ずしも必要なわけじゃないんですよね(そもそも世界ってなんや)。なぜなら本来、世界にはさまざまな国・文化・習慣があり、考え方が違うはずだから。それを一元化してしまうことが果たしてどこまで「良い」ことなのかは分かりません。世界の多くの国が「こうしよう」と考えている方向性を知ることは大事だと思いますが、世界全体の考えが「絶対善」かと言えば、それは違う。たとえば「捕鯨」に関する議論なんかがそうですね。しかし、「ナシにしよう」と多くの国が考えているとしたら、それには理由があるわけで、その理由について掘り下げて考えてみることは気づくことが多いかもしれません。たとえば、「死刑」の場合には「冤罪」の問題があります。人がやることは間違うこともあるし、冤罪はその人の名誉の侵害でもある。それが「生命」に関わることだったら、取り返しがつかないことになる可能性もある。
また、ドイツでは人がやることは間違うこともある。「犯罪」が起こってしまった原因を「社会」にあるんじゃないか、と考える傾向もあり、その人が犯罪を犯してしまったのは社会のどこに問題があったのか、どうすれば犯罪に向かわずに済んだのか、を考えるみたいですね。(個人の意見を聞いただけなので、詳細は調べてくださいね^^)
✓ 参考リンク 日本における死刑執行について(ドイツ連邦共和国大使館・総領事館) 米連邦政府、16年ぶりの死刑執行を命令 殺人犯など5人に
4.歴史
これは時事問題との兼ね合いですねー。「日本がアジアのどこまで侵略してたか知ってるよね?」「旧日本軍がやったこと知ってる?」みたいなことを言われてギクリとしたことが3回くらいあります。まぁ多くはないんですが、習ってないというだけでなく、習ったのが高校生の頃なのでさすがに忘れてしまった、、というのもありますよね。逆に台湾人の友人に「自分には罪悪感があるんだよねー」みたいなことを言ったら「えっ、ぜんぜんそんなの感じなくていいよー!だってあなたがやったわけじゃないし」って言われたこともあります。
日本が謝罪してきたことやいくら払ってきたかを知られてないと、私のほうがムム、とした気持ちにはなったこともあるし、とはいえ、自分一人のせいで日本人全員がそうだと思い込まれてしまうのはイヤだなという気持ちもあり、こういう時の気遣いって難しいんですよね。でもシンプルに「戦争は本当にイヤだよ、もう世界中でナシになったほうがいい」っていう結論は多くの人が同意できることだと思うので、平和がいい、っていう気持ちが伝えられるといいかな。
日韓だけでなく、ドイツとポーランドも追加賠償請求が起こっているようです。この流れが世界的に広がると、植民地化されていた国が次々と賠償請求を始めるかもしれませんね。ただ、歴史的にそういう事実はあったけど、その分、先進国は経済発展協力などもしているし、特に「これから生まれてくる若い人たち」の責任なわけではない。とはいえ、まだ「差別」は残っているし、国をボロボロにされた人たちにとっては自尊心を取り戻したいというのもあるかもしれない。「常識」は時代や国、人によって容易に変わりうる。私たちはどこまで分かり合えるのだろうか。
✓ 合わせて読みたい 韓国大田(テジョン)のボラメ公園北側に平和の少女像を見に行ってから戦争とその後について考える
✓ 参考リンク ポーランド、ドイツに追加戦争賠償要求「賠償差別された」(ハンギョレ新聞)
何が「良い」というのを確定することは不可能なのだけど、違う視点からの意見を聞くことは私は好きです^^気づくことが多いからですね。
みじんこは、批判されないよ!ヽ(=´▽`=)ノ