第1回の「LINEスタンプの可能性を知る」に引き続き、第二回目は、実際にLINEスタンプの制作にとりかかる前に、どのような仕様で、どんなものがOKか、NGなのかを確認していこうかと思います。
詳細は以下に。
スタンプを販売するまでの流れ
スタンプの制作の流れは以下のようになっています。
- 提出に必要なスタンプ画像の選定・制作
- LINE Creators Marketに登録(要LINEアカウント)
- 提出するスタンプ画像とテキスト情報の登録
- スタンプの審査
- スタンプの販売開始
現在のLINE Creators Marketからの情報
先日、LINEの公式サイトにて、現在のLINE Creators Marketにおける販売・購入開始後1ヶ月の販売・利用実績がニュースリリースで公開されました。 みじんこスタンプのLINE Creators Marketへの提出が4月23日で、ニュースリリースの情報と照らし合わせてみると、みじんこスタンプの提出時、クリエイター登録番号はが20,000番台、スタンプ登録数は4,000番台のようです。 現時点で、提出したみじんこスタンプはまだ審査中であり、今後どういった進捗状況になるかはわかりませんが、提出してもすぐには審査が進みそうではないので、提出後は気長に待つぐらいの気持ちで制作に取りかかったほうがいいかもしれません。2014年4月17日からクリエイターおよびスタンプの登録受付を開始して以降、世界中から登録をいただき、6月7日時点で登録クリエイター数は80,000人(図1)、登録スタンプ数は12,000セット*2(図2)をそれぞれ突破しております。*2:現時点で審査中・審査待ちのスタンプを含む。via: 【LINE】ユーザーが制作したスタンプを販売できるプラットフォーム「LINE Creators Market」、販売・購入開始後1ヶ月の販売・利用実績を公開
LINE Creators Marketの現時点での詳しい情報はこちらから
LINEクリエイターズスタンプの問題点と今後の課題 – Mokosoft開発者ブログ
LINEクリエイターズスタンプの現在の問題などが書かれています。
スタンプ制作に必要なもの
「それでもLINEスタンプを制作したいんだよ!」というそこのあなた!わかりました、そこまで覚悟があるのなら、LINEスタンプ、作っていきましょう!まずはLINEスタンプで提出する際に必要なものが2つありますので、制作に入る前に一緒に確認していきましょう。
スタンプ画像
まずはスタンプ画像ですが、画像は全部で42個必要になります。画像フォーマットはPNGで、スタンプ自体が全面で塗りつぶさない場合(切り抜き画像など)であれば、必ず透過画像にします。メイン画像とトークルームタブ画像は、スタンプ画像の中から流用してもいいようなので、実質作る画像は40個になります。
必要数 | フォーマット | サイズ | ファイル名 | |
メイン画像 | 1 | PNG | 240×240 pixel | main.png |
スタンプ画像 | 40 | PNG | 370×320 pixel | 01.png~40.png |
トークルームタブ画像 | 1 | PNG | 96×74 pixel | tab.png |
※スタンプ画像のサイズは、自動で縮小するために偶数のサイズにしてください。 ※解像度は72dpi以上、カラーモードはRGBを推奨します。 ※画像は1個 1MB以下で作成してください。 ※42個すべての画像を1つのZIPファイル形式でアップロードする場合、ZIPファイルは20MB以下で作成してください。 ※キャラクターなどの背景は透過でお願いします。
テキスト
必要なテキストは全部で4つです。日本語以外に英語でのテキストも必要なので、登録時までに用意しておきましょう。
クリエイター名 | 50文字以内 |
スタンプタイトル | 40文字以内 |
スタンプ説明文 | 160文字以内 |
コピーライト | 50文字以内 (英数字のみ) |
※全角文字の場合は2文字としてカウントされます。絵文字は対応していません。
公式サイトにて、ガイドラインの説明ページがありますので、そちらもザッと確認しておいてください。
スタンプを制作するためのポイント
スタンプ制作をするためのものが分かったら、早速スタンプ制作に取りかかりましょう!…と、その前に、LINEスタンプで推奨されること、NGなこと、注意点が書かれているので、ココをチェックしておきます。
スタンプができあがって申請してみたものの、リジェクト(審査落ち)される理由がはじめから分かっていれば、回避できることもあります。面倒かもしれませんが、ざっと目を通しておきましょう。
推奨するスタンプ
LINEが推奨するスタンプのガイドラインは以下の通りになります。- 日常会話、コミュニケーションで使いやすいもの
- 表情、メッセージ、イラストが分かりやすくシンプルなもの
今回応募したみじんこスタンプも、キャラクターの表情がわかりやく描き、ロゴのスタンプもカタカナのみでシンプルに構成しました。
ただ、応募してから気がついたんですが、日本国内での販売だけ考えれば、擬音などは日本語でもよかったのですが、ワールドワイドに世界で使ってもらいたい場合であれば、擬音を入れずに表情や動きだけ、もしくは英語表記での擬音にしてもよかったかもしれません。
NGなスタンプ
NGスタンプのガイドラインは以下の通りになります。基本的にはイラストを使ってスタンプ画像を作ることになりますね。スタンプをぱっとみて何を表現しているのかが分かるもの、あまり細かい描写にしないことを心にとめて作っていけばいいかと思います。
- 日常会話で使用しにくいもの(例:物体、景色など)
- イラストでないもの(例:写真や顔写真など)
- 視認性が悪いもの(例:横長な画像や、8頭身キャラクターの全身など)
- スタンプ全体のバランスを著しく欠いているもの(例:淡色ばかりのもの、単なる数字の羅列など)
- 公序良俗に反するもの、未成年者の飲酒喫煙を想起するもの、性的表現、暴力的表現、ナショナリズムを煽るもの
今回のみじんこスタンプのように、オリジナルキャラクターを使っての制作をする場合は別ですが、審査ガイドラインをみてみるとすでに発表されている作品(マンガやアニメなど)の二次創作はNGのようです。似顔絵などをイラスト化してのスタンプを考えている方も、元の写真や素材が規約に引っかからないか、確認しておきましょう。
5.2.当社または第三者の商標、著作権、特許権、または画像に使用されているサードパーティの条件に違反しているもの 5.3.権利の所在が明確でないもの(二次創作など) 5.4.肖像権があるもの(人物の顔、似顔絵など) 5.5.権利者からの許諾が証明できないもの
その他の注意点
その他、気をつける点としては、宣伝を目的としてスタンプを制作する場合です。宣伝を全面的に押し出したスタンプはNGのようです。オリジナルキャラクターを制作して、そのキャラクターだけを使ったスタンプにするなど、スタンプ画像の描写が宣伝に結びつくようなことにならないように気をつけましょう。- ユーザーに有料で提供するスタンプは、宣伝を目的としておりません。 したがって、スタンプ画像、タイトル、テキストにおける告知表現(○月○日発売など)や、単なる企業ロゴの掲載は不可となります。
- 2スタンプを購入するために個人情報やIDを提供する必要のある場合の利用は一切お断りしております。
- LINE以外のインターネットサービス、メッセンジャーアプリ、またはそれに類するサービスの名前に言及しているもの、またはそれに関するキャラクターの配信は一切お断りしております。
いかがでしたか?今回はスタンプ制作に必要なもの、制作にあたってのガイドラインの注意点などを書いてみました。次回はみじんこ的にどんなスタンプを作ったらいいのか?そのへんを書いていこうかと思います。
スタンプの制作に取りかかる前に、どんなスタンプが人気なのかを「LINE STORE」のページでリサーチしておくのもいいかもしれませんね(๑^ ^๑)