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現実をけん引する物語の力~医療をなめらかにすることを考える

  • 6月 18 / 2019
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世界のおもキカ!

現実をけん引する物語の力~医療をなめらかにすることを考える

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「なめらかに」っていうのは連続起業家・家入一真さんのセリフなんですが、この言葉を引用させていただくなら、私は医療をなめらかにしたいなぁと。今日、Twitterで「せりか基金」含め、物語と現実のコラボレーションのことが出てたのでちょっとご紹介。

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難病の治療法開発をする宇宙飛行士・伊東せりか

せりか基金は漫画「宇宙兄弟」で出てくる宇宙飛行士、伊東せりかさんが宇宙でALSの治療薬を開発していることから生まれた「難病・ALS(筋萎縮性側索硬化症)の治療方法を見つけるための研究開発費を集めること」を目的としたプロジェクト。

参考リンク  宇宙兄弟ALSプロジェクト「せりか基金」なにが正しいのかを問いつづけながら進む道 #せりか基金

「せりか基金」はもともと知ってはいたんですが、「クリエイターが生み出した作品を、世界に届け、後世に残す」会社「コルク」主導で他にもいろんな「現実」のプロジェクトができてたみたいで。この試み、おもしろいなぁ。人気のある物語がいろんな形でスピンオフしていくのが私はすごく好きなんですが、こうやって現実にスピンオフしていくって素敵だなと。スラムダンクの作者、井上雄彦さんもバスケが大好きで、スラムダンク奨学金っていうのもあるんですよね。

参考リンク  スラムダンク奨学金

医療をなめらかにする「せりか基金」

「せりか基金」がいいなって思うのは、運営する人たちがもともと「医療関係者じゃない」ということ。医療ってともすれば「医療従事者」「患者」と二項対立しやすい。医者・製薬関係というだけで、「利権!」みたいに嫌う人って意外といるんですよね。もちろん、そういう部分もありますよ。でも、すべての業界がそうであるように、そればかりなわけじゃないです。(元獣医の私はブログ記事に専門用語を交えた話を出してたら、「自分は専門家だから知っているみたいな感じで偉そうな文章だと感じました」というご親切なコメントをいただいたことがあります)
でもそもそも対立しているような状態とか、ミスが個人にふっかかる状態とかって、全体としてあんまり幸せじゃないんですよね。医療全体の質を高く保つには、いろんな立場の人がいろんな方向から関わって「自分事」になるほうがいい。自分事だったら、頑張ってる人たちの苦労も分かるし、誰かに責められた時の苦しい気持ちも分かる。医療従事者は医療従事者の立場に立ちがちです。患者は患者の立場に立ちがちです。どちらもそっち側の比重が高いから当然のこと。両者の間に立つ存在があれば、医療はもっとなめらかになる。

合わせて読みたい  0円本「実験思考」から医療の責任をみんなで持ち合うことについて考える

物語が現実を変える仲間を繋ぐ

プロジェクトをけん引する元の物語がなく、「ALS基金」「投資部」「受験のための塾」とかだったらどうなのか。「ALS基金」って聞いて「よし!寄付するぞ!」って思う人って、ぶっちゃけ関係者のみだよね。w
宇宙兄弟という人気漫画があって、伊東せりかという人物がどんな想いで研究をつづけているかが強く語られているからこそ、「せりか基金」に関わることで、せりかさんと一緒に頑張っている仲間のような気になれる。こうなるともう、せりかさんって生きてるよね。せりかさんの存在はフィクションじゃない。物語が単なる娯楽ではなく、現実の変化を後押しする。そうなった時、物語ってすでにフィクションではない。
物語の作り手としては、すごくエネルギーをもらえるコラボレーション。私も細胞基金をつくって現実に影響を与えられるほど、力をもつ物語をつくりたいです^^


みじんこも、みじんこ基金をつくりたいよ!ヽ(=´▽`=)ノ

みじんくん と みじこちゃん

「みじんこがゴロゴロするために使うよっ!」
「使うよー」

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