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ヒトは死をどのように受容するのか~死を前にした末期患者の家族としてできること

みじんこレビュー

ヒトは死をどのように受容するのか~死を前にした末期患者の家族としてできること

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良著を濃縮還元してお届けするみじんこブックレビュー。今回は「死ぬ瞬間―死とその過程について」から、ヒトが死を受け入れていくまでの過程、それを助ける方法をまとめました。

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エリザベス・キューブラー・ロス博士たちの膨大なインタビューがまとめられた一冊。死と向き合う末期患者との対話を通じて得られた「死の過程」
本人が死を受け入れるというだけでなく、家族がその死を受け入れるために必要なことなどがまとめられています。

患者に「告げるかどうか」よりも「どう告げるべきか」が問題

死の受容までの過程

人によって長さはまちまちですが、
1)否認と孤立(嘘!、そんなわけない)
2)怒り(なんで私がこんな目に、○○が悪い)
3)取引(毎日祈りをささげればなんとかなる)
4)抑うつ(落ち込み)
5)受容(死を受け入れる)
の段階で死の受容が起こってきます。

いかなる状況であれ、大事なのは希望を失わせないということ。新薬がちょうどできあがる、実は他の人のデータだった、宇宙人がやってきて病気を治してくれる。たとえ突飛すぎてありえないようなことでも、患者本人が信じるというなら、それを否定せずに希望として一緒にもつことが大事。また、対話によりわめいたり泣いたり、感情をなるべく吐き出させること。特に、死の受容過程の「怒り」の段階にある時には、医者が悪い、病室が悪い、食べ物が悪い、などあらゆるものに怒りをぶつけるようになります。こういう段階で医療者側が「ちゃんと説明してますよ」と言ったり、家族が「自分で選んで食べたんじゃない」などと言うと、患者の心を傷つけることがあるので注意が必要。あくまでもこの怒りは「死を受容したくない」という気持ちから出ていることを理解し、反論せずに受け止めること。

本音と向き合う

莫大な治療費により、貯金が底を尽きた、ぶっちゃけ早く死んでほしい。
口には出せないけど、実際のところ、そういうこともあります。動物の場合は、気持ちを汲み取れれば、そこを隠して食事療法を勧めることもできますが、人間、特に肉親の場合はこうしたことを口に出すこと自体が苦しいはず。罪悪感をもつ原因になります。「自分がお金のことを気にしてしまったからだわ」逆に、患者本人からしてみれば「自分が長生きしているせいで家族の貯金がなくなってしまった」という罪悪感につながる。
心の癒しに「公式」のようなものは存在しません。本心を吐き出させ、落ち着いて受け止めることが周りにできること。そして、患者さん本人は最後の最後まで、「誰かの役に立ちたい」という思いでいる人が多いようでした。

ロス博士は患者同士で悩みを打ち明け合う、集団療法の有効性についても考えていたようでした。ところで、死の体験旅行という、自身を手放すワークをとあるお坊さんが主催しています^^ 自分の大切なものを見つめ直すことができる興味深いワークショップなので、機会があればぜひ参加してみてくださいね^^

合わせて読みたい  【みじんこ体験】第19回~「死の体験旅行」5月2日が私の最初の命日になりました 死の体験旅行@金剛院


みじんこは、死なないよ!ヽ(=´▽`=)ノ

みじんくん と みじこちゃん

「死ねないよっ!」
「生きてないよー」

mijinconbi

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