良著を濃縮還元してお届けするみじんこブックレビュー。今日は『フリー ―<無料>からお金を生みだす新戦略』から、興味深い知見をご紹介です。
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情報は無料になりたがる
本書の表現としておもしろかったのは「情報」を擬人化してるような表現があったところ。情報は無料になりたがるし、情報は高価になりたがる。情報の「意志」としてそうなろうとしてることを留めることはできないと。合わせて、社会はどうなりたがっているだろう、というのを考えるきっかけになる表現でした。
人は考えるのがキライ
無料と有料の大きな差は「考える」必要を迫られるかどうか。無料でもたとえば本ならその本を読んでいる「時間」が取られているわけですが、有料だと「時間」に加え「お金」も取られる。無料が広がる理由として、ヒトがもつ潜在的な恐れ(=失うことへの恐れ)とお金を払うほど価値があるかと考えることへの面倒な気持ち、などが考察されているのが興味深かったです。
無料になって収益は減ったとして、それ以外の価値が生まれているという視点もおもしろかったです。昔は確かに、お金を貯めておいてそれを使うということが基本的な価値の保持のしかただったんですが、今だとフォロワー数だったり信用だったり認知度だったりファンだったり、たぶんこうして言語化できてないいろんな価値があちこちに眠っていて、無料にすることで「お金」ではないけど、なんかの「価値」に変わってるっていうのがあるんですよね。
「お金」の価値が下がってきたなんて言ってる人もいて。時代の変化が激しくなっているからこそ、「お金」以外の価値をたくさんもち、日々それを増やす努力をしておくっていうのは必要なことかもしれません。個人的には「社会」に自分が生み出せる価値を提供しつづけておく、という視点が一番、なにかあった時に自分を助けてくれるんじゃないかなと思っています。
これがあったらきっと社会のどこかがハッピーだろうという視点をいつももっておくこと。それは私がアートで探求している社会治療」の視点だったりします^^
✓ 合わせて読みたい 社会を治療して社会に治療される医療について考える
自分のことだけでなく、他の人や自分が暮らす社会が生きやすくなることを考えて行動する。そういうのを周りにも見せておくこと。すると、周りもたぶん、マネするか似たような人が集まるようになる。それが分かっていると、そういうところから買いたくなるし、そういう人を助けたくなる。その循環の中に自分を配置するっていうのが、これからは大事な気がしてますよ!
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