作家の名前とギャラリーのメモがなくなってしまったので、誰の作品かが分からなくなってしまったことが悔やまれるのですが、、2018年に上海のアートエリアM50にあるギャラリーで、とても気になる作品に出会いました。今日はそちらのご紹介です。
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ギャラリーの中に、白い台があって中に入れない、という作品です。
台の高さは腰の高さくらいで、ギャラリーとかでよく見かける作品を置くための白い台みたいなやつです。
素材的にはこんな感じのやつです。シンプルに白い棚。
しかし、これがギャラリーの部屋と同じサイズでぎっしり埋まっているんです。ギャラリーはカーブして奥に広がってる感じがあるんですが、入口からはこの棚のせいで途中までしか見えません。そもそも、これのせいで中には入れない。
ギャラリーの中に入って作品を見て帰る、みたいな当たり前のことが全くできなくなっていて、すごい作品だ、、!と思ったのです。アーティストとしてもう少し考えると、「この作品絶対売れない→それでもコストかけてやろうとするギャラリーや作家へのリスペクト」みたいなところもすごいと思った理由の一つです。
今は自分が現代アートとかやってるので、「すごいなー」って思えるんですが、これ、たぶんアートをやっていない時の自分が見たらちょっとイラっとしたと思うのです。
「中に入れないじゃないか」
「こんなのがアートとか意味わかんない」
「ぜんぜん感動できないし、美しくもない」
みたいなことを思いそうです。
現代アートっていうのがなんなのか全くわからなかったし、アート=きれいな絵、と思っていたので仕方ないのですが。。新しさっていうのは同時にとても暴力的だなと感じたのです。見たことがないものや状況が唐突にそこに出現するということ。脳は特に「分からない」ことを嫌います。
現代アートの世界全体を見ると、美術館でごはん振る舞ったり、ただ走ってたり、扇風機が吊るされてたり、いろんな状況があるので、そういうのを知っていると、謎すぎるものの一つとして自分の中でカウントされるので、けっこう受け入れられるのですが、いきなりコレだとちょっときつい。
自分だったら拒否したかもしれない。否定的なことを言ったかもしれない。
新しさというのは、現代アートをやる上ではとても大事な要素ではありますが、同時にその暴力性を考えた時に、そこを踏まえた新しい作品もできそうだなと思いましたよ。
作品を見た上海のアートエリアM50についてはこちらをどうぞ。
✓ 参考リンク M50 ギャラリー街 (莫干山路50号)
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みじんこは、新しいよ!ヽ(=´▽`=)ノ