韓国のアーティスト・イン・レジデンスTEMIはもともと図書館だったそうです。今アトリエ兼用になっている部屋も、「部屋」というよりは「事務所」っぽい感じ。先日行われた韓国人アーティストChoi HyunSeokさんの展覧会をご紹介。
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体験型インスタレーション
TEMIの地下で開催された展覧会「Counterattack of Empty Body」では、鑑賞者に「体験」を提供するギミックがいろいろ。まず階段を下りるといきなり激しい音が。ガシャンガシャンシャキンシャキンみたいな機会音が聞こえて光が回り始める。それがこちらの作品(写真右)。左の写真は、韓国の町の看板なんですが、すでになくなった町の名前なんだそうです。
壁やフェンスに紙を当てて模様を写し取った作品。壁に展示して広く見せているところと、天井から吊るして風を送り、紙自体を揺らがせている展示室があります。写し取られた壁やフェンスはすでに取り壊されてなくなってるそうです。TEMIの近所と言ってたような(正確なことはわかりませんでした)。
こちらの桜の作品は、近くにドライヤーが取り付けてあります。ドライヤーで熱を当てると、絵の桜の花びらが消えるんですね。しばらくすると色が戻って元通りになる。熱に反応して色が変わる絵の具みたい。おもしろい。ただ、解説が何もないので、ふつうに通り過ぎるとたぶん誰も触らない。熱を絵に当てていいって普通は思わないので、ここは一言添えたほうがよかったかもしれないと思っています。
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「記憶」や「思い出」をテーマにした作品・作家ってけっこう多いんですよね。アーティストじゃなくてもほとんどの人に記憶や思い出があるので、共感もされやすい。ただ、そこを起点に、コンセプト・も作品そのもの・見せ方を深めていかないと、ほかとの差別化が難しそう。
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みじんこには、記憶力がないよ!ヽ(=´▽`=)ノ