フランスで長くアート活動していたこともあり、フランス語、英語、日本語が堪能な韓国人アーティストのKim MyungJooさん。韓国大田(テジョン)のTEMIで開催された個展「PLAYING BLIND」の様子をご紹介。
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故郷と幼い頃
テジョン生まれのアーティストのMyungJooさんは、テジョンでの個展開催にあたり、自分の子供のころの思い出をもとに作品制作しています。赤いレンガは幼い頃よく見かけていたものだそうですね。
ポスターにもなっているこちらの作品は、最初、お肉かと思いました!(韓国で有名なサムギョプサルっぽい!)MyungJooさんの過去の作品にも、上半身が植物のようなもの、下半身だけが出ているような作品があるんですよね。
植物が好き、というMyungJooさんの作品には、植物と人間が一体化したようなモチーフになってるものが多数。
わんこの背に乗った子ども。
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膨大なスケッチを基にしたセラミックワーク
作品制作の前にはまず、膨大な量のスケッチをつくり、そこから制作していくようです。
菜食主義者の人の中には「動物を食べるのはかわいそう」という考え方の人もいるんですよね。日本語の「植物人間」っていう言葉も、どっちかというとネガティブなイメージかと。植物も成長するし、植物の中には虫を捕まえて食べるようなのもあるし、生き物であることはほとんどの人が「理解」している。でも、花を摘むことに罪悪感を覚える人ってあまりいないと思うんですよね。だけど、野良猫の腕を折る人はほとんどいないはず。もしもそんな人がいたら「ひどいー、おかしいー」ってなるよね、きっと。そうすると、植物と動物の命の差ってどこにあるんだろう、と。
MyungJooさんの作品の植物たちは、顔の表情がほとんどないですよね。何を考えているかが非常に推察しにくい。動物は怒ってる、喜んでる、怯えている、疲れているなどの表情は顔で分かります。植物の表情を読み解くのは、人間にはかなり難しい。
「生きたまま切り刻んで油で炒める」って言葉にすると、すごく残酷そうですが、植物相手にはできてしまうんだよね。それってなんでなんでしょうね。ちなみに今、私は椅子を生物に育てています。
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みじんこもあいまいだよ!ヽ(=´▽`=)ノ