あいちトリエンナーレの作品をちょいちょい紹介していくシリーズ。今日はドイツのアーティストさん、アンナ・ヴィット作「60分間の笑顔」について。
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その笑顔は強制されたものなのか
60分間の映像作品。フォーマルなスーツで立っている人たちを写し続けています。
✓ 参考リンク 「60分間の笑顔」(あいちトリエンナーレ2019) Anna Witt
60分間見ているほうも見続けていられないという作品なわけですが(笑)、私が見に行った時にはすでに左から三番目の女性は全く笑ってなくてですね。ずっとニッカニカ状態をキープしてる人はプロやな!って感じしました。
60分間笑い続けるってなかなか難しいと思うので、笑顔はつくれたとしても本当に楽しくて笑っているかどうかっていうと、やっぱりそこにはウソが入ると思うんですよね。じゃあ笑顔じゃないものは。たとえば、憎しみでも恨みでもいいんですが、同じ感情を60分間もち続けることができるかっていうと、けっこう難しいですよね。瞑想みたいなもので、感情そのものをもたないってことは長時間できるかもしれない。計ったことはないけど、同じ感情なら、けっこうポジティブな感情のほうが維持しやすい気がするんですよね。何かが好きだったり、思い出し笑いして幸せになってたり。どちらにしろ、内からくる自然な感情でないと維持は難しいと思いますが。とはいえ、笑う門には福来るというように、無理やり笑ってるだけでいいことがあるのも経験的な事実。強制ってなんだろう、感情ってなんだろうっていうことをそこはかとなく考えましたよ^^
60分間笑い続けるってなかなか難しいと思うので、笑顔はつくれたとしても本当に楽しくて笑っているかどうかっていうと、やっぱりそこにはウソが入ると思うんですよね。
脳科学でよく、気持ちは行動から生まれるから、たとえば「やる気」がない時でもやり始めることによって「やる気」が出てくる、なんて言われることがありますよね。上を向くと元気になる、無理やりでも笑顔をつくると嬉しい気持ちになる、と。でも、その行為をつづけていても、同じような効果が出るものなのでしょうか。
ちょっと試してみましたが、自分の場合は最初の数分はいい気持ちになれましたが、その後は別に感情は動かなかったです。
でも、日常的に考えてみると、ずっとイライラしてる時もあるし、ずっと落ち込んじゃう時もあります。
感情が動く時と動かない時、どんな差があるのかと考えてみたら、その違いは「原因があるかどうか」でした。仕事がうまくいかない、誰かから連絡がこない、恋人と仲がいい、好きなミュージシャンの新曲が出た。
原因があると「感情」って持続しますよね。それから考えると、60分間笑顔でいつづけるのも、いつづけたい「原因」さえあれば、できる気がしています。
幸せは誰でも求めてしまうことだと思うのですが、幸せという「感情」があるのだとすると、そういう感情が生まれる「原因」を持続的につくることを考えると、幸せでいつづけられるかな、と思ったのでした。
アンナさん、前橋に滞在してたこともあるみたいですね。ここまで読んでいただきありがとうございました!
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みじんこは、笑顔を維持できるよ!ヽ(=´▽`=)ノ