:::: MENU ::::

オランダで「アーティスト」だとお金がもらえるらしいってことから漫画を芸術として意識すべきという考えに行きつくまで

  • 1月 20 / 2019
  • オランダで「アーティスト」だとお金がもらえるらしいってことから漫画を芸術として意識すべきという考えに行きつくまで はコメントを受け付けていません
  • , , ,
みじん講義

オランダで「アーティスト」だとお金がもらえるらしいってことから漫画を芸術として意識すべきという考えに行きつくまで

Pocket

アーティスト・イン・レジデンスで会うアーティストさんたちと話していると、各国のアート支援事情をうらやましく思うことも。日本で今の私がアートの助成金を取るってけっこう厳しいです。数回出しただけですが全敗。なんかもう、受かる気がしません。各国の芸術への支援っぷりってすごいんですよね。そこから、日本における一番の芸術都市ってどこだろうと考えてみました。

スポンサードリンク

オランダの芸術家支援施策

先日から読んでいる「アール・ブリュット アート 日本」によると、オランダで「芸術家」として登録するとお金がもらえるという記載があった。ただ、作品の質とはあまり関係ないところでお金がもらえるので実験的な作品が出てきにくくなっているのが問題とも。

具体的な制度がどんなものかは分からなかったのですが、こんな記事「アーティストによるアーティストのための芸術支援システム」が。

僕がいたオランダでは、アーティストが自分で制作費を負担せずにサポートが受けられる、制作費への助成がありました。しかもその助成金がおりたら、特定の技師を雇うことになっていて、つまりその助成金がフィルム業界自体をサポートするような仕組みになっていました。

アーティストを支援したお金が別の技術者にもまわるようになっているみたいですね。なるほど、おもしろい。

参考リンク  アーティストによるアーティストのための芸術支援システム アーティストが住みやすい国オランダに学ぶユニークな文化政策

アムステルダム在住の中国人アーティストに聞いたところ、オランダには本当にそういう制度があるみたいですね。でも在住者でないとダメ。外国人でも住んでいれば現地のアーティストからの招待などの諸条件をクリアし、現地に住んでいればもらえるようです。詳しくは調べてくださいね^^

日本の芸術都市はどこか?

アメリカでアートといえば、やっぱりニューヨークかなぁ、という気がします。フランスならパリ。芸術の都とか言われてますしね。イギリスならロンドン。中国は自分が行ってたということで上海、あるいは北京や香港。スイスならバーゼル。イタリアはヴェネツィアもローマもミラノもなんかそんな感じ。スペインならバルセロナかマドリード。やっぱりその国の首都にはその国の先端芸術が集まっているイメージ。
さて、日本はどうでしょう。日本「文化」といえば、私はなんとなく京都を挙げてしまいます。では芸術は?日本で芸術の町って言われているところってどこでしょう。なんとなーく、直島かなーという気がしてしまいますが。あとは上野周辺と六本木。東京はテクノロジーの町だと言われるとしっくりきますが、芸術の町と言われても、私はあんまりしっくりこないです。東京にアートを見にきたい!って海外の友人が言ったとして、いくつか連れていけるギャラリーはあるけれど、町全体がアートーー!!!って感じでもないような。町中歩いていて、目を引く美麗な建物がそこかしこにあるって感じでもなく、町中に謎の彫刻が建ちまくっているっていうわけでもなく。素晴らしい芸術があることは、その国の文化レベルを表す上でも重要なこと。日本は歴史のある国なので、国民としては「新しい側」の文化の構築にそこまでお金かけなくても、なんて思うかもしれませんが、たとえばアメリカみたいな若い国は、国をあげて自国の芸術を世界最高峰にすべく尽力してたりします。日本、特に首都・東京がそこまで芸術の町イメージがないことに、アーティストとしては残念感があります。(ただ、ニューヨークやパリに比べて東京はやたら広いというのも原因かもしれないですが。密度が薄まるという意味で)
しかし、ふと気づいたら、東京は「漫画・アニメ」の町と言ってもいいかもしれないと思えてきました。世界の芸術を見たくてニューヨークやパリに行く人って多いと思うんですよ。そんな感じで日本に漫画・アニメを見たくて来る外国人もすごく多いと思うんですね。漫画・アニメの町というなら東京でも秋葉原や池袋、あとはジブリ美術館がある三鷹もいい。

参考リンク  「Youは何しに秋葉原へ?」秋葉原に来た外国人100人に聞いてみた 外国人観光客の目的はアニメ?日本のメリットと課題を解説!

漫画・アニメを芸術と認識できないか

海外に行くと日本の漫画・アニメのファンが本当に多いことに驚かされる。ヒーローものもあればコメディ、ファンタジー、ミステリー、悲劇、ドキュメンタリーとその幅も広い。2018年に攻殻機動隊を初めて見たフランス人のミュージシャンが同アニメを哲学的だと言い、「俺が今ようやく気づいたことを、日本人は20年以上も前にやっているなんて!」と驚いていました。しかし、日本人の意識として、漫画やアニメを「芸術」として考える意識はどこまであるだろうか。漫画やアニメはあくまで漫画やアニメであり、アートとは別、そういう意識が一般的なんじゃないだろうか。日本で一番の芸術都市と言われてもまだピンとこないけど、日本人の間に「漫画・アニメ=芸術の一ジャンル」という意識が根付けば、日本も芸術大国として他に追随を許さないオリジナリティを誇れる気がするのです。


みじんこは、芸術だよ!ヽ(=´▽`=)ノ

みじんくん と みじこちゃん

「漫画だよっ!」
「ヒーローものだよー」

mijinconbi

Pocket