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作品鑑賞の時間を「強制」することを考える~服薬するように味わうアート

  • 9月 16 / 2019
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作品鑑賞の時間を「強制」することを考える~服薬するように味わうアート

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先日、あいちトリエンナーレ2019を見に行って感じたのは映像作品の多さ。とても意義深い作品が多かったのですが、個人的に映像作品が苦手なんですよね。長々と見ていられない。まだ日本語がついてるからともかく、海外でドキュメンタリー映像作品とか見ても、正直分かんな過ぎて辛すぎる。ちゃんとニュアンスまで含めて理解できてるか分かんないから、なんとも感想しがたいし。技術が上がって今後、自動翻訳付き映画祭とかになるといいなぁと思っております。さて、今日は鑑賞時間について。

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人は待てなくなっている

ウェブサイトの反応時間は3秒まで。それ以上時間がかかると人々は離脱すると言われています。自分も待てない派なのですごくよく分かります。そして昨今の日韓関係を見ても、あいちトリエンナーレの反応を見ても、あんまり調べないで反射するみたいに「反対」→それを発信→連鎖、になりがちなんじゃないかなぁと。

参考リンク  3秒が許容範囲 – Webサイトのパフォーマンスが重要な理由

冷静に自分のことを考えても、そこまで単純化できないですよね。好きなものがあったとして、それを丁寧に見てたら好きなことばかりじゃないはず。現代アートおもしろいな、好きだなって思っていても、現代アートのすべてが好きなわけじゃないし、ここはちょっとな、こういう作品は微妙、みたいなのも全然ある。そういうのを全部理解した上でそれでも「総じて」現代アートはいいな、っていうのが自分の気持ちなわけで。現代アート好き=現代アートと名乗っているすべての作品が好き、なわけではもちろんない。

そういったことを考えると、現代って
・判断が早すぎる
・ほとんど考えない
・記憶に残らない
みたいな状態あるよなぁって。私は割と「せざるを得ない状態」が好きなんですよね。たとえば海外にいると日本語が通じないから英語で話さざるを得ない。締め切りがあればそれまでに企画を仕上げないといけない。自分のことって意外と自分では分かっていないので、やむない状態に気づかされることが多いのです。

薬は好きじゃなくても飲む

作品の鑑賞時間って自分依存なので、展示を見に行っても、気に入るのはそこそこ見るけど、興味がないやつはほぼ素通りします。でも、自分で「興味がない」と速攻決めつけちゃってるやつも、落ち着いて立ち止ってみたら予想外の発見がいっぱいあるかもしれない。鑑賞は強要されないために、見逃していることも多いと思うんですよね。では、最初から「鑑賞時間」が決められていたら?


視覚的治療薬(1日2回鑑賞服用、両面描き)

服薬が大好きです!っていう人はあまりいないと思うのですが(私は小さい頃、ビオフェルミンをおやつみたいに思っていて、ちょっとおなかが痛いと飲みたい飲みたいと騒いで用量以上にポリポリしていました)、服薬っていう行為は習慣の強要なのですよね。なんかの症状があるなら、1日数回、必ず飲まないといけない。というわけで、現代病ともいえる「判断早すぎて考えナシすぐ忘れちゃう」病の改善のために、アート作品にしっかり向き合う時間を取る。視覚的・触覚的に。3分はけっこう長いです。でも、1日のうちの3分と考えると短い。その時間だけでも、アート(=自分)と向き合う時間を自分のために取ってみたら、発見があるのではないでしょうか。

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そんなわけで、視覚的・触覚的治療薬、販売中です^^よろしくね!

合わせて読みたい  現代アーティストになりたい人のための~初心者の第一歩から海外展開まで役立ち記事まとめ


みじんこもお薬飲んじゃうよ!ヽ(=´▽`=)ノ

みじんくん と みじこちゃん

「おやつ代わりだよっ。」
「飲みたいよー」

mijinconbi

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