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海外の事例から学ぶ、居心地のいいスペースをつくるにはどうしたらいいか

  • 8月 25 / 2020
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みじんこアート, みじんこレビュー

海外の事例から学ぶ、居心地のいいスペースをつくるにはどうしたらいいか

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良著を濃縮還元してお届けするみじんこブックレビュー。今日は『パブリックコミュニティ 居心地の良い世界の公共空間《8つのレシピ》』。アート作品の展示空間にも通じるかなと思って読んでみたんですが、とてもおもしろい海外の事例がいっぱいありました。

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コミュニティや町をつくりたい人にはお勧めかもしれません。

1)制服の効果ときれいなトイレ

ブライアントパーク(ニューヨーク)の事例で興味深かったのは、警備員の制服が市警そっくりということ。警備員の中には服役を終えて社会復帰した人もいるそうで、制服を着てることで誇りも生まれるし、市民にとっては親しみも生まれます。 さらにすごいのは、気合の入ったフラワーアレンジメントが飾られた美しいトイレ!「自宅よりもきれいなトイレ」をコンセプトにいつも美しく保たれているようですが、お花を飾ってあるのはすごいですよね。

「パブリックスペースの価値はゴミ箱やトイレのようなサービス空間に宿る」

公共のトイレってどうしても「怖くて」行きにくいというのがあります。ゴミ箱がキレイ、トイレが安心して使えるというのは、町に安全を供給する大事なことかもしれないなと思いました。 屋外の公共設備はエストニアでは「卓球台」、オーストラリアでは「バーベキュー」など、国や地域に合わせていろんなものが置いてあってなかなか興味深いです。海外に行く時にはぜひチェックしてみてください!

2)場のコード

その場に設置するアイテムや流れてる音楽によって「その場での振る舞い」を空気で感じ取れるようにする、という考えがとてもおもしろかったです。
確かに、お祭りっぽい場所に行くときと、茶室に入る時ではちょっと気持ちが違いますよね。 きてくれた人たちに「どう振る舞ってもらうか」を空気から伝えるっていう考え方はとてもおもしろかったです。アートの展示でも照明やスペースの取り方で「振る舞い」や「圧迫感」などを演出しますが、コミュニティだとさらにそこにいる人たち自身が次に来る人たちの「振る舞い」を「振る舞い」によって伝達する役割を果たしますよね。 ベルリンにあるベルクハインは「噂」によって世界観がつくられているそうです。ネットで調べたらナイトクラブと書かれていましたが、中に入れる人の基準がはっきりしてないみたいなんですね。「笑ってはいけない」「全身黒ずくめ」とか入場の条件が「噂」で流れているけどはっきりしない。

参考リンク  2020年 ベルクハイン – 行く前に!見どころをチェック – トリップアドバイザー

入口にいる人に入場拒否されることも多いみたいで、でも拒否の理由は分からないそうです。入場できた!っていうことが価値になっているところもおもしろいですね。

3)食を通じてメッセージを発信

代金が途上国にきれいな水を届けるための活動費に使われるというViva con Aquaという団体の水があるのですが、ラベルにそのメッセージが貼られてるんですね。

参考リンク  Wasserinitiative Viva con Agua de Sankt Pauli – START

この水を選んで飲むということが、のどの渇きのない世界を目指すというメッセージになります。スーパーでいつも買ってる水やお茶にこういうラベルが貼られてあったら、そっちを選んで買ってしまうかもしれない。 「飲んでいる」という普段の行いが、そのままメッセージになるというのは、とても興味深いなと思っています。(使えそうという意味で)

4)居場所のメディア化

ロサンゼルスのダウンタウンにアーツディストリクトと呼ばれるエリアがあります。ロサンゼルスって、こういう〇〇エリアがけっこうあって、ファッションディストリクトとかもあったと思うんですが、〇〇系がいっぱいあるエリアですね。

徒歩圏内にアートばっかりのエリア、ファッションばっかりのエリア、がいっぱいあるんです。ニューヨークやパリ、バルセロナと比べると、東京ってやっぱり超大都市で、徒歩でまわれる範囲でぎっしりなエリアってあんまりない印象です。思いつくとしたら秋葉原とかでしょうか。
アートばっかりのエリアとしてどこに行けばいいかと海外の人に言われると、海外ほど「ぎっしり」なところは直島くらいしか思いつかないかもしれないですね。東京にもいいギャラリーはいっぱいありますが、もともと東京がすごく広いので、分散されているイメージがあるかもしれません。

ロサンゼルスのダウンタウンではたしか、月に1回くらいのペースでアートウォークというイベントがあって、各ギャラリーがオープニングやっててにぎやかな日があります。現地で活躍のアーティストさんにもいっぱい会えます。日本にも六本木アートウォークがありますが、頻度が年に1回くらいですよね。
アートエリアで毎月やってると、観光で来た時も参加しやすいですが、日本だとその日だけの乗り合いバスみたいなのが出ないと、歩いてるだけで割と一日終わりそうですね。 アートエリアとしてはニューヨークの5pointzっていうエリアもおもしろいかも。ふつうの壁がどこにもない。。

このエリアは壁画エリアみたいになってますが、勝手につけられた落書きを消してまわるボランティアをしているような人もニューヨークで会ったことがあります。お店のシャッターに勝手に書かれるのはやっぱり迷惑なので、エリアを決めて治安維持できた方がいいのかも。

5)大事なのは運営

コミュニティは運営が大事で、場の成功の80%を占めるのはコミュニティの質だと本書には書かれていました。質というのはたとえば、「居場所をつくる」ことや、「地元の人が当事者意識をもてる」ようにすること。
目的地や居場所、アクティビティをそれぞれ10カ所ずつつくるイメージでスペースをつくっていくようです。 ニューヨークや上海だと、公共の大きめの公園でヨガ教室をやってたり(100人規模とかけっこう大きく)、小グループがたくさん集まって自由にダンス練習していることをよく見かけます。

海外のほうがこういうパブリックスペースでのアクティビティが多い印象でしょうか。ニューヨークのセントラルパークでは土日に大道芸をやっている人もいて、それがちょっとしたチップ集めにもなってるようです。(巨大シャボン玉づくりが楽しすぎて20ドル払ったことがあったよ)
日本で多くの人が集まるというと、お祭りとかがありますが、毎週とか月イチとかの公共イベントはたしかにあんまりないのかも(エリアによると思いますが)。ニューヨークは無料のアートレクチャーもめっちゃめっちゃ多いので、毎週どっかでアート系のイベント(無料)をやっています。

参考リンク  現代アートを学びたい人が行っておきたいニューヨークのアートスポット

日本でもビジネス系のレクチャーやイベントはかなり頻度高くやってそうな印象ありますね。海外の事例、ほかにもいろいろ載っていて、写真+手書き文字もとても読みやすい本だったので、気になる方はぜひ探してみてください!

今日も読んでいただきありがとうございました!

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