2019年11月23日から2月16日まで開催のグループ展「The Hidden Flower」が韓国釜山のClayarch Museumで始まりました!その様子を写真でご紹介です。
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各国の名前の扱いに注目!
こちらのグループ展は釜山のアーティスト・イン・レジデンスHongti Art CenterとClayarch MuseumでのレジデンスCCCに参加するアーティストの合同グループ展です。毎年交流プログラムとして開催しているもので、Hongtiでの開催とClayarchでの開催が交互に行われているようです。(個人的にはHongtiでは個展をやってるので、違う場所で展示できてありがたい気持ち笑)
韓国の展覧会でいいなぁと思うのは、「名前」の扱いなんですね。アーティスト名のところを見てもらうと、韓国人は姓名の順ですが、アメリカ人アーティストの名前は名姓の順、つまりその国に表記が合わせられてるんですよ。これ、釜山美術館の時もそうだったので、どこでもそうなのかもしれない。西洋国家に行くとこれは完全に「名姓」に合わせられちゃうので、この手法は相手の国へのリスペクトがあるなぁと思っています。あんまり気にしたことなかったけど、日本はどうなんだろうね?次は注意してみようと思っています。
✓ 参考リンク Clayarch Gimhae Museum
作品解説「LIFE CONTINUOUSⅢ」
オープニングは作品を作家が短く解説したんですが、私の時は一緒にHongtiに参加している韓国人アーティストさんが日本留学の経験があり、通訳してもらえました!(*´▽`*)ありがたみ。やっぱり母国語で話せるのと英語で話すのではだいぶ違います。英語だいぶ苦手なんですよね、私。
韓紙と和紙を使ったインスタレーションで、中に人が入ることができること。生命の最小単位である細胞を表し、紙が「細胞膜」のように人を包みます。紙を結んだり触ったりすることができますが、「結ぶ」っていうのは、日本では「絆をつくる」という意味をもちます(作品は紙を大量に結んでつくられている)。Hongti Art Centerで展示したときに、訪れた韓国の人が紙に願い事を書きました。これは私自身も予測しなかったことで、こうして鑑賞者が作品に関わることで、作品がどんどん形を変えていきます。医療はこれまで個人の治療に向かっていましたが、その個人を取り巻く環境にフォーカスすることも必要ではないでしょうか。
っていう感じの作品です。
✓ 合わせて読みたい 「The Hidden Flower」のアルバム(Facebook)
翻訳してくれた韓国人アーティストのLEE Jangwookくんは「言語」をモチーフにした作品をつくってる作家さんで、こちらも興味深いんです。
釣り下がっている漢字は韓国語と中国語で読み方が同じなんだそうです。全部「カ」。日本語だと一部違うのがありますね、そもそも訓読みだとぜんぜん違うし。台湾人の子に発音してもらいながら一緒に見たのでおもしろかった。中国語と日本語だと同じ「カ」でも発音が違うし、中国語でも全部同じ発音でもないみたい。発音の違い、意味の違いによって、同じ言葉でも受け取り方が違ったりして。言葉と人の結びつきは同じ国の出身でも違うだろうし、そこから誤解も生じるだろうし、しかし理解するためのツールにもなるだろうし。作品が自分の思考を深めるのを手伝ってくれるような作品で、とても好きだなぁと思いました^^
並べてる言葉は全部「ハン」。韓の韓や恨とかもありますね。これ、聞いたところによると、手で書いてるわけではなく、うまい人の字からステンシルを作成して、スプレーで書いてるみたいです。
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みじんこは、楽しかったよ!ヽ(=´▽`=)ノ