上海個展の時に出会った建築科博士課程に履修中のモンゴル人さん。介護施設の設計を専門とする彼女に、アートが病院にあることについて聞いてみました。
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病院にとって大事なのはアートでなくて働く人
最近、病院にアートがあるとこも増えてきているけど、病院の設計について大事なことってなーに、と聞いたところ、彼女の答えは「働く人が過ごしやすい、使いやすいこと」でした。「アートがあることは重要ではない」とも。確かに、なぜアートを病院に置くかといえば、そこに癒しの効果があると考えるから。アートを置くことが目的なわけではないですよね。
素晴らしいアート作品があれば、なんとなくいい病院な気がしてしまうし、対外的なイメージが良さそうなんだけど、それによって働く人たちの導線が悪くなってしまうようでは本末転倒。これは、アートに傾倒しすぎて犯しやすい間違いな気がするので、肝に銘じておきたい。
その上で、人ではなく、「場」による癒しがつくれないか、というのは考えている。あるいは、「物」が医者になれないか。もともと私はアーティストとして「人の癒し」を探求しているわけで、そこから体験や創造、関わりから生命とは何か、と派生してきた。モノとモノの間の空間に、お祭り前のワクワクに包まれた町みたいなエネルギーの詰まった空気感をそのまま保持あるいは積み上げていけないものだろうか。
そのヒントの一つに、言葉があると思う。そしてキャラクター、物語。デンマークで見たピエロがたくさん寝転がっている空間を思い出しつつ、今日は思考メモということで終わりますー。
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みじんこは、ピエロじゃないよ!ヽ(=´▽`=)ノ