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自分が気づいていない自分の中の偏見や差別意識に気づく方法について考える

  • 5月 02 / 2019
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みじん講義

自分が気づいていない自分の中の偏見や差別意識に気づく方法について考える

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2016年から世界9カ国10カ所のレジデンスに参加。それ以外にタイやスリランカなどを訪れているので、割と海外生活をしているのですが、こういう生活をしていると、各国のいろんな違いを目の当たりにするおかげで、自分の中で固定の常識が徐々になくなって「そういうこともあるなー」っていう感じになってきます。しかし!自分が潜在意識にもってる偏見がなくなりません!
自分でも気づかないうちにもってる偏見って行動を制限しがちなんですが、気づかないゆえに直しようがない。今日は見えない偏見に気づく方法について考えてみました。

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アジアが大嫌いな子ども時代

ちょっと私の小さい頃を振り返るのですが、私は小学生くらいの頃、アジアが大っ嫌いだったんですね。日本も含めて、アジアってださっ、日本人である自分もなんかしょんぼり、みたいな。欧米人をかっこよく感じていたし、アメリカすげーみたいに感じていた。中学生くらいになって、はたっと気づきます。「なんでアジア嫌いなんだ、なんで欧米好きなんだ」と。だってその頃、周りに外国人なんていなかったし、海外にも行ったことがなかった。ぜんぜん知らないのに、なんの知識も経験もないちびっこがこんなにアジア嫌いになってるのはなぜだと。それは自分が生きていた小さな社会を取り巻いていた「空気」のせいではないかと私は考えるのです。アメリカ製品買おう、欧米人ステキみたいな空気は当時の日本になかったのか。現在はどうなのか。高校時代にたまる場所はマックではないのか。なんかね、小さい頃に会った大人に「ユダヤ人はお金に汚いの」みたいなことを言われたことがあったので、今もなんとなくその感覚をもっちゃってるんですよ。私は今までユダヤ人に会ったことがなく、リアルを知らないので、その感覚が今も心のどこかに残っている。なくしたいけど、分からないせいでそれが自分の中で唯一のリアリティをもった情報源になっちゃってる。

ちょっと前に、レジデンス先に学生さんたちがたくさん来てました。エストニアの首都タリンの大学に通う学生さんと先生方。食事をまとめて作っていて、私もご一緒させていただいてたんですが、その時に気づいたことがありました。学生さんのうち2人の男性が料理上手で、彼らが料理をつくって振る舞ってくれてたんですね。1人の学生さんに聞いたら、料理つくるの本当に好きなんですって。凝ってるし、人数増えそう!ってなったらチャキチャキ作り足せるし、ほんとすごかった。で、後片付け。私は割ときれいにしたい派ですし、材料費出してないのでそのくらいやらねばと思って率先して片づけるのですが、・・・みんな手伝わない!割と放置!手伝ってくれるのは料理しなかった男子学生さんとかで、私はつい『女子が手伝わないなぁ』って思っちゃったコレ!日本が潜在的にもってる女性差別なんじゃないかと。その構成員に私がなっているということですね。
私は割と「女の子なんだから片づけしてね」って言って兄よりも片づけをさせられることが多かったんですね。そういうのもあって、なんとなく潜在意識に「女が片づける」っていうのがある。だから、他の国に行ってもつい、「女子手伝わないのかよ!」って思っちゃう。日本だと、片づけをちゃんとやるほうが、女の子っぽい!モテそう!みたいな感覚ないですか?私はキッチン汚いのほんとに好きじゃないので、頼まれてなくてもきれいにしたいんですが、育った環境のこともあって、ふと「女子やんないのかよ」って思ってしまう。こういうのってたぶん、無意識に他の女子もそうしなければならないっていう空気を作ってるんじゃないかと思うんです。悪気はないけど、そういう空気をつくる人の一人になってる。
オーストラリアのゴールドコーストにいた時に、日本人女性はキレイ好きというのが評判で、「日本人女性限定」募集のシェアハウスとかもあったので、悪い点ばかりではないと思うのですが、自分が無自覚にもっている偏見ってすっごいありそうだなーっていうことを自覚してそこそこげんなりしたのです。んでもさ、そもそも気づいていないわけだから、どこまで偏見もってて、どんな影響を自分が受けてるのかって分からないんですよね。

参考リンク  無自覚のまま誰かを差別してる人の特徴~日本に漂う「差別」な空気感

その見えない偏見に気づく方法ってなんかあるかなって。ざっくり3つあると私は考えます。

1)環境を変える

定番ですが、環境を変える。いつもと違う場所に行くと「違い」が明らかになるので気づきやすくなるかなと。とはいえ、両親の介護が、とか今仕事を外せないとかで簡単に環境を変えるのが難しい場合もありますよね。

2)違う人と話す

これも分かりやすい方法の一つ。いつもと違う人は自分の周りにもともといた人と違う意見をくれるかもしれない。なかなか違う人に会う機会を取れない―という場合には、ツイッターとかでいつもはやらないタグ検索とかしてみてもいいかもしれない。

3)自分がキライなことをやってみる

これ、私は割と強力だなーって思うんですが、嫌いなことってふだん、自然に遠ざけているので違いに気づきやすいんですよね。特に食わずキライしているものはやっていいかも。1回だけとかちょっぴりとかでもいいかもしれないし。私が自分で食わずキライしてたのは海外生活。もともと海外大嫌い、海外恐怖症だったので、こんなにあちこち行けるようになり、それが割と自分自身にも合っていると気づけたのは発見が多かったです。

まとめると違いが起こりそうな状況をつくり、それに自分が気づきやすくすると、自分が潜在意識にもってるものに気づきやすくなる、と。嫌いなことは、嫌いゆえに感情が動きやすいと思うんですよね。嫌いは分かる → 嫌いを試すことで違いに気づく、という状況にならないかなという考察でした!
偏見には気づけなくても、自分自身の違う面には気づけるかもしれない^^

合わせて読みたい  現代アーティストになりたい人のための~初心者の第一歩から海外展開まで役立ち記事まとめ


みじんこは、偏見まみれだよ!ヽ(=´▽`=)ノ

みじんくん と みじこちゃん

「偏っちゃうよっ。」
「まみれてるよー」

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