韓国釜山のアーティスト・イン・レジデンス、Hongti Art CneterでJungeun Choiさんの個展「흔들의자 올바르게 타는방법」が始まりました。会場の様子も含めてご紹介です。タイトルはGoogle翻訳すると「ロッキングチェアに正しく乗る方法」。2019/9/20まで。
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機械的なヒト
ヒトのスピリットが失われていることなどをテーマにしているJungeunさん。機械的に動作を繰り返す作品群を、彼女は「Human being(ヒト)」と感じているそうです。
✓ 参考リンク Jungeun Choi Hongti Art Center(Facebook)
プログラムが組まれていて、ほとんどの作品は動いているんですよね。長テーブルの上にある作品は回転したり、シーソーみたいなのに乗ってたり、単純行動を繰り返すものばかり。こういったモノたちに対して、作家は「Human beingである」ような感じを覚えるのだそうです。
ロッキングチェアーは彼女のお父さんのモノ(たぶん)。正面の画面に自分の足元が大写しになっているのですが、ふだん、椅子に座っていても、自分の足とかに注目することってないですよね。この作品では、揺れているときの足の動きを見ながら揺れることになります。同時に、自分が揺れている影がカーテンに写り、隣の展示室からも見えるようになっている。
こちら、大量の「目」が取り付けられたインスタレーションですが、全体がおじぎするように動き続けるんですね。それによって重力の影響を受けて、目が閉じたり開いたりします。それぞれの目が自動的に動くわけではなく、あくまで全体の影響を受けて閉じたり開いたりする。これは、作家さんが幼い頃にもっていた人形の目に起因した作品のようです。人形を傾けると、目が閉じたり開いたりする。それが彼女にとってはトラウマ的に印象に残っていたよう。
ちょっと裏話的なんですが、前日までほとんど設置されてなかったのに、あっという間にインストールされてたのにはびっくりしました。私は自分で作れないこともあり、プログラムを組むような作品、デジタル作品はつくらないのですが、重要なのは「技術」が自作にどこまで必要であるかということ。必要であるならオーダーしてでも取り入れるべき。
私は、繊細な感覚を取り戻すような作品を作りたいなというのを考えていますよ!
みじんこは、繊細だよ!ヽ(=´▽`=)ノ