伊勢丹新宿のSWATCHに心奪われまくってますが、韓国でも2か所の美術館で展覧会の真っ最中です。今日は旅する作品「集合生命」のおはなし。
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2018年に韓国で制作
単細胞生物が多細胞になる瞬間を生命が複層化する瞬間と捉えた作品「集合生命」。英語タイトルのLife Continuousは上海のギャラリーオーナーさんが英語ネイティブなので、相談の上につけてもらいました。もともとはLife Accumulationsというタイトルになりそうで、2018年の銀座SWATCH、ニコラスGハイエックセンターでの展覧会のタイトルもそれでいきそうだったところを途中で変更しました(混乱させて申し訳ないきもちになった)。
Life Accumulationsだとなんとなく生命の積み重なりみたいな感じしますね。でもコンセプト含めてLife Continuousのほうがいいだろうと思ってギャラリストさんが考え抜いてくれたので、そっちにしました。ネイティブが英語翻訳手伝ってくれるのありがたいですよね。
韓国のウルサン、MOHAレジデンスで展覧会をしたこの作品は、韓紙と和紙を使っています。色も一部、韓国色を使っています。1つ1つのコンパートメントが細胞を表していて、人が入れるようになっている。さらに周りの紙を結んだり、紙全体を千切ったりもできるように。銀座SWATCHの展示の時には本当にたくさんの人が来てくれて、10日くらいの展示の間に形状がとても変わったんですね。結び方もさまざまで、人が変化を起こしたことが、次の人の行動を変えていくような連鎖が起こってるのが実感できて、とても楽しかったです。
✓ 韓国釜山のF1963での展示詳細はこちら 3D展覧会のページはこちら RAINBOW-WIRE(F1963)
今回、釜山での展示は、参加していた釜山のアーティスト・イン・レジデンスHongti Art Centerで制作した作品をメインにしていたのですが、同時に展示する場所が2か所あって1作品はClayarch Museumというほうにいってしまったんですね。F1963のほうが会場的には大きいので、F1963のキュレーションを担当してる方から「なんか大きい作品、吊れるようなのないかしらあ」という相談を受けていました。
日本と韓国をテーマにしていて、韓国のレジデンスでつくったLife Continuousはそのオファーにはうってつけの作品だったんですね。この巨大作品をもう一度展示できる場所があってとても嬉しいです。
日本でつくられた結び目が韓国に渡っている。それを見た人が「こんな風に結んでいいんだー」って思ってまた結び目をつくる。それは時間と距離を超えた「対話」なんですよね。ただ「結ぶ」というシンプルな行為で両国にやりとりが生まれる。この作品はびりびりにされたり引っ張られて落ちたりすることも受容しているので、これからどんな状況になっていくのかも合わせて、その変化を私も楽しみます。どんな変化が起きても、そこに良い悪いはないですし^^
韓国は日本語話せる人が多い!
韓国のレジデンスでよかったなーって思えるのは、美術館とかレジデンスのスタッフさんに日本語が話せる人が多いこと。これ、他の国だとぜんぜんありえないです。時に、英語より日本語の方が役立つような場面があり、英語が苦手なアーティストさんで海外経験してみたい人にはけっこうオススメかなって思います。今回はF1963にもClayarch Museumにもとてもお世話になりました。釜山は本当に日本人フレンドリー。日韓関係が微妙なことになったからこそ、多くの日本人アーティストさんに来てもらって、両国の架け橋をつくってもらえたらいいなと思います。誤解しあってるところが本当に多いからね。実際のところを知ったら、きっといろいろ変わると思うの。そこには辛いこともあると思うんだけど、アートがやりたいのは分断ではないと思うんですよね。
MOHAレジデンスでの展示の様子。初めての韓国でしたが、本当にすごくお世話になった。
F1963はお菓子と飲み物とカップラーメンが死ぬほど積まれていて、いつでも自由にもってっていいようになっています。インストールの時は深夜まで作業してたりするので、ちょっとおなか減った!って時に食べられるようになってるらしい。最高過ぎてまた太ってしまった、、!
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みじんこは、また韓国行きたいよ!ヽ(=´▽`=)ノ