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【解説と裏話】創作に参加できるアートの展覧会が銀座スウォッチビルで開催中!

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【解説と裏話】創作に参加できるアートの展覧会が銀座スウォッチビルで開催中!

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2018年11月1日から、銀座のスウォッチビル、ニコラスGハイエックセンターでOuma個展「集合生命/Life Continuous」が開催中です。今日は展覧会の作品解説に展覧会開催までのウラ話を添えてお届けです!

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4回目の企画でようやくOK

今回、展示中の作品は2点。1点は個展タイトルと同じ「集合生命/Life Continuous」。もう一つの青い作品が「青でもなく空でもない」というタイトルの作品になります。

展覧会についての話をもらったのは今年の5月。私がまだ上海のSWATCH和平飯店にレジデンス滞在中のことでした。帰国してすぐに会場のニコラスGハイエックセンターを拝見し、それから1週間も経たないうちに最初の企画を出したのですが、これがボツ。さらに2回企画を出し話し合いをつづけ、4回目に出した企画でようやくOKが出て今回の展覧会の実現となりました。(企画を出してからフィードバックまで時間がかかるので、制作期間が着々と削られていって焦り始める@韓国)
予算や制作期間、また私がその後もデンマーク、フランス、韓国と帰国しないまま各地を転々としていたため、作品をもったまま移動制作できるかどうかなどの条件、さらに会場と自分の作品コンセプトも合わせて考えての企画でした。ちなみに制作期間はデンマークでデータ制作とプリントアウト、韓国と上海で紙集め(一部の日本の紙は韓国に輸入)と制作でトータル3か月くらいかかっています。

メインワークの「集合生命/Life Continuous」は紙でできていますが、こちらは日本と中国と韓国の紙を混ぜて使っていて、画材も「韓国伝統色」や「中国伝統色」の絵の具や墨汁などを混ぜながら使っています。(ほぼ混色していないので、伝統色を使っていることに気づいた方がいましたね、すごいです) また、あちこちに紙ひもを垂らしており、ひもを結んだり、紙に穴を開けたりしてもよい展示になっています。
たとえば目が見えなかったら、視覚的なアートである「Visual Art」のほとんどは楽しむことができなくなってしまうのですが、この作品は触ることができるので、視覚より触覚が鋭敏な人は触ることで作品を味わうことができます。また、破ってもいいので、聴覚でも楽しめるんですね。かなりいろんな紙を使っているんですが、指先でのほうがその質感は分かりやすいかもしれません。


中に入ると光を浴びた紙がまた違う風合いに。

神社でおみくじを枝に結び付ける行為には、縁を結ぶという意味がある。インターネットを通じて、私たちは 情報や知識、アイデアを共有し合えるような時代になった。時に世界の裏側にいる人とすら、全く偶然に出会い、協力し合うことが可能になった。私たちはまるで世界という大きな生命体の一部であるように、この世界を構成し合う。しかしながら私たちはどこまで、共に世界を創る私たち自身のことを信じられるのだろうか。(中略)私が結びつけた紙によって、世界はほんのわずかでも変化する。私たちは長い間、自分のために自分と向き合い、自分だけで生きてきた。1つの細胞(生命)が他の細胞に出会ってきたように、私たちの手で私たち自身を美しく育てることができないか、本作は問いかける。(企画書より)

作品は人が関われば関わるほど大きく形が変化していきます。アートをつくる、というと「自分にはセンスがないから」と謙遜する人も多いですが、創作というのは、もともとそれほど難しいことではなく、「何か違ったことをしよう」という姿勢なのです。「結ぶ」というシンプルな行為ですら、さまざまな方法があり、誰かが工夫を凝らすことで、それが次の人の創作欲を刺激し、新しい創作につなげていく。そこで創られるものは参加した人たちの「作品」であり、この作品は、そうした関わった人たちの集合体としての創作物なのです。
では、本作の本当の制作者は誰なのか。参加した人(アーティスト)たちが集合した状態をOumaと名付けているだけ、と言うこともできます。

青い作品はデンマークでプリントした「空の写真」。
透明のシートに私がアーティストになるより前から撮り続けていた世界中の青空の写真をプリントしています。撮影の条件は雲一つない空であること。時間帯はさまざまです。世界10カ国、15都市くらいでしょうか。ランダムに混ぜ合わせているので、どこにどの場所の空の写真が入っているのか、私にももう分かりません。会場は外の風景が見える総ガラス張りの作りになっているので、リアルの空と過去の空が一度に見えることになります。また、作品「集合生命」の動的な動きと対比するように、こちらの作品は直線的・静的な作品となっています。

人が後ろ側に立つと青を浴びるように自分の色が変わり、また動きながら見ると、青を通した「集合生命」の色の変化も合わせて楽しめます。この青の中に、空ではなくただ画像ソフトで作っただけの「青」の写真が混ざっています、と伝えているのですが、まぁそれは私の嘘かもしれませんよね。空の写真を集めたと言っているけど、それも嘘で全部、画像ソフトでそれっぽく作っただけの青かもしれない。本当に空の色だったとして、プリントしている段階でその色はどこまで再現できているのでしょう。再現しきれない色であるなら、それっぽく作った色を創作の物語を添えて伝えたところで、同じことかもしれません。
・・・と、そういう作品です。

オープニングでは細胞がケータリング

メディアだけで100人ほどの人が来てくださったというオープニング。この展覧会を盛り上げるために、スウォッチのみなさんが毎日試行錯誤してくださっているのですが、オープニングのケータリングにも一工夫が。

一口サイズの可愛いケータリングは、なんと「細胞」イメージで創ってくれたそうです。神経細胞やニューロンのイメージ、皮下組織のイメージ、ホルマリン漬けの細胞のイメージ(食べ物としてその表現どうなのww美味しかったけど)など、色鮮やかで見た目にも美しく創っていただけました^^

期間中にはアートウォッチも販売!

今回の展示期間中には、上海アートピースホテルに滞在したアーティストがデザインしたアートウォッチが期間限定販売されます!日本では通常販売されていないモデルのようなので、見るだけでもぜひ(*´▽`*)
個人的には自分が滞在制作していた上海の「和平飯店」が描かれた物がお気に入りですね^^ SWATCHはアーティスティックなデザインですが、価格は決して高くない。ファッションの一部として、たくさん身に着けたり、「腕をキャンバス」だと思って楽しんでみてください!

本当に多くの方が関わってくださった展覧会。モニターや椅子の配置、スピーチの順番。立ち位置など何度も打ち合わせし、テレビ撮影でもするのか!?ってくらいしっかり準備して望んだオープニング。また、開催してからも、スウォッチのみなさんに毎日のようにより良い方法を模索していただいているので本当に楽しくやれています。
あと数日、なるべくたくさんの人に知ってもらい、関わってくれた人みんなが「やってよかった!」って思えるものになって欲しいです!(*´▽`*)
遊びに来てくれる人、友だちに展覧会を紹介してくれる人、歓迎ですよ!(*´▽`*)
SNSでのタグは #スウォッチ #swatchartpeacehotel #oumaでお願いします^^

「集合生命/Life Continuous」
期間:2018 年11 月2 日(金) – 2018 年11 月11 日(日)
開館時間:14:00~19:00(入館は閉館の30 分前まで)
場所:Cité du Temps GINZA 中央区銀座7-9-18 ニコラス・G・ハイエックセンター14F
http://www.swatchgroup.jp/nicolas-g-hayek-center/about/
入場料:無料
※最終日11 月11 日(日)は17:00 までの開催となります。
※会期中は無休。

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みじんこは、スウォッチも細胞も大好きです!ヽ(=´▽`=)ノ

みじんくん と みじこちゃん

「ありがたいよっ。」
「素敵な展覧会ができたよー」

mijinconbi

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