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【みじんこ超訳】スティーブ・ジョブズ氏の感動スピーチをAKBの歌詞風に超訳してみた

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【みじんこ超訳】スティーブ・ジョブズ氏の感動スピーチをAKBの歌詞風に超訳してみた

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スティーブ・ジョブズ氏が2005年に米スタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチはあまりにも有名。 氏が遺した言葉、Stay Hungry, Stay Foolish (ハングリーであれ、愚かであれ)は、あなたの心を強く牽引したに違いない。

愚かとは何か。 それは、既存の常識をやすやすと打ち破るということではないだろうか。 まるでサーカスのピエロが火の輪をくぐりながら、ジャグリングをするように。

では、ハングリーとは? それは、打ち破った常識をたやすく行動に移せるということではないか。

面白いアイデアを思いつく人は多い。 ほぼ全員がそうだと言える。 ただ、それを本気で行動に移すのは、その中のほんの一握りであり、 さらに行動し続けるのは、ごく一部の限られた人間だけだということだ。

日本のアイドル界を牽引する存在である秋元康氏。 氏の歌詞に込められた言葉のチカラを借りて、ジョブズ氏のスピーチをAKB風に超訳してみた。

『みじんこ』はMake Communication! Make Surprise!をコンセプトとするアート・プランニングユニット。 おもしろいことで世の中を驚かせ、そこに新たなコミュニケーションを繋いでいきたい。

これが、『みじんこ』の考えるStay Hungry, Stay Foolishに対する1つの答えだ。


僕は通い慣れた大学の卒業式で、君と会えた今日という日を忘れない。 そうだ、君に会いたかった!

卒業というプロセスのない僕。 広い世界の片隅で君と同じ時代を生きてきた僕の最初の経験。 今日の主役は君なんだ。だけどこの気持ち伝えたかった。 さあ、始めようぜ!僕からの3つの話。

初めは点と点を繋ぐ魔法。

僕がドロップアウトしたリード大学。 なのに踏ん切りつかなくて、うじうじしながらいつまでも居残ってる。 なんで辞めたの? それは僕が生まれる前の話。 ママは未婚の大学生。 僕は養子に出されるって生まれる前から決まってた。 ママの望みは大学卒のおうちに僕を出すこと。 生まれる前から養子って決まってたのは運命。 でも神様はいつだって気まぐれ。 彼らが望んでたのは可愛い女の子。

突然の夜中の電話。ウェイティングリストの両親へ。 「望んでた答えとは違うけど、男の子でもいいのか」って。 もちろん彼らの答えは「Yes」 でも産みのママは知ったの。僕のママが大学を出てないってこと。

パパは高校に行ってなくて、産みのママは養子のサインを嫌がってる。 でもあきらめるよりこのページ、開いてみよう! 数カ月後にしてくれた両親の約束。大学に行くことも許してくれる。 偶然がぎこちなくて、僕は忘れない。 これが僕の人生の始まり。

それからセブンティーンの年月が経ち、大学に入った僕。 何も知らない年頃。両親の蓄えは全て学費に消えた。 これが僕の道なのか? 心の荒野を彷徨ってた。

避けて通れねえ道だと感じてたけど、果てしなく続く道の長さを知った。 パパとママのお金をただただ浪費する日々。 その先はお預けなのか? 小さな見栄なんていらない。 すべてがうまくいくと信じて大学をやめた。

流れ早くて怯えてた僕。 でも運命が引き寄せる力、いつだって信じてた。 どんな辛くても悲しみが続くわけじゃねえ、 くだらねえことはもうやめさ。 誰よりも早くスペシャルな授業だけチラ見しようぜ。

思うように結果を出せない僕。 選抜メンバーに漏れたこともあった。 友達の家で寝泊まり。 コーラ瓶の回収だってやってやる。 日曜の夜はオープンカフェで振る舞われるチョコレート舌で溶かして、 ヤラシイ音を立てればいい。 あなたの毒がおいしかった。

僕の心の内でビビッと感じたもの。 かけがえのない宝物だよ。 この気持ち、君に聞いて欲しい。

国内最高のカリグラフィのレッスン。 心のもやもやが消えて大切なものが見えたんだ。 僕がやりたかったこと。 やっと気づいた本当の気持ち。 落ち着かないのは僕の性(さが)だね。 僕はもう正直にゆくんだ。カリグラフィのレッスン。

セリフにサンセリフ。 美しさに居ても立ってもいられないハートの奥。 芸術的で繊細なカタチ。 愛しさがジャンジャン溢れ出してもう止められない。 I love you. I need you.

まだ何も知らない幾何学。 役に立つなんて分からなくても、声掛けてみなきゃ始まらない。 先の展開は神様も知らない。 でも、突然に降ってきた。 ポップコーンが弾けるように踊る美しい文字。 それが最初のMacintosh。 Macの力、見せつけられたのは、チラ見したレッスンのおかげ。

運命のイタズラ。 退学したおかげで起こったあっと驚く奇跡。 そうだ、もっと確かなものがあるってこと。

そうだ。向こう岸はあるんだ。 だけど先の展開は神様だって知らない。 10年後に振り返って見えること。

何度でも言ってやる。 未来なんて決まってない。 振り返ってるヒマなんてないだろう? 力見せつけたいなら、もっと自分、信じろよ。

開き直ってもっと本気で生きようぜ。 支配された鎖は引きちぎろう。 声を出せば光り輝くってこと。 自分に自信ないだって? 生意気なやつはボコボコにしてやればいい。 それが全てを変える秘訣。

次は失恋の準備と辛い試練の川 僕から君に伝えられること。

僕らは早いうちから本気の夢を見てる。 それはグッドラック。 2人で立ち上げたapple。 まだ未成年の時のこと。 背伸びしながら必死でもがいてた。 未来の道は輝いているよ。 4,000人の従業員と20億ドルの会社。 ぎゅっと抱きしめ、おめでとう!を言い合った。

僕らが作った最高のMac。 30歳になった僕。 そして僕はグループから卒業という名のクビ宣告。 まるで羽もがれた蝶のよう。

神様の残酷な仕打ち。ここは僕のテリトリー。 頭のいいやつらには分からねえ。 最初の頃はうまくいってると思ってた。 なんて馬鹿な僕なの?

だけど、向かい合わせには座れない運命。 仲違いの末に追い出された結末。 傷ついたことはトラウマになる。 大切な友だちを泣かすことできなくて、さり気なく出ていった。

ねえ神様、もう一度時間をリセットしてください。 すべて失くした蝶。 神様のいじわる。 2人の足跡、もう消されてしまった。

数ヶ月は立ち直れない僕。 起業家をがっかりさせたと自己嫌悪に陥る。 手渡されたバトン、受け取れなかったの? 目が覚めた時に胸のどこかが切ない気持ち。

デイビット・パッカーにボブ・ノイス。 ごめんね、僕のジュエル。 敗者として知られた僕。 あんな思い2度とノーサンキュー。 もうほっといてちょうだい、エブリバディ。

だけど見えてきた僕だけの道。 どれだけ愛しているんだ、僕がやってきたこと。 僕のこの気持ち、誰にも変えることはできない。 失敗しても流されてしまっても、まだ僕は君にゾッコンって言える。 世界はこれから始まるんだ。 僕がそれを証明するよ。

今だから言える。 appleを追い出されたことは 僕にとって最高だったってこと。 そうさ僕は逆転王子様。 怖いもの知らず、身の程知らず、無鉄砲なBeginnerに僕は戻れる。 生きている意味を知った。 僕のルールは僕だけが作れる。

それから5年の間に、僕はネクストとピクサーを立ち上げる。 そこで出会った君に一発ノックアウト。 キラキラ眩しい君。 これが運命ってやつだろ? I love you. I need you. ピクサーが作ったトイ・ストーリーは、世界初のコンピューター・アニメ。 今や世界一のアニメスタジオ。

人生の大転換。 appleはネクストを買収。 やっと巡り会えたappleと再会。 もう絶対に離しはしない。 ネクストで開発した技術は、appleの復活のハート。 君と僕は永遠(とわ)にずっと一緒。

真実はときめく胸の奥。 僕がappleを追い出されなきゃ分からなかったこと。 ほろ苦い薬。でも僕には最高の媚薬。 失くしちゃいけない希望と夢。 好きってだからやってこれた。 さあ、その弓でハートをねらえ。 好きって言葉は最高さ!唯一の確信。

だから夢を信じて君らしく生きていけ。 後悔なんて必要ないよ。 仕事は人生の大きなパート。 感情なんて吐き出して、今すぐ素直になっちゃえよ。 そうさ、手に入れようか、自分の夢!

まだ見つけられない本当の自分。 だからって今の自分で落ち着いてしまわないで。 見つかればすぐに分かる。 どんな風に過ごしていたいの? あなただけの道、必ず見つかるから止まらないで。

最後の肉体が滅びる時の話。

セブンティーンで出会ったワード。 「毎日が人生最後の日みたいに過ごすなら、いつかそれは本当にそうなる」 心に焼きついた台詞。 それ以来、24時間、365日、繰り返し自分に問いかけていたこと。

「もしも今日が人生最後の日だったら、 僕は今日としようとしていたことをするだろうか?」 夢見るハートに酸素が足りないなら、何か言われる前に自分を変えて。

僕の肉体が滅びるって知ることは、 人生の大きな選択を助けてくれる。 それが人生最高のツール。 何も恐れないで、みんな変わらずそばにいるから。 未来に悔いを残すPAIN。抱えきれずに言い訳する気? 最後は自分で決めて歩き出して。 大事なことはいつだってそばにあるさ、Maybe

君は空を見上げるように、いつか仰向けのまま、羽を広げながら死ぬのだろう。 僕たちは心の芯まで裸。昔の幸せそっと数える? 自分の心に素直に従って。

1年ほど前に宣告された癌の診断。 スキャンを受けた朝の7時半。 膵臓の上にくっきりと浮かぶ腫瘍の影。 僕が知らなかった膵臓って単語。 ドクターは言ったさ。 この癌は治らない。 生命はあと3~6ヶ月。 ただ、言葉を失って立ち尽くしてた。

この変わり果てた大地の空白に勇気が欲しい。 最後くらいはカッコつけろよ、ドクターのアドバイス。 絶望の中に光を探す。 家族への準備。でも何から手をつければいい? 家族に伝えるべき言葉、「さよならクロール」

目に映る診断書。 内視鏡で取り出された膵臓の細胞。 差し込まれた胸のトゲ。 僕には可能性がまだあるの?

麻酔から覚めた痛みの中に、君の優しさを知ったんだ。 僕の膵臓癌は手術で治せるタイプ。 どこかにいた神が、もう一度新しい世界をこの地に拓かせてくれた。

僕が滅びと向き合った経験。 これ以上は近づきたくないのが真実。 でもだからこそ言える。 頬に感じる生命の息吹。確かに僕はここに存在する。

誰も死にたくはないでしょう? だけど死は平等。 誰も傍観者にはならない。 だけどそれでいいってこと。 だって死は、君が生きている証。

それでも未来へ愛は続いている。 今、新しいのは君たち。だけど君だって古くなる。 すべては循環してるってこと。 それが残酷な真実。

時間は有限でしょう?他の人の地図なんてもういらない。 だからたったひとつ、レンガを積むことから始めようか。 常識なんて破っちゃえ! 何で目を閉じる必要があるの? 君は本気なのか? 誰にも邪魔できない自分だけの聖域。

自分の心信じて。 耳をそばだててみて、風の向こうに聴こえるでしょう? さあ、できることを始めようか。

純情だった年頃。出会った「ザ・ホール・アース・カタログ」 僕たちのバイブル。 作ったのはスチュワート・ブランド。 メンロー・パーク出身の男の子。 詩的な表現でカタログに命、吹き込んだでしょ。

1960年代の末期の頃。 パソコンなんかなかった頃さ。 本が作られたのはタイプライターとポラロイドカメラ。 グーグルだって出てきてない。 それは理想的なカタログ。 子供のようにまっさらで無茶ばかりのアイデアが溢れる。

スチュワートと彼の仲間が出した「ザ・ホールアースカタログ」 最終版は1970年代中頃。 僕が君と同じくらいの年頃さ。 裏表紙に映しだされた田舎道の写真は、木漏れ日が眩しい、 輝いた青春の日のような風景。

その写真の下にあった言葉が、僕らへのメッセージ。 Stay Beginner Stay Virgin 僕が願い続けていたシンプルな言葉。 結果はもう恐れずに、何もかも捨てて。 全力で信じた道を、勇気振り絞って進めばいい。 ハートに火がついてるなら、あとはもう心の限り叫ぶだけ。

Stay ハングリー Stay B・A・K・A Stand up together!

アリガトウ

みじこ

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