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誰かの仕事をつくれるという喜び~韓国とりんごとあいちトリエンナーレ

みじんこアート, みじんこの活動

誰かの仕事をつくれるという喜び~韓国とりんごとあいちトリエンナーレ

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2018年8月から2019年11月まで合計9ヶ月、韓国にいました。学ぶことが多い9か月でした、海外にいる時はいつもそうですが、今まで以上にいろんな人に助けてもらった。今日は展示内容のこととか。

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りんごはおやじギャグ

韓国テジョンの「Apples」。日本のみなさんにお金を出してもらった100個のりんごを韓国の人に持ち帰ってもらうというプロジェクトで、日韓関係や物事のさまざまな側面を示した作品です。「りんご」は韓国語では「謝罪」を意味するサグァと同じ発音で、それを受け取るっていうことが「謝罪を受ける」みたいな意味をもちます。でも、日本ではそういった意味は特になく、単にフルーツです。りんごは農薬をたくさん使わないと育てるのも難しい果物で、そこをなんとかしようと木村秋則さんが「奇跡のりんご」と呼ばれる無農薬りんごをつくったことが日本では知られています。私自身はこうした背景を知りつつも、りんご自体には「仲良くしたい」という気持ちのみを乗せて買ってくれる人を募集しました。テジョンでの個展が2019年7月末という日韓関係の緊張が増してた時期だったこともあり、「受け取る」という行為が韓国の人にとってプレッシャーにもなっていたんですね(ジャパンボイコットが盛り上がり、日本と戦うぞ!みたいな空気感の中で、日本人からのりんごのギフトを受け取る=許す、みたいになってしまう)。たとえそれが単なる優しい気持ちからの「ギフト」であっても。これがお菓子だったり、みかんだったりしたらなんでもないのですが、「りんご」だからこそ、そういった葛藤が生まれる。私自身は日本人なので、意味が分かってもそれを本当に実感するほど分かってるわけではない。そういった状況によって、このりんごたちが「作品」として成り立つことになります。

合わせて読みたい  Apples(Oumaホームページ) Ouma(Tomoko Omata) / 자연으로부터 배우는 공존의 기술(Seoul Guide)

これね、釜山で若者たちに聞いたら、テジョンで聞いたのとはちょっとニュアンスが違って笑。謝る時にりんごを渡されるとふざけてる感がハンパないんだとww 真剣に怒ってる時にりんごとか出されると、むしろむかつくらしいです笑。日本語が分かる韓国人からは、なんかオヤジギャグっぽい感じって言われました。なんかテジョンで何人かに説明受けた感じとだいぶ違ったので、世代や状況などで受ける意味合いは違うかもしれません。それならそれで、作品にはより複雑な意味がこもるってことなのでよし^^

あいちトリエンナーレの展示室の壁で行われた#YOurFreedomと連動したこちらの企画。表現の不自由展の壁に貼られたのと同じ文言を壁に貼ってもらうやつです。Oumaの韓国釜山での個展「Hospital」で公開されました。一番の意図としては、韓国ではたぶん「少女像」が問題になって中止になったという報道がされてる気がして。でも、実際はそれだけじゃないですよね。少女像は確かに一因だったと思いますが、最終的には日本人作家の作品への批判のほうが盛り上がってた印象があります。あいちトリエンナーレを巡る民間の動きやどんな作品が問題とされたのか、みたいなのをオープニングでは話しました。

参考リンク  「表現の不自由展」の扉を埋め尽くす1000人の「不自由の声」が訴えかけるもの

韓国語も英語もネイティブ翻訳してもらったので、正確なはず。(英語は私の英訳からネイティブに直してもらった感じですが)

あなたが日常の中で見つけた差別や偏見、我慢やあきらめを強いられた具体的なエピソードを教えてください
일상 속에서 발견한 차별이나 편견, 혹은 아집이나 포기를 강요당한 구체적인 사례를 들려주세요
What is a concrete example of when you experienced discrimination or prejudice that completely disempowered you and made you feel hopelessness?

あいちトリエンナーレの時に気になっていた「香港」の話題についてもこちらでは合わせて掲載しています。

香港について知っていることを教えてください。また、香港へのメッセージがあればお願いします。
홍콩에 대해서 알고 있는 것을 가르쳐 주세요. 또, 홍콩의 메시지가 있으면 부탁합니다.
Could you tell us what you know about HongKong? Leave the message to HongKong, please.

こちらは今、日本語翻訳を頼んでいるので、翻訳が出たらまた公開しますのでお楽しみに!
この翻訳をちゃんとお金払って頼んだのですが、ほんとちょっぴりなんですが、自分のアートで仕事がつくれたみたいでちょっと嬉しかった。もっと活躍すれば、自分のアートでたくさんの仕事がつくれる。アートならどこの国でもできる。そういうのがもっとできるようになりたいです。だから自分のアートの価値を上げることだけでなく、自分のアートに関連してもっと仕事をつくれるように、をこれからはもっと考えようと思います。

昨今のSNS状況を見てて感じるのはちゃんと調べずに「反応」する怖さ。ほぼ記事タイトルのみ、画像1枚のみ、でその意図を調べ学ぶ前に「はんたーい!」みたいなのってだいぶヤバイ気がするんですよね。なんか、ひろゆきさんのYoutubeを見てたら、ドローンについての見解が述べられてるのがありまして。ドローンって日本が最初にけっこう開発してたのに、「危ないっぽい!」みたいなバッシングがすごく増えて開発が止まってる間に他国にビジネス取られちゃったみたいなのがなるほどなぁと。新しいものをすぐにつぶす気質がある社会って後退しかないので、よく分かんないままバッシングするのって本当に気をつけたいなって思いました。もっといえば、そうして何かをSTOPした場合の影響の先に何があるのかっていうのを想像するようにしたいなと。そんな全部は無理なんだけど、どんな未来につながっているのか想像するようにしたいなと学びました。
それにしても2020年に女性の平均年齢が50歳になるってすごいね。。

Ouma作品もよろしくね!  ギャラリータグボートのOumaページ 現代アーティストになりたい人のための~初心者の第一歩から海外展開まで役立ち記事まとめ


みじんこ、仕事つくるよ!ヽ(=´▽`=)ノ

みじんくん と みじこちゃん

「つくりたいよっ!」
「つくりたいよー」

mijinconbi

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