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渡航費や給与をもらいながら海外でアート制作しよう~韓国のアーティスト・イン・レジデンスMOHA滞在レポート2

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渡航費や給与をもらいながら海外でアート制作しよう~韓国のアーティスト・イン・レジデンスMOHA滞在レポート2

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いよいよ韓国での初展覧会が明日(2018/10/17)スタートです。オープニングは17時から。来てね!w
今日は韓国ウルサンにあるアーティスト・イン・レジデンスのスタジオおよびギャラリースペースなどをご紹介です!渡航費や滞在費の助成など、諸条件についてはレジデンスMOHA滞在レポート1をご覧ください^^

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アトリエと部屋は2タイプ

2018年現在、アーティストの最大滞在人数は計6人。アトリエと個室は分かれていて、2種類あります。体育館っぽい広いスペースに4人分のシェアアトリエとそれぞれ個室(トイレ・バスも共用でなく各自)があり、私が滞在しているのはこちら。

この大きな建物の中に部屋とアトリエスペースがあります。

参考リンク  MOHA ART STUDIO


中はこんな感じ。

部屋はアトリエスペースの中2階的な場所に。


専用の大きな机以外に、周辺のスペースは周りと相談しつつ使っていいので、私はビニールシートをオーダーして床置きもしています。アーティストさんが1人、先に帰ってからは、彼女が使ってたスペースも使わせてもらってますね。部屋にはエアコン(冷房用)と床暖房がありますが、アトリエでは扇風機とヒーターを駆使する感じです。制作するにあたって、作品が飛んじゃうことがあるので私は扇風機はあんまり好きじゃなく。。8月からの滞在だったので日中はめっちゃ暑かったですが、扇風機は主に作品乾燥用に使用。昼間に寝て夜に活動するスタイルで乗り切っていました。2018年は日本もそうですが、台風が多くて8月は大雨がよく降ってましたー。
あと、虫はバンバン入ってくるので、虫が苦手だとちょっときついかな。音楽聞きながら作業してたら、イヤホンのコードにカマキリがよじ登ってたことが数回ありましたし、床置きしている作品の隙間からバッタの死骸が出てきたこともありました。あと、夜はホタルが飛んでるのも見れます。それと、流れ星も多いですよ!


もう一つの居住スペースはこちら。ちょっとした小屋っぽい感じになってます。アトリエ内在型の部屋よりちょっと広め。こちらを使う人用のアトリエスペースは個室で広く、冷房もあります。机もあったのでそこは作業しやすくて良さそうだなぁと思いました。個室なのでイヤホンなしで音楽も聞きやすいですしね。
体育館型のアトリエスペースには虫が四六時中入ってくるので、しっかり囲われているほうがいい場合はこちらのアトリエのほうがおススメ。レジデンスのスタート時期(4月)に滞在するアーティストは部屋とアトリエを選べるようでしたが、私の時にはすでに空きが1室しかなかったので、部屋を選ぶことはできませんでした。期間を終えて帰ったアーティストがいれば、部屋を移動することもできるかと思います(要相談)

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MOHA STUDIOのギャラリースペース

鍵がなくていつも開いているギャラリースペース。入り口入ってすぐの広いスペース、入り口脇のやや暗めの小さいスペース、メインエリア、メインエリア奥の暗室に分かれます。

壁に穴を開ける什器やはしご等は貸してくれます。その他、必要なものは人手含めて随時相談。けっこう広いので、3か月滞在でこのスペースを全部埋めるほど作品をつくるのは、なかなか頑張らないといけない感じです。レジデンスの終わり頃に展示発表(基本的に2週間)がありますが、正直、あんまり人は来ないです。韓国人アーティスト、あるいは韓国語が話せるようだったら、途中で韓国人批評家やキュレーターとの個別ミーティングができるので、作品についてアドバイスをもらったり、キュレーターにアピールしたりなどの機会があります。このあたりのメリットは残念ながらインターナショナルアーティストにはありません。ただ、ギャラリースペースは広いし、これまでにない作品づくりをして展示写真を撮っておけば、今後のキャリアとして使えるかなと思います。

月2万円の補助が出る画材の購入はは基本的にネットで。もちろん、自分たちは韓国語が読めないので、スタッフさんにフォローしてもらいながら注文することになります。近隣にセメントやワイヤーなどを売っているお店もあり、特殊な物は車でそちらに連れて行ってもらって購入することもできます。画材代で座椅子買おうかなと思ったんですが、画材補助費は画材購入に使わなければいけないようで、あとでレジデンスに残していくとしても設備費としての使用はダメなようでした。

参加する時に持っていっておきたいもの

ベッドリネンの貸し出しがシーツと薄いかけ布団、枕、敷布団のみなので、枕カバーを持っていっておきたいな、というのが私の素直な感想です。他にハンガー、タオル、必要な人はドライヤーがあるといいかも。あとは夏は蚊が多いので、虫刺され薬。蚊取り線香とか欲しいかも(私は上海で虫刺され薬買い足しました)。私は寒さに強いのであまり気にならないのですが、真夏でも夜は少し冷えるので、寒いのが苦手な人は防寒対策をしておいたほうがいいかも。
必要なものがあれば、スーパーまで車で連れて行ってもらえますが、物価が割と高めなんですよね(日本と同じくらいかなw)。

おススメするとしたら、レジデンス経験がないアーティスト、日本で制作場所が確保できないアーティストとかにいいかなあと。すでに日本で展覧会が決まっている場合に、その期間前に韓国に滞在して制作、作品と一緒に帰国するのもありかなーと思いますよ。日本で制作場所確保するのってけっこう大変ですしね。渡航費や生活費、食費の補助があるので、家賃0円で食うに困らず制作集中できるので。英語がペラペラでないときついレジデンスもあるのですが、ここはそんなこともなく。ただ、周りがあんまり英語を話してくれないので、割とぽつんとしがちでも大丈夫な人でないときついかな笑。
あと部屋は狭いです、慣れるけど。ヨーロッパのレジデンスに参加していると部屋は個室でベッド、机や棚あり、景色良しみたいなのが普通なので、割とガーン、な気持ちにはなりました。でもスタッフさんは親切だし、レジデンスの代表がなんども夕ご飯に連れてってくれたり、歓迎バーベキュー会をやってくれたりします。
新しい経験がインスピレーションを与えてくれることもあると思うし、なにより、周りの人に自分の「本気」を伝えるのに分かりやすい手段だと思うので、ぜひ、アーティストとしてのステップアップの手段として、レジデンスの参加も考えてみては?

合わせて読みたい  現代アートについて考える~初心者の第一歩から海外展開まで役立ち記事まとめ


みじんこは、海外でアート制作するのが好きです!ヽ(=´▽`=)ノ

みじんくん と みじこちゃん

「のんびり暮らすよっ。」
「Wifiはいるよ!」

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