ニューヨークには自由の女神もいるし、タイムズスクエアもあるし、アポロシアターもあるし、ブロードウェーもあるし、ブルーノートもあるし、国連もあるし、がんセンターもあるし、と見どころがいっぱい。ですがここでは、現代アートのアーティストとして、最先端の現代アートが学んで帰りたい!そんな人のためのお勧めスポットをご紹介します^^
1)美術学校のフリーレクチャーに参加
何よりもぶっちぎりでオススメがこれ!ニューヨークにはアートスクールもすごく多いのですが、各々の学校でさまざまなレクチャーを定期開催しています。有料・無料、任意の寄付などさまざまですが、通常講義なので英語はかなり難しいです。レクチャーに参加すると、講師と直接話せるほか、講義中に行われてる議論に参加することができます。また、開催場所のアートスクール自体にもギャラリースペースがあり、それらを楽しむことができます。
開催場所は、NEW YORK STUDIO SCHOOL、New York Academy of Art、The Art Students League、PRATT INSTITUTE、Pratt Institute Librariesなど。
各学校は入学希望者の学校見学を受け入れていて、学生さんたちが制作している様子を見ることもできます。学校見学は団体での受付もあるようですが、個別で案内してもらうと、スタッフさんが丁寧に説明してくれるので、英語も聞きやすくまた質問もしやすいです。詳細は各校のホームページをチェックしてください。
正直なことをいうと、ほとんど英語が分からず、講義が終わった後に個別で質問させてもらって、ほんの少しだけ理解した程度です。ですが、ガゴシアンで作品発表している作家や、現地の批評家などと話ができました。目の前で繰り広げられているおもしろそうな議論に全く加われない悔しさのおかげで、また勉強できそうです。
✓ 参考リンク NEW YORK STUDIO SCHOOL New York Academy of Art The Art Students League PRATT INSTITUTE Pratt Institute Libraries
2)美術館の解説ツアーやワークショップに参加
ニューヨークに限らず日本でもですが、美術館にはだいたい解説ツアーがあるので、もし時間が合えばぜひお勧め。先日の記事「アートをちょこっとディープに楽しむ!Ouma流6つのアート鑑賞ポイント」でも紹介したMOMA PS1は、MOMAのチケットを見せれば、その2週間以内は無料で入れるというオススメスポットの一つ。私が参加した時はツアー人数も全部で6人程度で、他の人の感想なども聞きながらまわれるのが楽しかったです^^
他にもワークショップをやっているところがあり、私はTHE DRAWING CENTERというところのワークショップに参加してきました。自分の感覚でオリジナル定規をつくり、その定規を使って箱をつくる、というワークショップで、できあがった箱はサイズがまちまち。「自分の基準を持つ」ということがテーマのワークショップでした^^
✓ 参考リンク MOMA PS1 THE DRAWING CENTER
3)必見のギャラリーエリア
ニューヨークにはギャラリーが多数ありますが、主なエリアはチェルシー、Lower East side(LES)、SOHO、ダンボ(ブルックリンにある)です。他のエリアにもありますが、特に集まっている場所ですね。
1.チェルシー
最優先で行くのがここ。ウェスト23ストリート周辺に多数のギャラリーがひしめいています。ガゴシアンやペースなど著名なギャラリーもあり、あまりにも巨大すぎて、これを買う人ってどうやって保管してるんだろうとか、なんかもう顎がなくなるような気持ちになれます。この辺りのギャラリーに入るとだいたい、ギャラリーマップが置いてあるので、それをもってまわるといいです。ちなみに私が一番好きなギャラリーはLyons Wier Gallery。オープニングがやっていれば必ずその日に行きます。
また、チェルシーはハイラインという遊歩道も通っており、ニューヨークの町を少し上から見ながら歩けるようになっています。ハイラインにはアート作品も設置されていますし、遠くに自由の女神なども見えるニューヨークお勧めスポットの1つです^^
2.LES
orchard streetを中心に広がるエリア。こちらもエリア内のギャラリーのどこかに行くと、ギャラリーマップが置いてあるので、それを持ってまわるといいです。気に入っていたギャラリーが2017年3月に訪れたらなくなっていたのには非常に残念。ニューヨークの賃貸料もうなぎのぼりのようで、気に入ってたギャラリーがなくなってしまっているのは寂しいです。また、ハイラインと対となる地下遊歩道、ローラインはLESの地下で工事中です^^
こちらはギャラリー内装を「Street」にこだわったLESのFAT FREE ART。
3.SOHO
超高額アートの扱いが主なSOHO。地価が高騰しすぎてギャラリーの多くがチェルシーに移ったという話がありますね。作品の写真撮影禁止なところが多いですが、ワクワクするような立体物が置いてあったり、バスキアやキース、シャガールからダミアン・ハーストまで扱われていて一見の価値ありです。
4.ダンボ
2017年3月現在、111 front street galleryというアートギャラリーが多く入っていたビルがなくなってしまっており、だいぶギャラリーが減ってしまった感じです。とはいえ、ブルックリン橋を望むロケーションやかわいい雑貨が売ってるお店などもあり、観光地としても楽しい場所なので、寄っておきたいところです^^ダンボから少し離れてしまいますが、Williamsburg Art&& Historical Centerでは日本人作家の作品展を頻繁に行っているので、そちらも要チェック。ダンボエリアからビルの前まで行くバスが出ています^^
4)最新情報は日系新聞でチェック!
日系のスーパーマーケット(sunrise mart)などで置いてあるフリーペーパー。ニューヨークと日本を結ぶ最新情報やこれから行われるイベントなどは、日系新聞をチェックすると便利。ニューヨークの日系新聞情報はこちらの記事「第8回~ニューヨークに自分の活動を広げよう!ニューヨークのローカル新聞『週刊NY生活』へ突撃レポート!」に掲載しているのでチェック。主に「週刊NY生活」、「Weekly NY ジャピオン」、「Bi-Daily Sun New York」、「よみタイム」が手に入りますが、アート系の情報は特によみタイムに多いようです。
✓ 参考リンク 第8回~ニューヨークに自分の活動を広げよう!ニューヨークのローカル新聞『週刊NY生活』へ突撃レポート!
継続更新中のOumaのアートマップはこちらをチェック!
世界で出会ったギャラリーや美術館以外に、Oumaお気に入りのアートスポットをまとめたアートマップはこちら。随時更新していくので、チェックしてみてください^^ 事前に行きたいところをGooglemapに保存しておくと、ネットがつながらない環境でもオフラインマップで見ることができて非常に便利☆
5)歴史を感じる図書ミュージアム
最後のお勧めはJPモルガン氏のプライベートライブラリーだったミュージアム、The Morgan Library&Museum。モーツァルトやベートーベンの手書きの譜面やガリレオの設計図などのほか、西洋初の印刷聖書「グーテンベルク聖書」などが所蔵されています。本は電子化されたとしても、言葉は人が紡いだもの。子どもの頃にならった「世界の偉人」の直筆が見られると、歴史上の人物、教科書の中にしかいないように感じる人物が、実際に生きていたのだということを実感できます。アートは世代を超えて受け継がれていくもの。こうしてさまざまな人の手で大切にされながら今も残り続ける「モノ」は、過去と未来を凝縮して存在しているかのようです。ミュージアムは金曜の夜19時~21時までは無料で入館できます。
✓ 参考リンク The Morgan Library&Museum
みじんこは、世界のアートを探索中!ヽ(=´▽`=)ノ