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現代アーティストの活動を支えるシステムについて考える~差別化をはかりたい起業家とマッチングさせる

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現代アーティストの活動を支えるシステムについて考える~差別化をはかりたい起業家とマッチングさせる

企業の差別化を計るという意味で「アート」に対する注目が上がっている昨今。前澤さんが123億円でバスキアを買ったり、月にアーティストを送ると公言していることも後押ししているのかも。とはいえ、現代アーティストとして暮らしていくというのが大変なのは確か。今日は現代アーティストたちが活動をつづけるシステムについて考えてみました。

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昨日の「現代アート作品の作り方レシピ~自分の全人生を社会と結び付け、バックグラウンドから説得力を出す」の記事で、歴史に残るかどうかはともかく、今現在売れている・評価を得ている現代アーティストはざっくり2パターンに分かれる、と書きました。

1)コンセプトが明確で作品がそれに沿っている
2)高い技術力がある、あるいはモチーフがキャッチー

このうち2のほうは割と最初から作品が売れると予測されるんですが、問題は1のほう。私自身は「現代アート」というものを面白くしてくれているのは1だと信じていますが、最初から売れていくのが大変なのも確か。補足ですが、1が内包されていてかつ買いやすい作品が理想ですよ、今現在、アーティストとして活動を広げ、生活していくという意味ではね。歴史に残るとかは知らん。自分で考えろ。
しかし、世間が現代アーティストに期待しているのは「気づきを与えてくれること」だと思うのです。マーク・ジェイコブズも言ってました。「現代アートが与えてくれるものは非常に大きく、その影響力も甚大で、私たちの生き方にまで関わってくる」と。

↑ 絶対読んだほうがいい山口周さんの「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?~経営における「アート」と「サイエンス」」にも、アートの重要性ってとことん語られている。現在、「今すぐに特に」現代アートが必要とされるのはビジネスの業界なんですよね。企業の「オリジナル」をつくるために、アート的な感性が期待されている。そういう人たちが現代アートに興味をもち、あるいは投資価値を見出し、現代アートを盛り上げる仲間になってくれる可能性は十分にある。特に、アートってヒトがつくれる資源なんですよね。自国のアートのレベルが高いということは、文化的強度も表すし、単純に人を呼ぶ観光資源にもなります。スーパー飽きっぽい私は、二度同じ国に行くことはほとんどないんですが、何度でも行きたいなって思うのは圧倒的にニューヨーク。狭い都市内にアートがひしめきまくってる。何度行っても同じものがないので、飽きないんですよね。

で、まぁそういう現代アートに興味を持ち始めた起業家たちが作品を買ってくれればいいんですが、作品買うほど事業は大きくないなー、みたいな人たちも中にはいるはず。さらに、アートと関わるビジネス的なメリットをぶっちゃけて言ってしまうならば、作品を買ってそれをもとに思考を巡らすよりも、多くのアーティストと話したほうがよっぽどおもしろいし、ヒントが転がっているはずなんです。だって、アーティストって作品の源泉だからね。私自身、レジデンスに来て何が一番楽しいってアーティストと作品の話をするのが一番おもしろい。コンセプチュアルなアーティストと話すほうが特におもしろいですね。だからまぁ私は、コンセプトの強度がある作家のほうが好きなんですが。
で、現代アーティストが生活していく、という部分について考えるなら、生活さえできれば別に作品が売れなくてもいいわけです。食費→誰かが野菜をくれればいい。家→誰かが貸してくれればいい。画材→誰かがくれればいい、あるいはごみを拾ってくればいい。「作品を売る」以外の生活方法が確保できれば、ぶっちゃけ作品自体も好きなものが作れるんじゃないかと。私の海外レジデンス生活は非常に理に適っていて、家賃タダでアトリエ付きの部屋に住めるし、画材代出してくれるし、発表機会やアート関係者と話す機会も与えてもらえるし、生活コストを極限まで下げて制作活動を続けられるからやってるんですよね。まぁそれでもやっぱり多少のコストはかかる。
で、こういう仕組みを考えてみました。

現代アーティストと話せるコミュニティ

コンセプチュアルなアーティストさんが多く所属するコミュニティです。このコミュニティに月3265(みじんこ)円くらい支払い(金額はてきとーに)、起業家たちはビジネスの相談をするのです。アーティストたちはもちろん、ビジネスの専門家ではありません。しかし、アートの専門家なので、規定にとらわれない明後日方向からの回答が返ってくる可能性大です。それが起業する人たちのオリジナルの発掘に役立つのではないかと。ビジネスそのものの相談だったら、ぶっちゃけエンジェルとか先輩起業家とかに聞いたほうがいいですよね。そうじゃなくて、自分の脳をシャッフルすることを期待する起業家さんたちに集まってもらう。んで、コミュニティに払われた金額はアーティストさんたちに分配。コミュニティ参加費用を経費扱いにできるし、少しでも生活を支えてくれるシステムがあれば、現代アーティストとして挑戦的なチャレンジとかもしやすいと思うんですよね。

私自身、2016年に初めて、バルセロナで3か月のアーティスト・イン・レジデンスに参加していますが、行っている間の収入とかどうしようと若干心配になりました。当時は家賃0円の家に住んでいたので、家自体を確保したまま行けるところが後押しになりましたし、2017年に家もなくして世界アート旅に出る時には、月額支援を申し出てくれた大パトロンさんがいた。私自身は運よく節目節目に助けてくれる人が現れましたが、手助けしてくれるシステムが世にあったとしたら、挑戦しようと思う人の数が増えると思うのです。現在はクラウドファンディングやpolcaみたいなものもありますが、もう少し「アーティストである」というところを生かしてマッチングできないかなと思うんですよね。それに、現代アーティストとしても、社会としっかり関わっていくことは大事で、起業しようとしてる人たちと密接に関われるというのは、作家としてのメリットも大きいと思うのです。

コミュニティの中身はだいたいこんな感じかな。
1)現代アーティストガチ勢:起業家の相談などに答える層。ビジネスとしてうまくいくかどうかというより、好きな意見を言うことが大事。分配金をもらえる。
2)現代アーティストインターン:コンセプトメイクとかは苦手ぎみなアーティスト。コミュニティ参加は0円で可能だが、意見を言っても分配金はもらえない。将来的には1に。
3)パトロンかつビジネス層:月額費用を払ってアーティストを支える層。このコミュニティから著名アーティストが出てくれたら、それが喜びにもなるかと。アーティストの作品を買ってくれる顧客になる可能性もある。

アーティストの中でも、意見を頻繁に出す人、質の高い意見を出す人、などさまざまいると思うので、「いいね」みたいなシステムで数値化して、それによって分配金を振り分けるとかできるといいかなと。均等分配だと、「私がいっぱい答えてるのに、ただいるだけの人と同じなんて!」ってがっかりしちゃうといけないからね。それに、今月は暇だから一生懸命答えるけど、再来月は個展準備で忙しいから放置になる、みたいな個人の事情に合わせて収益が上限するほうがちょうどいい気がするよね。あとは、このアーティストに個別に相談したい、みたいなのがあれば、システム利用料10%みたいなののみを引いて、あとは全部そのアーティストにバック。ほかに、個別に支援したいアーティストには月額支援が可能(polca lifeみたいな感じ)。

ビジネスの現場でアートが非常に必要とされる流れができているのだから、起業家とアーティストを結び付け、アート支援につなげるシステムっていうのは、割と両方ともにハッピーではないかなと思ったのでした。

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