現在、上海で開催中の林景秋とOumaの展覧会「INFINITE REPETITION / 无限循环」。こちらにはアメリカ人のPeter Haganさんという方がキュレーターとして参加しています。展覧会自体の解説記事も書いてくださったんですが、美術館での展覧会でなく、ギャラリーでの展覧会にキュレーターさんが入るってどういことなんでしょう。ぶっちゃけ何しているのか分からなかったので、聞いてみました。
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1.アーティストの仕事を理解する
Peterさんによると、キュレーターの仕事は大きく2つ。1つはアーティストの話を深く聞くこと。つまり、アーティストがしたいことがなんなのかを掘り下げ、歴史上の立ち位置や解釈を提起するのが仕事の1つです。
こちらのページにPeterさんの解説記事をアップしてますが(英語・中文)、私の作品については「顕微鏡の中の世界観をベースに、拡大し続ける進化的作品であること。ラインはまるで繊毛運動のようだ」と書かれています。2018年に上海のSwatchレジデンスに滞在中に、アトリエビジットもしてくれたんですが、その時にこれが細胞だとしたら、ミトコンドリアみたいな器官はどこかにあるの?と質問をくれたのが彼ですね。生物学にかなり詳しいんですよ。生物学知識をもとに質問くれた人は、これまでに彼だけです。
✓ 参考リンク 「系統樹」作品ページ(Ouma HPより)
2.展覧会に人を呼ぶ
意外だったのはこちら。展覧会に人を呼ぶ、というのがキュレーターの役割なんだそうです。なんとなく、キュレーターの仕事って一般の人と難解すぎる作品との間を繋ぐ、みたいな役割がメインだと思ってたので。もちろんそういうのもあるんだそうですが、人を呼ぶというのもキュレーターの仕事なんですね。展覧会によっては、そのキュレーターがキュレーションしてるから、という理由で人がわーっとくるっていうこともあるみたい。日本だとたぶん、アーティストの名前で人を呼ぶことがほとんどじゃないかな。日本人キュレーターの名前って一般にあまり知られてないですよね?というか私も長谷川裕子さんくらいしか名前言えないですが。アメリカだともっとキュレーターさんの存在、名前が重要視されているのかもしれないですね。
上海での展覧会は2019年4月15日まで。作品は日本からでも購入できるので、気になる方はぜひ、ギャラリーに問い合わせ(英語、中国語、モンゴル語)をお願いします^^✓ 参考リンク IINNOO gallery
アート関係者と会えた時、こういうアートトークができるのは本当に楽しいのですが、一般英語とだいぶ違うので、英語がかなり難しいです。もっと話せるようになりたい!
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みじんこも人を呼んじゃうよ!ヽ(=´▽`=)ノ