文字を「文化の最小単位」と定義して、文字について考え続けています。
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獣医からなんとなくアートをやるようになって、最初にやったことの1つはニューヨークに行くことでした。行った理由は別の記事に書いたので、もしよければ参考にしてください。現代アートの良しあしとか、見方みたいなものが全然分からない状態で行ったのですが、これまで自分が考えていたアートの見せ方がまったく違った、考え方が違うことに気づかされたので、ほんとに始めたばかりの頃に行ってよかったなぁと思っています。
チェルシーにギャラリー通りがあるのですが、脳みそを揺さぶられたのがこちらの作品。
いやもうギャラリー中が大変なことになっててびっくりしました。展示されていたのはこちらのギャラリー。作者はGreg Habernyさんですね。ギャラリーのサイトで名前が見つからなかったので、現在取り扱ってるかとかはわかりません。
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作家さんのインスタはこちらです。
ギャラリー内のカオスっぷりが本当にすごくて。思わずウワー!です。
ゴミとの区別がぜんぜんつかないんですが、とにかくギャラリー内に充満するエネルギーみたいなのがすごかったんですね。
自分の中で、作品を平行にちゃんと飾る、四角い紙に描く、みたいな当たり前かと思ってたことがぜんぜん違うのか、と学んだ瞬間だったのです。
ニューヨークでいろんなギャラリーの展示を見て感じたのは「個展は肌で見る」ということ。
同時に、展覧会は「肌で感じられるようにつくらないといけないんだ」というのを学びました。
グループ展とかアートフェアみたいな機会だと、どうしても売れやすく並べやすい作品ばかりになってしまうのですが、個展は作家の世界観を皮膚を通じて伝えられる機会です。
世界観を皮膚から伝え、その世界観の一部を持ち帰るように作品を買ってってもらう、というのがアートの伝え方なのだと思います。
ちなみに、ギャラリーオーナーになぜこの作品を選んだんだって聞いたら「楽しいから」って言ってました。
EAT MEですよ↑
天井にいっぱい突き立ってるのは鉛筆ですね。鉛筆がポテトみたいに積み上げられてるやつもありました。
すごくめちゃめちゃにつくっているようで、なんかどの作品も「美しく」見えてしまうのは、構図のバランスの良さと、複雑なものがいいもののように見える効果かもしれません。あるいは見たことがなさすぎて、判断ができないのかも。
現代アートってどうやればつくればいいんだろう、みたいな時にこの作品と展覧会に会えたおかげで、自分がもともと考えていた常識が取っ払われました。とても感謝している展覧会です。展覧会によって作品を肌で伝えるというのは、舞台をつくるのに似ていて、とても難しいです。ただ、いつも意識していられるのは、この展覧会でその肌感覚を感じられたおかげだと思っています。
もし次に誰かの個展に行くときは、作品を一つ一つ見る前に会場に入った時の空気感、エネルギーみたいなものをぜひ感じてみてくださいね!
獣医→アーティスト、の最初のステップとしてやったことはこちらにまとめています(ニューヨークに行った理由もここに)。やってよかったこととやらなくてもよかったなーと思ったことをまとめています。有料ですが100円なので、気になる方はどーぞ。
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ここまで読んでいただきありがとうございました!
気に入ったら「スキ」してくれるとうれしいですよ^^
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みじんこは、肌で感じるやつだよ!ヽ(=´▽`=)ノ