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「病院」をテーマにした韓国でのOuma個展「Hospital」の企画内容

  • 10月 14 / 2019
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みじんこアート, みじんこ企画実績

「病院」をテーマにした韓国でのOuma個展「Hospital」の企画内容

けっこうやること残ってるのに開催まであと9日しかない個展「Hospital」。今日は展示内容をご紹介します!

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展示室に病院をつくろう

将来的に「病院」をつくりたいなっていうのはずっとあったんですが、その中身について、まだまだ全然考えきれてなくて。それもそのはず、実際に「病院」をつくったことが自分になさすぎるんですよね。だから、なんか妄想だけふわっとして素晴らしく感じてるみたいなよくある沼状態に至っているんです。これはよくない。実地で経験を積み、自分の中の「病院」イメージを明確にするには、個展機会ほどいいものはないな、ということに気がつきました。7月末の韓国テジョンでの展覧会のタイトルが「生物と非生物の境界についての調査研究」。今回は「Hospital」として前回の内容も踏まえたものを展示します。

大きくは3パート

展示内容は大きく3つのパートに分かれていて、
1)生命の範囲はどこから?
2)病気はどこから
3)治療方法と治療者
みたいな感じです。全体として「どのへんから治療が必要な命で、それは誰が治療するの?」みたいなことがテーマです。ざっくり。

作品解説します!

Life Continuous 2019

1人分の生命と1+1=1の命になる瞬間(単細胞が多細胞になる瞬間)をテーマにした体験型作品、韓国の紙と和紙でできています。

Phylogenetic Tree(系統樹)

2017年からの継続作品です。釜山から町の色を作品に取り込む、というのをやっています。継続しながら少しずつ変化させているので、全部展示したときに経年変化も感じられるようになってます。

Hello, I’m Ouma

データとしてのOuma。遺伝子解析をしてもらってデータとしてOumaを提示します。割と日韓関係から端を発した作品で、自分が何パーセント日本人なのか、というのを遺伝子的に調べてもらってます。ただ、、まだ結果が出てないので、展示までに間に合うか心配。。情報とリアルの差、「ナニ人」っていう枠組みみたいなものがテーマです。

視覚的治療

2パターン制作していて、1日2回3分ずつなど、視覚的処方と一緒に提示される作品です。片方には3分用砂時計を置きます。試作品的なのをみじんこショップでだいぶ前に販売していて、これをさらに作り込んだものです。

みじんこショップ  たくさんのみじんこが買えるショップ

触覚的治療

視覚的治療と同じく処方つきで、1日5回1分間触るものです。注射練習用のスキン模型を購入したんですが、表面に色を塗ろうとしたり、メスで実際に切ってみようとしたり、いろいろしてみてうまくいかずに、新素材の扱い方になかなか苦労しています。

新生物としての絵

写真と絵のどちらを「正」と見るか。絵の色は写真に写っている色から抽象化して使用しています。

調剤薬局

今回の展覧会で一番自分が好きな作品かもしれない。お菓子を使って自分で自分、あるいは誰かのための処方薬をつくり、薬袋に入れて持ち帰れるという作品。薬というのは「プラセボ」として効くことも多く、自分が医者になって自分やほかの人を治療しようという試み。今後、ちゃんとコストをかけてやれたら、お菓子のパッケージをもっと薬状にしたりカスタマイズしたい。

SORAプロジェクト

世界中の人と一緒に1つのアート作品をつくるプロジェクト。みなさんから折り紙をたくさん寄贈いただいているのを韓国に持ってきています。参加してくださった方に折り紙配りますよ!葛飾北斎の折り紙が大人気で、テジョンでやった時にあっという間になくなってしまったので、また次の時のために寄贈してくれる方がいらしたらお願いします!

折り紙はここから寄付お願いします  Oumaの欲しいものリスト(Amazon)

WE BUY YOUR DEATH

あなたの死を買い取ります、という広告。会場のあちこちに貼ります。

患者名:空間

空間が病気になっており、苦しむ声を上げている。その声を展示会場あちこちに貼っています。
今回の会場自体が実はあまりきれいではなく、建物は2000年以降に建てられてて新しいのですが、雨漏りするという。そんで壁が濡れちゃうことがあるみたいなんですね。前のアーティストの展示痕のような壁の塗り残し、色違いなんかもあったりして。全部きれいにすることが難しいのと、雨が降るかどうかは予測つかないので、雨が降って展示場になにかが起こっても大丈夫な展示設計をする必要があったのです。そんな裏事情もあり、空間(環境)が病気だ、という状態にして、生命の境界、病気と健康の境界、みたいなのを表す作品にしています。
今回は「言葉」として貼るんですが、これはたぶん、音としてやるほうがもっとテーマが伝わる。音のほうが肌感があるから、空間との相性がいいかなと考えるんですね。視覚でもたとえば壁を注視するとかすれば分かる感じはあると思うのですが、もっと「空間」感を伝えるには音じゃないかなと。これはちょっと今後また発展を考えようと思ってます。

診察室

自分のアトリエスペースを使ったロールプレイ作品です。部屋には2つの椅子と2枚のカードが置いてあります。体験できる人は1回につき1人だけ。室内に入って2枚のカードのうち、1枚のカードを取ります。1枚には患者、1枚には医者と書かれている。取ったカードの役割になって、目の前の空間に対応するという作品です。医者というカードを取ったら、目の前の椅子にいる患者に対して医者として質問し、治療方法を考える。患者というカードを取ったら、目の前の医者に自分の症状について相談します。白衣が置かれているので、医者になった人はきちんと白衣を着て患者さんに対応していただきます。

差別と香港について考える

あいちトリエンナーレの文脈を引き継いだワークショッププログラム。韓国ではたぶん、少女像が原因で展示中止になった、みたいな報道のされ方をしているので、他にも問題視されたものはあったし、そもそも実際の慰安婦写真の展示とかは問題に上がってないし、その後も日本のアーティスト中心にさまざまなアクションが生まれたよ、というのをそこはかとなく伝えたいという意図もあります。詳しくはこちらから。
「あなたが日常の中で見つけた差別や偏見、我慢やあきらめを強いられた具体的なエピソードを教えてください」
「香港について知っていることを教えてください。また、香港へのメッセージがあればお願いします。」
2枚の紙が置いてあるので、自分の気持ちを書いて壁に貼ってもらいます。

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こんな感じで地道に制作進めています!届いていない分で一番ヤバいのは遺伝子解析データですね。他のは足りなくても成り立つけど、これはデータがないと成り立たない。もしも間に合わなかったらてきとうに捏造します。

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みじんこは、微妙にハラハラしてます!ヽ(=´▽`=)ノ

みじんくん と みじこちゃん

「やばいよっ。」
「終わらないよー」

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