私がはじめの頃に描いてた絵には顔がありました。いっつも笑ってる感じの顔みたいな図形が描かれていたせいか、アートではなく「かわいいイラストね」という扱いも多かった。そんなこともあって、顔っぽい図形を描くこと自体を一時期やめていたのですが、そもそもイラストっぽい絵は現代アート（アートではなく）として扱われるのか、を考えてみました。
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イラストっぽい作品はアートとして扱われるのか
結論から言うと全然通用する。参考までに、ちょっとArt Baselのサイトから、ぱっと見「イラストっぽい」作品をピックアップしてみました。※アート・バーゼルは1970年にスタートした世界最大級の現代アートフェアで、選ばれたギャラリーでないと出展できません。
✓ 参考リンク Wen Ling / Art Basel
✓ 参考リンク David Shrigley / Art Basel
✓ 参考リンク Shintaro Miyake / Art Basel
日本でも有名なMr.
✓ 参考リンク Mr. / Art Basel
顔っぽいの描くなと言われたこともあるんですが、こんなのもあるよ。
みかん星人。
✓ 参考リンク João Maria Gusmão + Pedro Paiva / Art Basel
雪だるまさん！
✓ 参考リンク Peter Regli / Art Basel
毛糸ちゃん。
✓ 参考リンク Mike Kelley / Art Basel
あくまでもパっと見チョイスなので、深く知りたい人はぜひ、各々の作家について調べてみてください^^。あと、作家の作品もこれだけでなくいろんなバリエーションがあるので、この１点が作家のすべてではないです。気になる作家がいたらぜひ、ポートフォリオを見て総合的につかもうとしてほしいです。また、１点だけ見て作家をまるごとつまらないとしてしまうのはもったいない。出会った１点が響かなかったら今のタイミングがなかったということですが、今回のチョイスは割といじわるなチョイスをしてますので、そこを汲み取っていただけたら嬉しいです。
画面だけでない部分を知る
だから今、「イラストっぽい画面」をつくっている人も安心していい。ちゃんと通用する。ただ、アートとしてやりたい場合は、「イラスト」だと見なされてしまうハードルは確かに超えていく必要があります。（※アートとイラストでどっちが上ということではなく、アートとしてやっていきたいのにイラストと見られてしまい、現代アーティストと思ってもらえない場合を設定して話してます）
簡単にいえば、これはアートであるという説得材料をもち、自ら啓蒙していくことが大事。画面の見た目だけで多くの人は「イラスト＝気軽」「アート＝高尚」的に分類しがちだ。現代アートとしてやっていくのに価値があるのは、そういういわゆる「既成の概念」を揺るがしていくこと。私自身も、顔の描いたキャラっぽい絵を描いていたせいで、なかなかアートとして見てもらえなかった。ただ、当時は現代アートなのだと説得できる言葉をもたなかったし、正直言ってイラストでもアートでも作品が売れたらラッキーくらいの考えだった。けど、今は違う。だからちゃんと伝えていける。第一印象が与える影響が大きいことは心理学でも研究されている。でも、パッと見で感じる「イメージ」を変えられたとしたら、見た目や物事の一部だけで判断されることがなくなるだろう。それは、ヒトも同様。
最近、引用しまくってるChim↑Pomの「芸術実行犯」にこんな言葉がありました。
日本の若手アーティストの作品を鑑賞して「なんでお前がそれをやってるの？」という感想をもつことがよくあります。うまくできていて、考えられていて、アートになっている けど何かどうも「アートを作ろうとした」ようにしか見えないから感動がない。「そいつが」見えてこないというか、匂ってこない。アーティストがアートに負けている、そんな感じ。（中略）
作品がその人の生きた痕跡でなければ、僕らは何かを手掛かりに作品を紐解いて、その時代や社会を見ればいいのか。社会的な作品も「人が生きた社会」として表現されていなければ、リアリティはない。つまるところアートと人生は同義なわけで、オリジナルというのは「生き様」なのだ。
みじんこ
今なら、みじんこが現代アートとして成立していること。みじんこに生きざまがあることも堂々と宣言できる。
そんな「みじんこ作品」は、アートバーゼル「みじんこ」で販売中です↓
✓ のぞいてみたい(*´▽｀*)→ アートバーゼル的みじんこショップ
✓ 参考リンク みじんこ作のアート作品「600億円」のウラ話～リアルと虚構の分類は必要か
みじんこは、生き様だよ！ヽ(=´▽`=)ﾉ
みじんくん と みじこちゃん
「人生はみじんこと同義だよっ！」
「リアリティはみじんこだよー」
