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【制作ノート】アート作品を深める時は細かく問いを立てるとよい

  • 11月 21 / 2019
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みじんこアート

【制作ノート】アート作品を深める時は細かく問いを立てるとよい

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実のところ考えるのが割と苦手な自分は、気がつくと考えなくて済むような仕事にフラフラフラーといってしまいがちです。思考力って筋肉と同じなので、考えないとすぐ衰えてしまいます。しかし、鍛え続けるってけっこうきついですよね。今日は今考えてることをふわふわ書いてみました。

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仕方なく考える

展覧会設計やレジデンスの応募などの際には必ず「プロジェクトプラン=コンセプト」を求められるので、私の場合はここで強制的に考える機会を取るようにしています。いやもう本当に考えるのが苦手なので、毎回しかたなくやるんですね。強制しないとマンガのレビュー記事を書くとか、線画をほのぼの書き続けるとか、楽な作業ばかりに向かってしまいがちなんです。そこをあえて我慢して、もう本当に仕方なくやります。

仕方なくやるんですが、こういう企画書って相手がちゃんと分からないといけないので、筋だった文章を書く必要があるわけです。つまり、自分も分かってないといけない。何をしたいか、の軸があり、それを表現するためにこれこれこういう方法があり、こんなところに疑問投げかけてますよ、的な整理が自分でできてないといけない。同時に、それがちゃんと考え尽くされてないと、「ありがち」なもので終わってしまいます。

考えるのが苦手な人は、時間かかりますが「異常に時間をかける」っていうのが思考停止してても強度出せる技かなと思っております。つまり、シュバルの理想宮みたいに、50年かけて1つの〇〇をつくりました、みたいなやつです。これ、かなり強度は出ますが、その1つのもので外したら何も残らない結果にもなりがちなので、そこは覚悟しないといけません。

参考リンク  シュヴァルの理想宮

まじめにやるとしたらプロジェクトの骨子を決めます。これは一言で。これが長くなっちゃう場合は、一言になるまでプロジェクトの本質を考えます。割と今、これは自分はできるんですね。それがおもしろいかどうかはともかく、一言にまとめるのはできるようになりました。
今の自分は「医療者として社会に関わる」というのをどう伝えるか(実感できるようにするか)というのを考えていて、展覧会を見てその場で体験してあーよかった、で忘れる、よりももっと日常的に気づく機会を増やせないか、みたいなことを考えています。するといろんな疑問が浮かぶ。

社会が治療されているかどうかはどうすれば分かる
自分が安心していること、安全だと感じているかはどうやって分かる
なぜ治療する必要があるのか
自分が治療者だと自覚するにはどうすればいいか
環境とは何か
内面環境を自分がコントロールできると自覚するにはどうしたらいいか
薬で治療する必要があるか
精神的な安心や安全感がえられるほうが大事では
感覚にフォーカスすることは治療になるのでは
環境への自分の影響を可視化できないか
モノが治療者の立場になれないか
言葉は治療者になれるか
差別をどうやって口に出すか
違いを発見する喜びをゲームにできないか
がん細胞こそ治療に必要なものではないか
モノとの対話。モノを治療することにより、別のモノにできないのか。モノが治るとどうなる?機能的に元通りになることは治療なのか。
自分自身が医師として環境を治療し、その効果が自分に還ってくるというサイクルをつくる
病気のおもしろさを見せられないか
日常的によく目にするものに別の意味を与えて社会治療の概念にいつでも気づくようにするにはどうしたらいいか。

とりあえず私は、こんな感じでこういうとこが考え尽くされてないなー、弱い気がするなーみたいなことを問いとしていっぱい出します。これはプロジェクトプランを書こうとするとボロボロ出てきます。つまり、自分の作品はまだまだ改善点だらけなんですね。展覧会の時に出した作品でひそやかに闇に葬ってなかったことにしている作品は今もなおいっぱいあります。

この問いに答えるような作品案を出し、その中で割とこれはいけそうって思うやつを予算と制作時間とか考えて選抜して展覧会用あるいはレジデンス応募用にしていきます。レジデンス応募するときにはさらに関連する情報を調べ、自分がこういうところを発展させたい、みたいなのを添えて出している感じです。ぶっちゃけ盛った感じになりますが、しょうがないです。その国のリアルなんて、行かないとなかなか分かんないです。選んでくれたらがんばれる子ですっていうのをポートフォリオで見せて受かるといいなと涙目で祈ります。
『ドラゴン桜2』を読んでから、自分は本当にアウトプット比率が低いなぁ、もっと考えを出すようにしないと成長率が上がらない気がするぞ、と感じたのですが、考えるのが本当に苦手なので、強制的にアウトプットするシステムをつくらないといけないな、というのを考えています。
ブログでちゃんとアート記事を書こうかなと思ったこともあったんですが、ちょっと忙しくなるとすぐ止まりがち、後回しにしがちなので、もっとライトなやり方を考えないとな、と。Twitterがいいかなぁ。短くこれよかた、とか書くんじゃなく、考えてることを書くようにするとか。とりあえず、強制的に考えるシステムをつくってやらないとやばいな、という危機感をもっておりますという話でした。

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みじんこは、逃げがちだよ!ヽ(=´▽`=)ノ

みじんくん と みじこちゃん

「逃亡したいよっ。」
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