とりあえず3作品は長編小説を完結させるぞ、という目標を立てて約1年。今まで何十年も書けてなかったのに、2作をとりあえず完結にもっていけたのはエライもんです。3作までは体力づくりのつもりでおもしろさは問わない。完結まで書き切るということのみを目標にしていました(今まで何度も途中放置しているので、ヒット小説を書こうみたいなハードル高いことをしないつもりでした)。
しかし、3作目で自分で書いてても「あ、これは分かりにくいぞ、、」と感じるようになりました。ので、その反省点を言語化してみます。
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反省してるお話はこちら
現在、毎日のように反省しながらとりあえず目標の「完結」を目指しているのは、物の命と社会の命をテーマにした「うさぎのマリー」というおはなし。noteで即興連載をしはじめて挫折放置してた経験から、ちゃんと構成から考えてリスタートしたやつですね。
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1)登場人物が多い
絵で描き分けているようなマンガと違い、小説の場合は読者の脳内で場面を再構築させないといけません。そのため、キャラクターがたくさんいすぎると、読者の脳内で誰が誰だか分からなくなってきます。メインキャラクターはせいぜい3、4人。名前のあるキャラクターは全部で5~7人程度、みたいなのが定石っぽいです。
「うさぎのマリー」は、物語のコンセプトとして「名前をつけて命を与える」というのがあったために、とにかく名前が多いし登場人物も都度増えていっちゃうんですよね。もともとこの物語は現代アートのステートメントとしての立ち位置として設計し始めたところもあって、そもそも分かりにくいのに、さらに分かりにくさを追加したみたいな設計になってしまってることは今、反省しているところです。(反省しながらつづいているよ!)
2)場面転換が多い
回想や他者視点、場面転換が多いと読者が「さっきまでのつづきどうなった??」となって迷子になりやすい要因ですよね。前の話でポイントとなってた部分を次の話でちゃんと引き継ぐっていうことをやっていくか、ある程度落ち着いたところで場面転換しないとあっという間に読者が置いていかれますが、「うさぎのマリー」はこれもまた物語の設計として「幻覚」が多く出てくるので、真実と妄想が主人公にも分からなくなる展開にしていて、主人公にも分からないけど読者にも分からないみたいなことになっています。それはそれで「分からなくすることが目的」ならいいんですが、一読者としてはよほど作家のファンでない限りけっこう離脱要因なんじゃないかとも思っています。
だって、他におもしろいことって世の中にたくさんあるものね。
3)世界観が複雑
複雑な世界観はおもしろみの要素でもあるのでいいんですが、いきなり現実と違う要素を入れすぎると、やっぱり読者がついていけない。進撃の巨人みたいに、読み進めるうちに徐々に明らかになっていくほうが分かりやすく引きになりますよね。もともと異世界なのに次々つっこみすぎなのは反省点です。
4)専門用語が多い
「うさぎのマリー」ではあんまりやってませんが、専門用語が多いのもそれ。専門用語は難しい用語だけでなく、名前とかも含めた「読者にとって新規の用語」すべてですね。「うさぎのマリー」の一番の問題点は名前だなぁ。。
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反省をまとめる
もともとの構成は自殺したと思ってたけど、自分は殺されたんだと知った少女が自分を殺した犯人を探す話だったのですが、そっちのほうが説明しやすいし分かりやすかったですね。しかし、改善点が分かればいいこと。
1)メインキャラクターを絞る
2)シーン変更や幻覚を使うなど場面転換をしすぎない(もっと筆力が上がってから!)
3)一言で物語を説明できる状態になってから書き始める
特に3の重要性を感じてますよ!一言で説明し、それだけで「おもしろそう」と感じさせること。無料エンタメが飽和している状態なので、読まない選択は容易です。「うさぎのマリー」では、自分でも一言で説明するのにどうしたらいいかを悩んでいます(だいぶダメ)。
しかし、まずは3作品を完結させるのが目標ですから。体力づくりの間に反省点が出てくるのはよいこと。反省なければ改善もできない、ひきつづきがんばりますよ!
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みじんこは、がんばってるよ!ヽ(=´▽`=)ノ