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自分にプレッシャーをかけるものとしてのpolcaの使い方~月額支援のpolcaLife開始

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自分にプレッシャーをかけるものとしてのpolcaの使い方~月額支援のpolcaLife開始

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フレンドファンディングpolcaに月額支援サービスが加わりました。その名もpolca Life。なんと最小額は50円!発展途上国とかにあるマイクロファンディングに近い感じですね。継続支援だといつの間にかたくさん支援してたらどしよ、ドキドキみたいなことを庶民としては思ってしまうんですが、50円なら月額支援してても600円。忘れててもおっけーくらいの金額ですよね。
今日はpolcaにまつわる少額支援のおはなしを。

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polcaはつながりによる価値創出ツール

polcaが始まったのは2017年。ちょうどその時私はルーマニアにおりまして、新しいことを試したいタイプなこともあり、さっそくサクサクやってみました。最初にやったのは350円が目標金額で「ルーマニアでコーラを買いたい」polcaの最低支援金額が300円なので、2人支援してくれると達成できる感じなんですね。それでわざと350円という目標金額にしました。
このpolcaは「5円で5円を売っている人」に近い価値のつくり方で、まわった金額は同じなんだけど、交換する時に2人の間に会話が生まれ、5円以上の価値が巡ってるよねっていう考え方が根底にあるんですよね。ほかにルーマニアの塩の鉱山に行く、みたいな企画を立てたりもしたんですが、もらった分は他の人に支援しちゃったし、実際サービスを使ってみて、300円という金額に対する感覚がかなり軽いんだなーっていうのも実感できたところは、かなりおもしろかったです。CAMPFIREの最低支援金額はむかし、500円だったんですよね(今はたぶん3000円、他のプラットフォームでも3000円が最低金額になってるところが多いので、棲み分けされてるかなと)。なんか500円だと高いなって感じちゃってたんですよ、自分は。でも、アプリでぽいぽい投げ銭できる300円って、お賽銭みたいに手軽に投げちゃえるんです。かたやスーパーで数十円の割引を気にしていつも割引品ばっかり買っているのに、polcaで300円は投げちゃえる。不思議ですよね。理由はその300円の先に人の存在が実感できるからかなと。スーパーの割引品を買わなければ、その食品が捨てられるという悲しい未来が見えるけど、polcaの300円はもらった人がどっかでハッピーになってるだろうというのが感じられる。また、金額が安いので「きっとハッピーになってるだろう」が自分への価値としてすでに返ってきてるから、プロジェクトがちゃんと達成してるかどうかも、あんまり気にならないんですよね。このpolcaやpolca Lifeの中に「お金を滑らかにする」という家入一真さんのマインドが込められていて、polcaはかなり好きなサービスです^^ 大金一回もらうほうが楽になんだけど、リスクも高い。1人から一万円もうより、5000人から1円ずつもらえるほうがその後の成長率、広がりが大きいはず。でも5000人に知ってもらうのは大変だし、さらに響くように届けるのは大変。それでも、そういう声かけをつづけることが、特にアーティストみたいな賭けに出た人生を送る人にはけっこう大事なこと。というのは「失敗」したとしても、知ってくれてる人にとってはそれがけっこうエンタメになるからですね。ヒトの不幸って楽しいじゃないですか笑。漫画とかでも主人公が危機に陥らないとおもしろくないでしょ?これまでは「結果」しか評価されない社会だったけど、これからは「過程」に共感して支援してくれる人が現れるようになってきてるっていうこと。経過を見せ続けるほうが、知ってくれる人も増えやすいだろうからね。
そういえば、支援した中には「テロのあったバルセロナに花束を届ける」というものもあり、ちょうどバルセロナに行く人が現地を訪れ花を手向けてくれるというものがありました。バルセロナは私が初めて3ヶ月のアーティスト・イン・レジデンスに参加した場所であり、お世話になった人たちが住んでる町なので、なんかメッセージを届けられるようで嬉しい企画でした。目標金額まで達成してなかった気がしますが、起案者の方が不足分を出して素敵な花束を届けてくれた写真を見ました。一緒に参列できたようで私も嬉しかったです。

参考リンク  polca Lifeとは?

英語本の企画をやってよかった

すごくやってよかったと思った自分のpolca企画は「英語本を10冊読了」。海外生活経験はそこそこ長いんですが、私は英語がかなり苦手なんです。そもそも、アトリエにこもってるとそれほど英語使う機会もないですしね。もっと英語ができたほうが絶対にいい。だけど、本当に読むのも辛い。レジデンスの応募も、Google翻訳で日本語→英語→を繰り返しながら確認してるんですよ、いつも。それでも毎月なんかは出してるんですが。この企画では300円の支援で1冊読みます、と宣言。なるべく簡単に読めそうなのを選び、読了の進捗状況をpolca内にあげてスタートしました。いきなり1冊目が難しくてすぐ断念したりとかいろいろあり、割と簡単な本を選んだはずなのに、半年くらいかかってしまった。途中で「こんな企画やるんじゃなかった。。」って本気で思うくらい真面目に辛かった笑。
それでもやめなかったのは、やっぱり支援してくれた人たちのおかげ。300円出してくれた人はそこまで「絶対に読み切れよお前!」みたいに思ってるわけじゃないと思うんですが、ぜんぜん知らない方もいるので、途中で投げ出せない。ずいぶん時間がかかっちゃったのに、達成した時にpolcaの父であり、しょっちゅうpolca支援をしているCakeP3や、ずんださん、hirasakaさんがpolca内でも「おめでとー!」って言ってくれたのが嬉しかったです!(長く更新してなかったのによく反応してくれたなぁ、ほんとに)少額のやりとりなんですが、生まれたコミュニケーションの価値は計り知れないです。

polcaの父かけぴーさん

フォローしておくと素敵なpolca企画がいっぱい流れてくるので励みになります^^

発達障害児の支援をつづけるずんださん

自分でも企画を立ててるのに、みじんこ観光写真の企画に支援してくれた優しいずんださん。

自分は損してもいいけど人に損させたくない

よく、自分でお金を出すと無駄にしたくないという損得勘定が働くから、自分でお金を払え、本を買え、という意見があるんですが、私は真逆なんですね。実は大学時代に親に100万円借りて、絵の通信講座を習おうとしたことがあります。しかし、続けられずに途中で投げ出してます(お金は獣医として働き始めてから返しました)。私の場合、自分で払っていると「自分が損すればいっか」って思っちゃってむしろ続かないんです。アートをこうして続けていられるのは、最初に機会をくれたUNAC TOKYOが、個展の機会だけでなく、ギャラリーを覆えるだけの和紙を手配してくれ、制作場所としてギャラリーの提供までしてくれたからです。8か月以上の制作期間を経て個展をやることができ、継続する体力がついたし、作品自体もグランシップというアートコンペ(当時、金沢21世紀美術館の館長だった秋元雄史さんが審査員の一人)で奨励賞をいただけました。当時は「お前はアーティストに向いていない」と言われるくらい本当に根気がなかった。絵も2時間以上かかるものはつくれなかったですしね。今は2013年からずっと続けているようなプロジェクトもあるし、継続して育てている作品もいろいろあるので、当時の自分からは考えられないほどアート制作のための継続体力がつきました。
人によると思いますが、私の場合は楽しみにしてくれている人がいるとつづく。英語本も「あと1冊読まなきゃ、読まなきゃ」ってずっと思っていられて、ちゃんと達成できたのは支援してくれた人の存在のおかげです。


人生初めての個展。和紙はギャラリー手配、で制作場所もギャラリーを提供してくれた。この時に使う墨と筆を選ぶアドバイザーとして、ギャラリストの海上雅臣さんが書家・現代アーティストの山本尚志さんを紹介してくれました。

まずは長編小説を書き切ろう

polcaで実際に欲しいもの、必要なもののための金額を集めるっていうのはすごくあり。でも、私は、進捗を客観視するためのツールとして使おうかなと思っています。長編小説を書ききるというのを割と今は高めの課題設定しているので、おもしろいつまらないはともかく、一冊分書ききってみたい。もし手が止まってしまうなら、どうして止まっているかをpolca内に書き出すことで、「じゃあこういう対策してみるか」という解決策が自分で見つかるかなと。つまり、polcaは自分の脳内ノートです。成果物ができていないんだから、経過の試行錯誤なんて出す必要はないけど、出さなければたぶん、またやめちゃうんですよね。なぜなら、私は極端に飽きっぽいから。これまで何カ月もかけて大型作品を仕上げられているのは、この作品で楽しんでくれる人がいるだろうなーっていうのと、発表機会をくれた人たちに「Oumaを呼んでよかったわ」って思ってほしいからというのがあります。期待をかけられたことのない小説のほうは、継続のための体力をつける(マラソンを歩いてでも走破できるようになるみたいな感じ)ことが必要で、挫折しまくっている様子をpolcaに記録することだけ決めておけば、まだつづけていられるんじゃないかと。進捗を残すだけで自分の課題が分かるし、進捗を残すことは支援してくれた人への誠意になるかなと。
学生の頃から十年以上も書けてない長編小説を書くことができたら、それはプレッシャーという小さな石を置いてくれた人たちのおかげ。出版までできた暁には奥付にお名前を載せて感謝の言葉を添えます!

Oumaのpolcaページ  細胞アーティスト、長編小説家見習いのOumaのpolca

polca経由で出会ったり離れたりの繋がりがある。始まって2年くらいのサービスですが、この月額支援スタートのおかげで、大きなことが成し遂げられましたよ!っていう人が現れるかもしれないですね。私がもし長編小説を本当に出版できたら、polcaのおかげですって言いますよ!^^

合わせて読みたい  現代アーティストになりたい人のための~初心者の第一歩から海外展開まで役立ち記事まとめ


みじんこは、polcaが好きだよ!ヽ(=´▽`=)ノ

みじんくん と みじこちゃん

「大好きだよっ。」
「楽しいよー」

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