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TONY MATELLI作Sleepwalker(夢遊病者)が教えてくれる安全と危険の間で揺らぐ心について

  • 5月 11 / 2020
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TONY MATELLI作Sleepwalker(夢遊病者)が教えてくれる安全と危険の間で揺らぐ心について

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ニューヨークにハイラインと呼ばれる、三階くらいの高さのところを通る遊歩道があります。そこで見かけたのがTONY MATELLIのSleepwalker。

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批判の対象?

ハイラインはこんな感じのところですね。

日本語だと「夢遊病者」というような意味になります。すごく詳しい記事があったのですが、こちらの彫像、差別的だということで何度か強い批判・撤去の対象になっているようなのです。

参考リンク  TONY MATELLI トニー・マテリと「Sleepwalker」とは

私は割と好きな作品なので、批判をする前にもう少し丁寧にこの作品が伝えてくれる世界を紐解きたいなと思います。
この作品は美術館などで展示されているより、こんな感じで当たり前に日常にあるほうがその表現が強く伝わるなぁと思っているんですが。

この作品を最初にハイラインで見かけた時、周りの人はみんな怪訝な顔で遠巻きにしてたんですね。簡単に言うと「ヤバそうな人がいる」っていう感じで人が近寄らなかったんです。

ニューヨークのメトロで以前、まじめにやばそうな人に会ったことがあるんですが、大声で奇声を発していて、周りの人が悲鳴を上げながら逃げていました。私もけっこう遠いところにいましたが、慌てて脱出。特になにかあったわけじゃないけど、なんかコワイやつです。

ドラッグをやってたのかなんなのかは分かりません。でもそういう人がたまにいる。ロサンゼルスのダウンタウンの夜とかそんな雰囲気強い気がします。
そんな感じの警戒心があって人々は最初、遠巻きにしてるんですが、次第に「あれ、これ動いてない。ただの像?」みたいに気づいて人が近づいてくる。

それからは「めっちゃ本物っぽいー!」みたいな感じでワイワイです。セルフィ―したがる人が増え、写真にあるように子どももなんだか像と対話し始める。(子どもがめっちゃうれしそうにしてました)

危険 →→→→→→→→→→→→→→→→ 安全

という認識基準がヒトにあるとして、それが危険から安全に変わったってことなんですよね。危険だと思って様子を見てたけど、安全だと分かった。なーんだ、これはおもしろい、と。これが夢遊病を揶揄していると捉えられるとしたら、そうかもしれません。
でも、安全だと気づいて一緒に写真を撮る人たち(自分も含めて)にとって、この像はとてもポジティブな存在として受け取られます。

しかし、そうなるまでの間に「なにあの人、こわっ。え? 彫像? あー、なんだ。一緒に写真とってインスタにあげよ」みたいな短い時間内での自分の心境変化を感じるんですね。つまり、危険だと思ってたものが、安全だ、おもしろいね、となるまでの「対象物について理解が進む過程」を非常に短い時間でぎゅぎゅっと体感させてくれるってことなんですね。
脳の防衛本能として、危険なものを避けたがる性質があります。危険と判断されるのは、だいたい自分が知らないことです。私たちは彫像が動かないことを知っているし、害を与えてくるものじゃないことを知っています。
でも人だと、平均値から大きく離れている特徴を持った人がどう行動するか「分からない」から、いったんは危険と判断してしまいます。

それは本当に危険なのか?

単に知らないだけじゃないのか?

この像が短い時間で実感させてくれるのはそういうところで、そこにこの作品の魅力があるなーと私は思っていますよ!

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