ネットになんでも情報が出るおかげで、アイデアが非常にコピーしやすい時代になりましたね。そんな中、アーティストとして自分の作品を守るのってどうしたらいいのかと考えてみました。
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コピーできそうなことを考えてみる
ほわーっと考えてみると、コピーできなさそうなものってあんまりないんじゃないかなーっていう気がしています。特にアイデアはほんとにコピーされやすい。アートのジャンルだとコアコンセプトだけコピーして見栄え変えちゃうとか、やろうと思えばけっこう簡単にできる気がしています。ほとんどのアーティストはそもそも有名じゃないしね。手描きの絵はコピーが難しいように感じますが、けっこう技術がある人なら「それっぽい雰囲気」で描くことは可能なんじゃないでしょうか。
本当に専門的で他の人がコピー不可能な領域、たとえばiPS細胞研究とか。あるいは巨額の資金が必要、あるいは20年とかの時間をかける(シュヴァルの理想宮みたいな)とかなら、コピーは難しそうですよね。でも、その場合、やれる人も相当限られてくる。少なくとも自分には無理です。たとえば、2019年10月現在、韓国釜山のHongti Art Centerという場所で開催中の個展ですが、「調剤薬局」という体験型作品は非常にコピーが簡単なんですね。ぶっちゃけ薬袋とお菓子とペンがあればいいだけですから。
【調剤薬局】お菓子を使って自分のお薬をつくるというプロジェクト。「なんにでも効く薬」「幸せになる薬」などたくさんの薬がつくられ、後の人に残された。
最近よく言われてますが、一番コピーされにくいのは「文脈」なんですよね。自分がこれをつくる意味があるかどうか。他の人が全く同じものをつくったとして、自分がつくるほうが「強い」と思ってもらえるかどうか。「生命」をテーマにしたアートっていうくくりだと、テーマにしてる人がそもそも多そうなのと、使ってる素材が割と一般的、手法も一般的なので、コピーされやすいかつあんまり差がつかないと思うんですね。そんなわけもあって、もう少し激しく医療寄せしていこうかなと考えているんですが。
ただ、キャリアに甘えすぎているっていうのもやっぱりよくないな、と。私は確かに獣医師免許をもっていて、臨床経験もあるんですが、すでに獣医に関わってない時期がかなり長いんですよね。もっと説得できる部分をちゃんと出していかないと。そう考えた時に、必要なのってやっぱり「知識」で。そもそも「文脈」を発掘する、発見するのって知識がないと難しいんですよね。どういうつながりがあってここに至っているのか。自分自身のこと、自分と社会の接点を掘り起こしていくには「知識」が必要で、その知識を「思考」でつなげていくと「文脈」になっていく。そういう意味で、自分はもっと医療の「今」や「リアル」に踏み込んでいかないといけないなと考えているところです。
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みじんこは、文脈とかないよ!ヽ(=´▽`=)ノ