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落ちたのにフィードバックがもらえるボストンのアーティスト・イン・レジデンス

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落ちたのにフィードバックがもらえるボストンのアーティスト・イン・レジデンス

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この世のあらゆるコンペというのは、基本的に落ちたらさよならなのです。話を聞けるのはせいぜい入選以上でお呼ばれした場合のみ。そんな中、落ちたのに個別にフィードバックをしてくれるというレジデンスがあったのでご紹介。

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ボストンのチャイナタウンのレジデンス

受けたのは中国系のレジデンスでBoston Chinatown Neighborhood Centerというところ。レジデンスの応募条件ですが、正確にいうとここは「レジデンス」ではなくて、アート活動に対する活動資金が800ドルくらい出る感じのところです。だから住居がない人は家を探さなきゃいけなくて、そこはちょっと大変。(現地か近場に住んでる人の方が有利っぽい)

参考リンク  Boston Chinatown Neighborhood Center

改善点は?

今年の合格者は1名のみ。応募は20名なのでそんなに多くはないですね。やっぱり外部からきて住む場所を探すというのはそこそこ大変かつ、ボストンではAirbnbとか見ても1か月800ドルでは暮らせないので、持ち出しが多いというのもネックになっているかもしれません。
私の応募企画はコミュニティ向けのアートプロジェクト(SORAプロジェクト)と、韓国でやった医療をテーマにした「Hospital」という展示企画の発展形の提案でした。企画的にはLovelyだったわ、と言われましたが、一番の改善点としては「なぜBostonのチャイナタウンでやらなければならないか」という点が弱いこと。あ、もうハイ、って感じです。レジデンスの企画はほとんどここが肝とも言っていいレベルなんですよね。その国でやる意義があるかどうか。その国の文化や特徴的な部分にフォーカスして展開している作品が「基本的には」期待されています(レジデンスのテーマにもよる)。が、実際に行ったことがない国のことを分かって企画に盛り込んでいくってけっこう難しいです。実際、現地に行ってみると分かるけど、ネットで分かることってほとんど「分かってない」んですよね。ここをしっかり構築できる人はほんとすごいです。
今回の合格者はもともと25年近くボストンに住んでたことがある人で、現地の様子もしっかり分かっているようなサウンド彫刻のアーティストさんだそうです。一人だけしか受からないとなると、やっぱり地元との関連が強い人が有利かもしれません。そこを突破できる企画力が必要だなぁ。
チャイナタウンってあちこちにあるけど、LAやNYCのチャイナタウンと何が違うんですか、とか現地の特徴的なことってなんだろう、みたいなのをちょっと聞いてみました。(チャイナタウンはどこもだいたい同じみたい)あと、私は上海に6か月いて中医薬にも興味があったので、そのへんを聞いてみたら、中国本土ほどではないにしろ、中医薬のショップなどもいくつかあるみたいですね。西洋医学と東洋医学はかなり違いがあるので、そのあたりをテーマにするのもいいかもしれない、などと思いました。

どちらにしろ、レジデンスに落ちてるのにフィードバックしてくれるところってほぼなくて(ほかにメールで軽くフィードバックしてくれたところがどっか1件ありましたが、Zoomというスカイプみたいなネットサービスを使って面談してくれたのは初めて)、とてもありがたいなぁと思っています。すごく親切だったし!
なんだかんだ、アジアの人ってアジア人に親切な感じがするんですよね。海外だと特に。移民として助け合っているからだろうか。海外のアートプログラムってどんな感じか受けてみたい、海外の人と話すってとこから慣れてみたい!みたいな人は軽い気持ちでチャレンジしてみるのもいいと思います。企画がたくさん来れば、向こうもより良いものを選べて嬉しいだろうし。そんなわけでぜひ!おすすめです。

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