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韓国で開催の日本の朝鮮学校無償化をテーマにした展覧会から日本の外国人向け教育について考える

  • 10月 02 / 2019
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韓国で開催の日本の朝鮮学校無償化をテーマにした展覧会から日本の外国人向け教育について考える

釜山文化財団の事務所がある元小学校ですが、こちらの1階でDear You.という展示が行われていてですね。展示の趣旨は分からないのですが、展示タイトルから「あなたに向けて」感のある展示(まんまやんけ)ですね。主に絵が展示されてたんですが、日本にある朝鮮学校をテーマにした写真展が行われていたので、今日はそちらにフォーカスしてご紹介。

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開催場所は釜山文化財団があるところ

先日内部をご紹介した小学校をリノベーションしたインキュベーション施設の1階がこちらの展覧会の開催場所でした。

合わせて読みたい  韓国釜山の小学校を利用したクリエイター向けインキュベーション施設のご紹介 釜山文化財団

どんな人が出展してるか、という詳細は分からないのですが、どことなく市民アーティスト的な展示と私は捉えました。展示方法や作品の質とかからですね。一般的によく見かける上手な絵っていう感じだったので、現代アートの先端っていう感じではなかったです。展示方法もそもそもワイヤーですからね。

その一角に日本語が書いてある写真があったので「なんだろう」と思って気になったのです。解説文は韓国語でしたが、だいたいの訳を聞いてみたところ、在日朝鮮人学校の無償化をテーマにした写真展でしたね。


↑ この解説画像はクリックで拡大します。

朝鮮学校無償化についての議論

2019年の8月に最高裁で「朝鮮学校の授業料無償化除外が適法」と判決が出たので、朝鮮学校は無償化しないことが日本では確定ということになりました。

参考リンク  朝鮮学校の授業料無償化除外は「適法」最高裁で確定 朝鮮学校側の敗訴確定 高校無償化、大阪訴訟 朝鮮学校を授業料無償化から排除することが人種差別となる理由 朝鮮学校はなぜ高校授業料無償化の対象から除外されたのか?

これに付随してどんな議論があるのか、というのをざっくりまとめてみましたよ。

ぜんぜん知らなかったんですが、日本の公立高校は2010年から無償化が進んでるんですね!なのに、朝鮮学校は無償化あるいは支援金がないよ!おかしくない?っていうのが裁判になっていたようで。

参考リンク  高校授業料無償化 最新情報 2019年・2020年 高等学校等就学支援金制度の対象として指定した外国人学校等の一覧(文部科学省)

まったく知識がなくてふわっとしてると、日本の学校だけ無償で、外国人学校・インターナショナルスクールはお金かかるっていう話じゃないの?っていう気もしたんですが、「朝鮮学校以外の外国人学校は支援金制度の対象なのに、なんで朝鮮学校だけ!?」っていうのが問題だったみたいですね。これに対していろんな議論があって、、

朝鮮学校っていうのは北朝鮮人、在日朝鮮人が通っている学校なんですが、拉致問題が未解決だったり、ミサイルを飛ばしたり核開発があったり。そもそも日本は「北朝鮮」を国としては認めていないんですよね。ちゃんとした国交があるわけでもない。もしかして国籍がないから日本の学校に行けないのかなと思って調べてみたら、日本では「外国籍の子ども」でも日本の公立学校に入学できる仕組みがあるようです。義務教育というわけではないようですが。ちな、日本に留学してる外国人の友人から、日本は海外からの留学生の学費を全額提供したり、寮を提供したりする支援制度がすごく充実していると聞いたことがあります。ただ、もちろん少人数なので、その制度で日本に来られるのは「超」優秀な学生だけだと思いますけどね笑。

文科省によると、外国籍の子どもが公立の学校に就学を希望した場合、国際人権規約などを踏まえて入学できる。ただ就学の義務はなく状況確認の対象外としている教委もある。

参考リンク  外国籍児1万9千人が不就学か 文科省、初の全国調査

展覧会の説明によれば、朝鮮学校を卒業しても「高卒」の資格がもらえないため、大学入学のためにさらに別の試験を受けないといけないということもあったよう。調べてみると現在では朝鮮学校卒業でも公立大学の受験資格はほとんど得られるようになったみたいですね。拉致問題やミサイルとかは現在、日本で生まれ育った子どもたちには関係ないだろう、っていう意見に加え、北朝鮮の主体思想(チュチェ思想)を教えているんじゃないかいう懸念などが議論に上がっているようですね。

参考リンク  朝鮮学校と大学受験資格 朝鮮学校生の受験資格 国立大の大半容認、生徒には負担

ところで、タイにアカ族という少数民族の子どもたちがいるのですが、彼らはタイ生まれですがタイ国籍がなく、そのために学校に通えないということが起こっています。日本のロータリークラブの人たちが寮をつくったり水道設備をつくったりの支援のほか、タイの国籍をもたせて学校に通わせるという支援も行っているんですね。彼らの場合は外国籍どころか国籍がなにもないかもしれない(そこまではちゃんと調べてないので気になる人は調べてみてください)

参考リンク  つくば学園ロータリークラブ(国際ロータリー第2820地区茨城)のFacebook タイ北部・アカ族の文化を絶えさせるな! 子ども寮のルールは「タイ語禁止」

私も以前、Japan Dayというイベントに参加しに行ったことがあるんですが、彼らには彼らの文化・言語があるので、全部タイ化してしまうのももったいないなぁと思うのですよね。私は少数民族含め、ヒトがつくった習慣や文化、考え方は「人類の」宝だと考えるほうなので。そのフォローアップをタイがやるべきか、ということについてはYESですね。理由は長期的に見た時にアカ族それ自体を「観光化」することができ、彼らの歴史は一長一短にはできないので、そこに価値があるし、タイの教育とアカ族文化の維持の両立がなされれば、「タイ」の呼び物にもなるからです。
ただもちろん、この考え方は日本の北朝鮮の場合にはすぐにうまくいかない。拉致問題やミサイルのことがあって、日本人が「北朝鮮いいな!」とはなかなか思わない=観光だったとしても行かないし、そもそも日本は北朝鮮を国として認めていない。北朝鮮と国交樹立して平和になったなー+50年くらい経たないと「北朝鮮文化を日本で楽しもう」とはなりにくい気がします。上海には北朝鮮レストランがあって、日本で行けないしレアな分、おもしろくはあるんですけどね。日本は安全で世界的に有名な国なので、日本で安全に北朝鮮が楽しめるってなったらそこそこ観光的売りにはなると思います。(とはいえ、日本には和食もあるし、和で推せる観光資源もいっぱいあるからねぇ)

合わせて読みたい  上海にある北朝鮮レストラン~北朝鮮の音楽や踊り、衣装を楽しむ

ただ、長期的に「平和」をちゃんと考えるのであれば、日本の子ども、朝鮮の子どもとの交流機会をもっと設けたほうがいい、と私は考えます。朝鮮人の子どもが一人だけ日本人学校に行った場合、確かにいじめられる可能性はすごく高いんですよね。でも、団体同士だったらどうか。障がいにしろLGBTQにしろ、小さい頃からもっと触れておくこと。2019年の日韓関係悪化の状況を見てて、「リアル」と「情報」の間の体感値がめっちゃ離れてるなぁっていうのを感じるんですよね。「反日教育をやめないと仲良くなれない」と言ってる日本人、「日本の帝国主義を許すな、韓国はもう負けない」と言ってる韓国人。たぶんどっちも相手のリアルを知らないだろうなと。
いや、気持ちはすごく分かるんですけどね。私もかなり昔にソウルに2泊旅行したときは、海外慣れもしてなかったので、軍服着てる人たちがいるだけで怖かったし、日本人ってバレたらなんかされないかとビクビクしちゃってました。でも、2018年に初めてアーティスト・イン・レジデンスで韓国ウルサンに3か月行ってすごく親切にしてもらえて楽しく暮らしたおかげで、だいぶイメージが変わりました。韓国のレジデンスは現在、プログラムを充実させようと各都市が競い合っているようで、ミュージアムツアーやスタディプログラム、批評家とのトークなどが充実。ミュージアムツアーや現地のアートイベント向けのプログラムの時は、私一人のために日本語通訳まで用意してくれてました。そうしていろんな人たち、いろんな世代の人たちと出会うと、ふつうに親切だなって。逆に日本もそうだと思うんですよね。日本に韓国人が留学に来てたり友達が韓国人だったりしたら、いじめてやろう!よりは配慮しようってなる人が多いと思うのです。だって、その人たちのせいで日韓関係が悪化したわけではないし。Twitterで日本人に微妙に絡まれたりもしましたが、強固に拒絶を示す人たちのほうが、日本も韓国も人の話を聞かないし、「リアルな今」を知らなさそう、というのが私の実感です。もしも本当に長期的な世界の平和を考えるなら、日本で育った北朝鮮の子どもたちは、いずれ北朝鮮が落ち着いた時に北朝鮮に戻って平和国家の建設に尽力するかもしれない。私は小さい頃は外国人とほぼ出会わない環境で育ってたし、ネットもなかったからメディア(ほぼテレビ)の情報がすべてだったんですが、ずいぶん長いこと中国と韓国は怖くて行けないみたいな偏見をもってました。でも、日常で出会った時、中国人も韓国人も日本人もけっこうふつう。ナニ人っていう肩書ではなく、人を見ること、人のリアルを知ることを日本の子どもたちに早いうちから知って欲しいなって思うんですよね。だからもっと、交流プログラム、あるいは日本の子どもたちが朝鮮の子どもに日本のことを教え、朝鮮の子どもたちが日本の子どもたちに教えるみたいな交換授業があってもいいかもしれない。

「リアル」から感じる感情と「情報」から感じる感情の格差が広がることを危惧します。後者はほとんどが偏見だから。だからなるべく「リアル」に触れる機会をつくって欲しいと思うのでした。

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