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【みじん講義】人の心を動かすストーリーの作り方 ~【連載第5回】相手に届く伝え方~

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みじん講義

【みじん講義】人の心を動かすストーリーの作り方 ~【連載第5回】相手に届く伝え方~

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前回までに、あなたがなぜそれをやりたいのかを確認し、あなたが他の人に伝えたいことを見直しました。では、今日は相手に届きやすい伝え方について、お伝えしていきます^^

あなたの一番大事な人に話す

前回、好きな人に話すように話す、という話をしました。最初のポイントは、あなたの好きな人1人に向けて話す、です。あなたが抱きしめたいくらい一番大切に思っている人に話をする時に、「あいつホントマジムカついて、超うざいんだけど」という話はできないですよね、笑。自分の憧れの人、尊敬する人でも構いません。大勢の人に向けて、ではなく、その人に分かってもらうような気持ちで話しましょう。きっと、言葉のすみずみまで気を使うと思うのです。言葉はそこまで尽くして届くか届かないか、です。また、あなたの夢が好きな人に話せないような夢なら、まず、なぜ言えないのかを考えてみましょう。恥ずかしいと感じているからか、身の丈に合わないと感じているからか、あなた自身に聞いてみてください。なぜなら、好きな人に話せない夢は、自分の心にどこかでブレーキをかけてしまうからです。

あなたがそれをやりたいと感じたきっかけを話す

子供の頃から絵が好きだった。だから絵を描きたい。

そういう方もいるでしょう。
でも、なぜ音楽やスポーツではなく、「絵」だったのか。絵を描いている時の喜びを感じた瞬間はありますか?あるいは料理をしている時、曲を作っている時、どんな喜びがあったのでしょう?やらなくてもいいことなのにやり続けてしまうほど、自分を支えている感情はなんなのか、その瞬間を思い出してみましょう。あなたがそれを「やりたい」と思ったきっかけを話すことで、相手が「ああ、そういうことなのね」と理解しやすくなります。

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たとえば私が絵を描いているのは、なぜでしょう?
絵を受け取ったご家族から返信をいただいた時に、患者さんが亡くなった後でもできる「癒やし」があるのだと気づかされたからです。ご家族からのお手紙を読んだ私は、医局で手紙を握りしめ、奥歯を噛み締めて、しばらく動けなかったです。「救われた」と思いました。初めて描いた絵は、ご家族のためを思いながらも、自分のためのものでもあったんですね。その子が亡くなって苦しかった気持ちが、解放されたような気がしたのです。絵を描くことは私にとって自己表現ではなく、薬剤や手術と等しく治療のツールの1つなんですね。それは今でも変わりません。

かっこつけずに弱みまでさらけ出せるかどうか

人には1つや2つくらいは公にしにくい過去があるはず。誰かにひどいことを言ってしまったり、みんなの前で笑いものにされたり。
完全無欠の人は存在しないので、弱みを見せることで、その人を身近に感じやすくなります。ですがそれ以上に、『弱みを人に見せられる』というのは、あなた自身があなたの弱い面を認められているということです。情けない部分も生意気な部分も頑固な部分も意地悪な部分も、そういう自分も全部まとめて受け入れるということ。すでに受け入れているのであれば、あえて出す必要はありません。誰に会っても話せないところのない自分である、というのは、自分を嫌だと思うところがない、自分自身を丸ごと受け入れているとも言えます。


さて、次回はいよいよ最終回。さらに細かくストーリーの組み立て方のお話をしていきましょう!
「巨大壁絵を描きたい」「カフェ・バーを作りたい」「シェアハウスを作りたい」「ウェブサービスを作りたい」「音楽やりたい!」
細かく考えると増えてくるやりたいことたち。全部をいっぺんに話しちゃうと受け取り手は混乱しちゃう。
私自身が現在遂行中のプロジェクトの反省点を踏まえてご説明いたします。それでは次回もお楽しみに!ヽ(=´▽`=)ノ

関連リンク  アートで心の癒やしを!獣医×作家「Ouma」と一緒にNYに自分の夢を掲げよう!

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突然ですが、死ぬことは怖いですか?
私は実は怖くないです。なぜかというと、死んでも自分の原子はどこかに循環していると考えているからですね。正確に言うと生きている今でも細胞は死に、原子に還り、別の生き物として生まれ変わり続けている。自分のほっぺたを作っている炭素原子はナウマンゾウのuncoだったかもしれないし、ブッダのふくらはぎだったかもしれない。そう考えていると、自分がいつ死に、いつ生まれたのかは、はっきりしないと思っているからです。
保健所で亡くなった子を作っていた原子も、実験動物として亡くなった子の原子も、この世界のどこかに循環しているのです。その子たちが新しく生命として生まれた時、生まれた場所が安心できる場所で、いつも幸福を感じていられて、苦しいっていう言葉が生まれないような場所であったらいいなって思います。体験したことすらないから、苦しいっていう言葉の意味が分からないっていうくらいの。

今はどうしたらいいか分からないけど、もしできたら、自分が獣医になるために死んでいった子たち自身に、何かを返してあげられるようになりたい。

連載第2回めにお話しした私自身のストーリーです。大学時代に抽象的なまま何かできたらなぁって思ってた自分。いつの間にかそんな気持ちは忘れちゃってましたが、巡り巡って元のところに戻ってきたようです。せめてこの地球上のすべての場所が、幸福で安全で安心していられる場所であれば、亡くなった子たちが新しい生命になって生まれ変わった時に、その幸福を全身で受け取れるだろう、そう思っています。
ところで、すべての原子は星ができる時に生まれたんだとか。私たちは全員、等しく星の子なんですね^^

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