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遺伝子組み換えした青いカーネーションのクローンが誰でもつくれるようになったら

みじんこアート, 世界のおもキカ!

遺伝子組み換えした青いカーネーションのクローンが誰でもつくれるようになったら

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社会を揺るがすアーティストの仕事とは何か。今日はバイオハッカー、福原志保さんの作品をご紹介。遺伝子改変されたヒトが中国ですでに生まれている現代。アートは社会に対してどんな揺さぶりがかけられるのか。

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バイオハックってなんだろう?

彼女が提起する3つのポイントはこちら「Shaking(揺るがす), Weaving(つなぐ), Dreaming(夢を見る)」Weavingは繋ぐ、と訳されていますが、もともとは「織る」という意味があり、社会にあるさまざまな物、関係がなかったはずのものを繋ぎ、違う視点を提起するような意味合いで使われています。

福原さんのつくる具体的な作品(手法)についてご紹介します。サントリーが青いカーネーション(ムーンダスト)を遺伝子組み換えによって生み出したのは1995年。この花は1997年から「ムーンダスト」ブランドとして販売されています。福原さんはこれのクローンを自宅でつくれるようにした。クローンをつくる設備は、ホームセンターなどで誰でも買える物を使ってるんですね。

お米の品種改良はOKだけど、じゃがいもの遺伝子組み換えはダメ。カーネーションの遺伝子組み換えはOK。ではそのクローンの開発はOKなのか。そもそも、どこからダメでどこからOKと誰が決められるのだろう。これが福原さんの「Shaking」
遺伝子組み換えしたのをそんなに日常にばらまいていいの?自然は壊れてしまわないの?そもそも青いカーネーションってそもそも誰かが開発したのに、いきなりクローンとかいいの?そういう疑問がいくらでも湧いてきてしまう。遺伝子組み換えについて、自然について、考えさせられてしまう。

参考リンク  ムーンダストについて

他にはこんな作品も。亡くなった祖母の遺伝子を木に組み込む。その木になった実を私たちは食べられるのか、という問いかけ。祖母の遺伝子が組み込まれた木は、祖母そのものなのか。実を食べたらカニバリズム(人肉食)なのか。

参考リンク  福原志保 「壊れた洗濯機」と言われた少女時代

ブラックジャックという漫画で、子どもの心臓病を治すために母子の身体をつなぎ、母の心肺が子どもの血液をきれいにして子どもに戻す、みたいなことをやってたことがあるんですね。つまり、手術によって親子は身体がくっついた状態になったってこと。病気を治すために。初めて読んだ時、あまりの発想のすごさに恐れおののいたんですが、これは人工心肺ができる前、実際にやられていた方法なんですね。自然の中にNGはないです。ぶっちゃけ、核兵器で地球全土が荒野になっても、地球は気にしない。じゃあヒトとして、どこまでやっていいのか。2018年11月、中国でHIV耐性のある遺伝子をもった双子が生まれています。現代アートは「議論が湧きおこる」ことが価値の一つとされています。だとすれば、最先端の科学はすでに批判と議論の渦中にある。そんな中、科学者がアートという形式で問題提起をするというのは、今後もっと起こってきてもよいと思いますね^^

参考リンク  遺伝子を編集された双子が誕生、HIVに耐性–中国の研究者が主張


みじんこは、問題提起するよ!ヽ(=´▽`=)ノ

みじんくん と みじこちゃん

「しないよ!」
「するよー」

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