:::: MENU ::::

工場街に出現した「不思議の国」~韓国釜山の個展「Wonder Land」by Yung-jen Chan

みじんこアート, みじんこ体験, 世界のおもキカ!

工場街に出現した「不思議の国」~韓国釜山の個展「Wonder Land」by Yung-jen Chan

Pocket

韓国釜山のアーティストインレジデンス、Hongti Art Centerで開催中の台湾人アーティストYung-jen Chanさんの個展「Wonder Land」をご紹介です!

スポンサードリンク

釜山の工場を護る犬

壁の奥に書かれているハングルは「ワンダーランド」。入り口手前には「ウェルカム」の文字。

参考リンク  Yung-jen Chan

yung-jenのこれまでの作品は「なんらかの境界線」を表現する作品で、この作品もその一つ(過去作に「Better place」というものがあります)。Hongti Art Centerは釜山の中でもちょっと中心から外れた工場エリアにあるんですね。歩いていると周囲で「犬の声」がすると。展示会場にも犬の声が流れるようになっています。犬は侵入者防止で飼ってる人が多いみたいです。

フェイク盆栽の下にはよく見ると隆起ができていて、ニセ感たっぷりの「山」がつくられています。

入り口周囲のライトはついたり消えたり。

会場のピカピカするライトに映っているのは、yung-jenが幼い頃に撮った家族の写真。

青いドアみたいなのは、工場の扉をイメージしたもの。

昨今の社会情勢などを考えると、Yung-jenの作品は「Better Place」にしろ「Wonder Land」にしろ、台湾の人たちが潜在的に求めている「独立」への意識のような気がしてならないのですね。台湾はずっと中国からプレッシャーをかけられているけれど、諸外国にとっては「台湾」と「中国」を区別していない人も多くいます。なに人?って台湾人に聞くと、「台湾人」って答えが返ってくる。香港の人も自分たちは「香港人だ」という意識がさらに強くなってきているというニュースも見ました。台湾の美大では先生が「台湾の状況自体が巨大なコンテンポラリーアートだ」って言ったりもしているみたいで。

合わせて読みたい  あいちトリエンナーレ2019より、人のいない大都市という現実を映した「日常演習」から「日常」を考える

日本は台湾を「国」としては認めていないのだけど、日本人と台湾人は民間レベルでは非常に仲良しです。震災被害があった時に、ものすごく支援金を送ってくれるのも台湾だし、日本からもたくさん送る。もしも台湾に何かがあったとして、台湾の人たちにお金が必要になったとしたら、日本からはきっと多くの寄付がいくだろうなっていうのは予測がつきます。友達が台湾にいれば、何をしてもらいたいか、現地のリアルな声を拡散することもできる。そういう風に思いつくほど仲良い国って台湾しかないような?日本は世界からしたら裕福な国の一つ。日本のパスポートは世界最強パスポートの一つ。「日本人」であるおかげで信用してもらえる部分も大きいと思う。それは先人が残してくれた贈り物なわけです。
現代アートをやっててよかったなと思うのは、「国境のなさ」なんですよね。おもしろいものをつくれば海外でも喜んでもらえるし、それが反応としてちゃんと分かる。現代アーティストの視点はおもしろいだけでなく、みんな勉強してるので話を聞いてみると知識がかなり深いんですよ。アーティストの専門分野について、自分が全く知らないことをいろいろ知ることができることも魅力。アートというものがもっと生活の中で必要とされるものになり、平和的手段で世界をつなげられるといいなと思います。

合わせて読みたい  現代アーティストになりたい人のための~初心者の第一歩から海外展開まで役立ち記事まとめ ギャラリータグボートのOuma作品販売ページはこちら


みじんこは、世界と仲良くしたいよ!ヽ(=´▽`=)ノ

みじんくん と みじこちゃん

「いろんなとこに行きたいよっ。」
「たくさん知りたいよー」

mijinconbi

Pocket